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「来世は他人がいい」
作者: 小西 明日翔
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 アフタヌーン
来世は他人がいい あらすじや登場人物・感想
(アル/来世は他人がいい / 作者・小西 明日翔/ 講談社 )
「来世は他人がいい とは」
2017年10月号から「アフタヌーン」で連載がスタート。
2018年「次に来るマンガ大賞」コミックス部門第1位
2019年「このマンガがすごい!」男編 第9位
2021年5月時点でコミック累計発行部数は130万部突破。
2021年5月単行本5巻発売を記念したCM動画が公開された。
2022年第46回「講談社漫画賞」最終部門の候補に選出。
ヤクザの元で育った男女2人の奇妙な恋愛関係を描いたコメディ作品。
「あらすじ」
関西最大の指定暴力団の組長を祖父に持つ女子高生「染井吉乃」
彼女の祖父「染井蓮二」が関東最大の指定暴力団である深山一家総長「深山萼」と兄弟盃を交わした事をきっかけに、自分の孫と深山総長の息子「深山霧島」と勝手に婚約を取り付けてしまう。
吉乃は流されるまま大阪から東京へ引っ越すことに。
初めは愛想良く吉乃に接する霧島だったが、吉乃が普通の女の子だとわかるやいなや態度を豹変させその本性を現す。
霧島に身体を売るように言われた吉乃。
さらに学校でもいじめられるようになってしまい大阪に帰りたくなってしまう。
そんな吉乃に祖父の蓮二は「1年かけて自分に惚れさせてから、容赦なく捨てて帰ってこい」と言い放ちアドバイスをする。
周りにいる男がクズばかりだと考えた吉乃は行動を起こす決意する。
そして吉乃は腎臓を400万で売り、霧島とクラスメイト達に啖呵を切った。
そのぶっとんだ行動がきっかけで霧島は吉乃に本気にで惚れられてしまう。
「登場人物」
染井 吉乃 (そめい よしの)
本作の主人公。16歳の女子高生。
4代目桐ヶ谷組直径染井組組長である「染井蓮二」を祖父に持つ。
芯の強い性格をしている。
周囲を振り回してきた祖父を反面教師にして育ったので、ヤクザ家計ではあるが人柄は普通である。
美人だが周りから「梅田のホステス」と言われるくらい大人びた顔立ちをしている。
周りを寄せ付けない雰囲気もあるせいか今まで彼氏はできた事がない。
そんな孫娘を見かねた祖父が、古くからの知り合いである関東の暴力団「深山一家」の総長「深山萼」と兄弟盃を結んだ事をきっかけに深山の息子である「深山霧島」と勝手に婚約させられてしまう。
流されるがままに東京に引っ越し霧島の家で暮らすことになるが、すぐに霧島に飽きられてしまい身体を売るように言われてしまう。
思い悩み大阪に戻ろうとするが祖父から激励されたことで霧島に復讐することを誓う。
深山 霧島 (みやま きりしま)
16歳の高校生。
5代目砥草会直系深山一家総長「深山萼」を父に持つ。
成績優秀で幼少時より空手を習っており文武両道の少年。
ヤクザの息子ということで周りからは一線は引かれているものの評価は高い。
一見笑顔溢れる優しい男に見えるが、犯罪行為には全く躊躇することなく平気で他人に暴力を振るうなどヤクザの性質はしっかり持っている。
また周りを巻き込んで破滅的な目に合いたいなど被虐願望を持っている。
その願望を満たす為に深山萼の元に押しかけ養子となりヤクザとなった。
婚約した吉乃は、ヤクザの娘であるからにはきっと自分を振り回してめちゃくちゃにしてくれるだろうと期待していたが、予想とは違い普通の女子高生だった事に失望し、すぐに彼女に見切りをつける。
しかしその後、自分に対して復讐を決意し雰囲気が変わった吉乃に本気で惚れてしまう。
染井 蓮二 (そめい れんじ)
関西最大の指定暴力団桐ヶ谷組染井組組長であり、吉乃の祖父。
深山一家総長「深山萼」と兄弟盃を結んだ事をきっかけに、萼の息子(養子)である深山霧島と勝手に婚約を取り付ける。
吉乃を東京に引っ越しさせる為にトントン拍子で物事を進めていき、さらには報道機関にまでこの件を教え回った。
後日、吉乃と霧島が実は上手くいっていない事を知ると「一年かけて惚れさせてその後容赦なく捨ててこい」とアドバイスを送る。
深山 萼 (みやま がく)
関東最大の指定暴力団5代目砥草会直系の深山一家の総長。霧島は養子にあたり、本当の血縁で言うと彼は霧島の大伯父にあたる。
染井蓮二と兄弟盃を結んだことで関係者の間でも話題になっている。
蓮二とは古くからの知り合いで、吉乃の事は「蓮二がまるで女になったよう」と評する。
鳥葦 翔真(とりあし しょうま)
染井蓮二の養子。大学生。
中学生の頃、蓮二に喧嘩を売ってそのまま染井家に引きとられ、吉乃と兄妹同然のように育つ。
染井家に来る前は親戚の家をたらい回しにされ養護施設に入っており、家庭環境は安定しなかった。
吉乃の為なら犯罪、殺人も厭わない。
橘(たちばな)
深山一家構成員の1人。見た目はスキンヘッドで目つきも悪く言葉遣いも乱暴。
霧島の兄貴分に当たり、彼からは「いい人」と言われている。
砥草会の三次団体である赤座興行会長の娘が誘拐された事件を受けて、同じ歳ぐらいの吉乃を預かっていることで事件に巻き込まれないよう警戒を強める。
「感想」
読後感スッキリ!弾ける極道ヒロイン!
読む前はもっとキツめの極道物かな?と思っていましたがコメディ要素もありしつこくないほどの恋愛要素も入れてあったりと程良い塩梅でした。
極道物の漫画はたくさんありますがこの作品は特にキャラ作りや設定が素晴らしい。
主人公の吉乃の性格は爽快で読んでいて気分良くしてくれますし、相手役の霧島は中々のクズっぷりでそれでいて不気味で、でも裏を返せば純粋だったとキャラの奥行きがとても良かったですね。
吉乃も霧島も違う方向でぶっ飛んだキャラなのでこの2人の掛け合いというかもはや対決?がこの作品の見どころだと思います!
吉乃は一応普通の女子高生という設定ですがこんな啖呵切る女子高生はいません(笑)
やはりヤクザの血を引いてるんでしょうねw
今回は「このマンガがスゴイ!」受賞作品
「来世は他人がいい」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★