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「マンガ大賞」を受賞した作品を紹介するシリーズ
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今回の作品は
島に突然現れたフクノカミ、どんどん豊かになっていく島を舞台に描かれる人間の本当の欲望…!
「ゴールデンゴールド」
(アル/ ゴールデンゴールド/ 作者・堀尾 省太/ 講談社)
作者: 堀尾省太
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 モーニング・ツー
ゴールデンゴールド あらすじや感想
「ゴールデンゴールド とは」
2015年2月号より「月刊モーニングtwo」で連載スタート。
2017年「マンガ大賞」第7位
2018年「マンガ大賞」第12位
2019年「マンガ大賞」第12位
「フクノカミ」という得体の知れない生命体とその力に翻弄される人々の異変を描いたサスペンスホラー。
「あらすじ」
瀬戸内海にある「寧島」という孤島に住む少女「早坂 琉華」は同級生の「及川」に恋心を抱きながら平凡な毎日を送っていた。
ある日、琉花は海辺で妙な置物を見つけた。
山中にある祠にその置物を祀り、祈りを捧げてみると急にその置物に変化が表れ、意思を持つ生命体の様に動き始めた。
それと同じタイミングで、琉花の祖母が経営する雑貨屋や民宿が急に繁盛し始めて、それからその置物は「フクノカミ」と名付けられた。
しかしその姿は不気味で琉花は気味悪がっていた。
フクノカミは怪しい言動で次々に島民達を操っていき、島に異変が起こり始める…。
「登場人物」
早坂琉花
本作の主人公。中学3年生。
人の心の動きに敏感な少女。
相手の表情から負の感情を読み取ってしまう癖がある。
以前は広島県の福山市で両親と兄の4人で暮らしていたが、人の心情を読み取る癖が原因で学校の中で孤立し不登校になる。
その後、父方の祖母が住んでいる「寧島」に引っ越し、祖母と一緒に暮らすことによってまとな生活が送れるようになる。
同級生の及川くんに想いを寄せているが、オタクである彼に対して友達以上の関係に発展できずにいる。
アニメオタクの及川の為に
フクノカミに「島にアニメイトができますように」と祈ったことでフクノカミが動き出す。
フクノカミ(福の神)
琉花が海辺で拾ってきた謎の物体(置物)
琉花の祈りをきっかけに力を得る。
太った見た目と長細い指、自在に伸びる舌。
表情はほとんど変えないが少し不気味に笑っているように見える。
ほとんど話はしない。
自分で動く事は出来き、人間のように飲食はする。
島の住民たちからは「50代ほどの小柄なおじさん」に見えるが、外部の人間からは「動く謎の物体」に見えている。
また「スマホのカメラには映らない」ことや「海から未知の生物を呼ぶ」など未解明な事が多い。
早坂町子
寧島で雑貨屋と民宿を経営している。琉花の祖母。
夫に先立たれてからはずっと1人で切り盛りしている。(しかし寧島には観光客はほとんどいない)
フクノカミの影響をいちばん強く受けている人物。島の繁栄を目指して精力的に動く。
たまにフクノカミが乗り移ったかのような発言をし同じ様な表情になっている事がある…。
黒蓮ハネル
女性小説家。アラサー。
新作の取材で寧島を訪れる。
落ち込みやすい性格だが人が良く、琉花の唯一の協力者となる。
島の住民はフクノカミを「民宿の宿泊客」として認識してる中で、実際の姿を見れる貴重な人物の為寧島に長期滞在している。
琉花に対しても状況整理や、大人の立場から助言をしたりと物語の中でも重要な役割を担っている。
及川
生粋のアニメオタク。
琉花の同級生で片思いの相手。
ホテルの料理人である父が大阪に単身赴任している。
寧島には母と2人で暮らしている。
父が住んでいる場所から大好きなアニメイトがある日本橋まで自転車で5分で行けるため、大阪に移住したがっている。
琉花の事は友達としか思ってない。
茶虎 兎斗
歴史関係の著作をしている作家。関西人。
酒癖が悪く、酔うと有る事無い事口走る。
ハネルの依頼で寧島の歴史を調べ、過去江戸時代にもフクノカミが現れ島が発展したという事実を報告する。
草田暁
現在は無職(以前は相場屋をしていた)
人のフクが見える能力を持つ。
たまたまテレビで見かけた寧島に、すごい大きなフクがいる事を発見し島へと向かう。
「感想」
とにかく不気味すぎるフクノカミ
読むまでどんなジャンルの漫画か分かりませんでしたか読んでみてもジャンルを特定できません(笑)
ホラー?サスペンス?
とにかくじわじわ怖くてだんだん不気味さが増していく物語。
伝奇ホラー系と評されていますが、読む人によってそのイメージは変わるのかもしれません。
フクノカミの見た目は正直ギャグマンガであってくれと思いますが全くギャグマンガではなかった…w
フクノカミが人を操り、人の欲望をリアルに描いていて読後感が悪かったりしますが、そういう作品はなぜか読みたい衝動に駆られてしまう…。
そんな中毒性が詰まった面白さがある作品です…!
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「ゴールデンゴールド」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★