「おもしろい漫画が読みたい!」
「おもしろい漫画ってどこにあるの?」
なんて思った人にお伝えします。
その答えはタイトルを受賞した作品をチェックすれば間違いありません!
「マンガ大賞」を受賞した作品を紹介するシリーズ
この記事を読めばおもしろい漫画に辿り着けます★
今回の作品は
美しい魔法の世界で少女に訪れる希望と絶望の物語!
「とんがり帽子のアトリエ」
(アル/ とんがり帽子のアトリエ/ 作者・白浜 鴎/ 講談社)
作者: 白浜鴎
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 モーニング・ツー
とんがり帽子のアトリエ・魅力を解説!
「とんがり帽子のアトリエ とは」
2016年9月号より「月刊モーニングtwo」にて連載がスタート
2018年「マンガ大賞」第7位
2018年「このマンガがスゴイ!」第6位
2018年 第13回「全国書店員が選んだおすすめコミック」一般部門第1位
2020年 本作の英語版が「アイズナー賞」(米国の漫画賞)最優秀アジア作品賞を受賞
2020年「ハーベイ賞 Best manga部門」受賞
2022年4月時点でコミック累計発行部数は350万部を突破。
魔法が使用される世界で、魔法の力を持たないまま生まれた少女が魔法使いになる為に修行・成長していく物語。
「あらすじ」
ある小さな村に住む少女「ココ」は小さい頃から魔法使いに憧れていた。
しかし生まれた時から魔法を使えない人間は魔法使いになることはできない。
ココは魔法使いになることを諦めて母の仕事である仕立て屋を手伝っていた。
ある日、仕立て屋に来た客の魔法の馬車が壊れてしまい、その場に居合わせた魔法使いの「キーフリー」が修理することになった。
キーフリーは魔法をかけるところを誰にも見られないようにする為に、ココに見張り役を頼むことに。
しかしココは魔法への興味が抑えられず、キーフリーが魔法陣を書いているところを目撃してしまう。
その時ココは、昔買った「魔法の絵本」とその時にもらった「おまけのペンとインク」が魔法陣を書くためのアイテムだったと気づく。
その夜、ココはこっそり魔法陣を書きうつして(禁術)である魔法を発生させてしまうのだが、キーフリーが現れて即座にココを魔法陣から引き離す。
しかしココの書いた魔法陣の力でココの母は家ごと石化してしまう。
ココから「買った絵本」の話を聞いたキーフリーは、ココに絵本を売った人物を追い、彼女の母を助ける為に、「知らざる人」であるココの記憶を消さずに自分の弟子にすると決める。
こうしてココは、キーフリーのアトリエで魔法使いとしての修行を始めることとなった。
当面の目的は、失われた「魔法の絵本」の複製を所蔵するといわれる「図書の塔」に入る資格を得ることである。
「登場人物」
ココ
本作の主人公。
元々は「知らざる者」(魔法が使えない・その詳細を知らない人間のこと)
性格は明るくて好奇心旺盛。また発想力に長けており機転が利く。
幼少の頃にお祭りに出かけた際に、仮面をつけた魔法使いから不思議な本とペンを買った。
このことをきっかけに魔法使いに憧れを抱くようになるが、その本とペンの使い道はわからず長い間保管していた。
ある日、「キーフリー」が魔法を使用する現場を盗み見したことで自分にも魔法が使えるのではと試してみたが、禁術の魔法が発動し母を石化させてしまう。
それをきっかけに、事態を知ったキーフリーに保護されるようになり石化の魔法を解除するために彼の弟子となり魔法使いを目指すことになる。
キーフリー
魔法使いの若き男性。
「五芒星試験」の全てに合格しており弟子を取る許可を与えられている。
性格は穏やかでいつも落ち着いており、弟子たちにも一人ひとり丁寧に接する。
反面、目的のためには手段を選ばないところもあり自分の意見を押し通す強引な面も持っている。
アガット・アークロム
キーフリーの弟子の一人。魔法使い見習いの少女。
アトリエではココのルームメイトになる。
名門アークロム家の娘。
性格は真面目で自分にも他人にも厳しい。
魔法使いとしての才能はあるものの、実家では実力不足と言われている。
初めは無知で魔法が一切使えないココの事を邪険に扱っていたが、ココの失敗を恐れない勇敢な姿勢や、前向きな人柄を見ていく中で、少しずつ己の考えを変化させていくようになる。
テティア
キーフリーの弟子の一人。魔法使い見習いの少女。
性格は明るく誰にでも親しみやすく接する。世話焼きで優しい。
アトリエにやってきたココともいちばん早く打ち解けた。
子供の頃に、空飛ぶ雲に乗って眠りたいという夢を抱き、キーフリーの弟子になってからも実際にその魔法の開発にいそしんでいる。
アトリエではムードメーカー的なポジション。
リチェリット
キーフリーの弟子の一人。魔法使い見習いの少女。
性格はクールであまり感情が表に出ないタイプ。
そう見えても仲間たちとは付き合いがよく、冗談を言ったりすることもある。
アトリエに来る前は別の魔法使いと師弟関係を結んでいたが、基礎をしっかり教えたい師匠の方針と、オリジナル魔法を開発したいリチェリットの考えが合わず、師弟関係を解消しキーフリーの下へやってきた。
良くも悪くも魔法習得に偏りがあり、自らが開発した魔法技術には長けているが基礎魔装が疎かになっているという弱点もある。
オルーギオ
魔法使いの男性。
キーフリーとは親友のように仲が良い。
性格は一見冷たく見えるが、実は心優しい人物。
「五芒星試験」のうち4つの試験まで合格している。
郊外にある小さなアトリエで起きた問題などが、隠匿されないように見張る仕事をしている。
ココが禁術魔法を使ったことを知り、当初は魔法騎士団に預けるべきだと考えていたが、ココの強い意志とキーフリーの説得によりアトリエで暮らすことを了承する。
「感想」
圧倒的画力で贈る心躍る魔法の世界に脱帽…!
まるで外国の絵本を漫画に仕上げたような作品です。
一コマ一コマが一枚絵のように美しい!
まるでそれ自体が魔法ではないかと思わせてくれるかのよう。
魔法ファンタジー作品は数多くありますが、綿密で丁寧な絵に、細かい設定と魔法というものの概念がしっかりしていて唯一無二の世界観を創り出しています。
ノスタルジックな雰囲気も良く、童話を読んでいるんじゃないかというぐらいワクワクしてしまいます。
内容としても少女の冒険と成長の日々を描いたもので、その点はファンタジーとしてしっかり王道もおさえています。
「魔法は生まれつき魔力を備えた才能ある者しか使えない」
という理がある前提で
「魔法はかけるんじゃなくて、描くもの」
というセリフがこの作品の重大なキーワードになってきます!
一巻を読めばその世界に魅了されること間違いなし★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「とんがり帽子のアトリエ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★