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今回の作品は
心地よいノスタルジーに潜む謎と違和感…!?
「九龍ジェネリックロマンス」
作者: 眉月 じゅん
出版社 集英社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
九龍ジェネリックロマンス・あらすじや感想を紹介!
(アル/ 九龍ジェネリックロマンス/ 作者・眉月じゅん/ 集英社)
「九龍ジェネリックロマンス とは」
2019年49号より「週刊ヤングジャンプ」で連載がスタート。
2021年「マンガ大賞」第9位
2021年「このマンガがスゴイ!」男編 第3位
宇宙空間に建設されたもうひとつの地球「ジェネリック地球(テラ)」が建設される様な時代に、九龍城砦を舞台に繰り広げられる訳あり男女のロマンスを描いた作品。
-制作背景-
物語の舞台となっている九龍城砦はかつて香港に実在した鉄筋コンクリートのバラック、東洋の魔窟と称されるスラム街だった。
中国大陸からの不法侵入者の温床となる危険な地域だったが、1993年に取り壊し工事が行われ現在は存在しない。
作者は中学生時代に遊んだPlayStation用ソフト「クーロンズゲード」で九龍城砦を知り、「恋は、雨上がりのように」の連載中から作品の構想を立てていた。
「あらすじ」
東洋の魔窟と呼ばれる「九龍城砦」
その上には、人類の新天地と期待が集まるもう一つの地球「ジェネリック地球(テラ)」が建設されていた。
そんな九龍城砦にある不動産店に務める「鯨井令子」は2歳年下の同僚「工藤発」に想いを寄せていた。
玲子と工藤は、九龍の街やそこに暮らす人々、文化など愛していた。
ある日、事務所のソファで寝ていた工藤を起こそうとした令子は、寝ぼけた工藤に抱きしめられてキスをされる。
すると突然工藤は誰かと間違えたと言って謝罪しその場を立ち去った。
その後、令子は工藤の机に自分と工藤が写った写真を見つける。しかし令子はそんな写真は撮った覚えはない。
戸惑いながらも令子は喫茶店に行く。
そこで店員の男性が令子の持っていた写真に気づき声をかける。
店員から、その写真は令子と工藤の婚約記念としてその店員が喫茶店で撮った写真だと聞かされ令子はさらに困惑する。
そして令子は徐々に、過去の自分の記憶が無いことに気づいていく…。
「登場人物」
鯨井 令子(くじらい れいこ)
九龍城砦にある不動産店に勤める女性。32歳独身。
髪型はショートカットで左の目尻にあるホクロが特徴的。
以前までは眼鏡をかけていたが視力が2.0まで戻り眼鏡を外すようになった。
九龍の街や人をこよなく愛している。
スイカを食べながらタバコを吸うのが好き。
元々、日本支店で勤務をしていた工藤が異動で九龍支店にやってきてから、彼に街の事や仕事の事などを教えた。
そして男女として交流を深め、婚約までするに至る。
しかしなぜか、現在の彼女には過去の記憶が一切無く、工藤の先輩であったことも忘れている。
工藤 発(くどう はじめ)
令子と同じ不動産会社に勤める男性社員。30歳
日本支店から九龍支店へと異動してくる。
その支店では鯨井令子と支店長の李と共に勤務に就いている。
令子と同じく九龍の街や人、食文化を愛している。
令子とは恋に落ち婚約までした様なのだが、令子の記憶が無い事と関係しているのか、その事は一切話したがらない。
李(リー)
令子や工藤が勤務する九龍城砦にある不動産店で支店長を勤める男性。
背が低くポッチャリとした体型をしている。
プライベートを充実させることで、仕事のパフォーマンスも向上する。ということを信条としており、必ず定時で退社する。
小黒(シャオヘイ)
九龍にある映画館や靴屋などさまざまな場所でアルバイトをしている女性。
令子や工藤とは顔馴染である。
体型は小柄で頭をお団子ヘアにしており、いつもチャイナドレスを着ている。
陽明(ヨウメイ)
九龍城砦でジェネリック地球(テラ)のマスコットである「ジェネテラちゃん」のぬいぐるみをミシンで縫う内職をしている。
ノルマがきびしく部屋がジェネテラちゃんのぬいぐるみで溢れかえっていたところを令子、工藤、シャオヘイの三人に助けられる。
全身を整形しており過去を捨てたと話している。詳細はわからない。
陽明という名前だが見た目は西洋人。
蛇沼みゆき(へびぬま みゆき)
製薬事業や美容関係などを手掛ける大手企業「蛇沼グループ」の代表取締役を務める男性。
リーゼントの髪型に鋭い目つき、蛇のように大きくふたつに分かれた舌を持つ。
父の製薬会社の跡を継ぎ、蛇沼グループを急成長させた。
自ら院長を務める美容カウンセリングは女性に大人気である。
優待券でカウンセリングを受けに来た令子になぜか強い関心を示す。
「感想」
日常系ラブロマンスかと思いきや…!?
香港を舞台にした作品で、街の雰囲気やノスタルジックな空気、ゆったりと流れている時間を感じ取れてすごく心地いいです★
主人公の鯨井令子さんがとても綺麗で魅力的で、パートナーの工藤も男前。
2人の日常ロマンスな日々を、温かく追いかけて読んでいくと一巻の最後で
「え?」
なんかいろいろひっくり返されます!
これはSFか!?
いやミステリーか??
今思えばあれもこれも伏線…?
思考が追いつかないまま2巻を取る以外の選択肢がない…!(笑)
進めば進むほど謎が現れて伏線を回収しきれないほどストーリーにグッと引き込まれます!
世界観、ストーリー、キャラクター、構成、素晴らしい作品です!
この漫画の魅力は読んでいただければおわかりになると思います★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「九龍ジェネリックロマンス」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★