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今回の作品は
営業に必要なこと以外は客に教えも見せもしない!不動産業界の闇を曝け出す皮肉活劇!
「正直不動産」
(アル/正直不動産 / 原案・夏原武/ 小学館 )
原案:夏原武
脚本:水野光博
作画:大谷アキラ
出版社 小学館
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ビッグコミック
正直不動産がおもしろい!登場人物
「正直不動産 とは」
2017年12月号から「ビッグコミック」(小学館)にて連載がスタート。
2022年11月時点でコミックス累計発行部数は270万部を突破。
テレビドラマ
2022年4月~2022年6月の間、主演・「山下智久」でNHK総合「ドラマ10」枠で放送された。
客と業者の情報格差にスポットを当て不動産業界の闇に切り込む作品。
リアルタイムで世間をにぎわせた事件(地面師詐欺、サブリース問題など)をいち早くエピソードに盛り込むことも特徴である。
「あらすじ」
「千の言葉のうち真実は三つしかない」という意味で、千三つといわれる不動産業界。
そんな業界に身を置き、登坂不動産・副課長を務める「永瀬財地」は営業部のエース。
客に都合の悪い情報は伝えず、逆に都合の良い情報のみを話し、さらには作り笑いで案件を成約させて、ずっと成約件数トップの座を守り続けてきた。
ある日、彼のもとにまだ入社3週間の新人社員「月下咲良」が付けられる。
顧客に誠実に向き合っているかのように見える永瀬の営業スタイルに感銘を受け、賛辞を述べる月下に永瀬は、
「あんなもの、ほぼ噓で塗り固めた契約」
と一笑に付した。
「正直者がバカを見る。噓ついてなんぼのイカレた世界。それが不動産の営業」
と信じて疑わない永瀬だったが、得意先の地鎮祭での行動が、彼の運命を大きく変えていく。
彼は、その土地に祀ってあった祠と「願わず語らずの碑」を独断での取り壊しを決行した。
その瞬間に永瀬は何かに取り憑かれてしまい、それ以来、噓が全く付けず、本音でしか話せない人間になってしまう。
得意の営業トークも出来ず、営業成績は下降していき、あげく私生活にも影響が出始めていく。
いっそのこと退職することも考えるが、しばらくすると正直一辺倒での営業に対して、それなりの好反応が現れ、意外な結果が出始める。
仕方なく
「噓なし、昇進なし営業“正直不動産”永瀬財地」
をキャッチコピーにして、会社に残ることを選択。
しかし、不動産業界の因習を無視するかのような営業を続ける永瀬に様々な困難が押し寄せていくのだった。
「登場人物」
永瀬 財地 (ながせ さいち)
本作の主人公。
登坂不動産・副課長の男性。35歳。
営業部のエースで、営業成績トップの座を長く守り続けている。
さわやかな弁舌と笑顔が魅力的な男性だが、それは見せかけだけで、実際は顧客に都合の悪い情報は伏せ、都合の良い情報だけを巧妙に伝えて結果を出していた。
しかし、顧客の地鎮祭で「願わず語らずの碑」と祠を壊して以来、何かの呪いにかかってしまい、それ以降全く噓の付けない人間になってしまう。
得意の営業トークも封じられて成績は下降したが、「噓なし、昇進なし営業“正直不動産”永瀬財地」をキャッチコピーにし、正直一辺倒の営業マンとしてシフトチェンジし生き残りをはかろうとする。
月下 咲良 (つきした さくら)
登坂不動産の新入女性社員。23歳。
永瀬の下で不動産営業のイロハを学ぼうと意気込んでいる。
不動産業界に理想を持って入ってきており、顧客を第一に考える営業になりたいと本気で考えている。
当初は永瀬の口八丁手八丁の営業方法にとまどいを感じていたが、噓がつけなくなってからの彼には、次第に信頼を寄せるようになっていく。
登坂 寿郞(とさか としろう)
登坂不動産社長。
以前、永瀬の実家の任意売却(競売をせずに金融機関の合意を得て売却する方法)を担ったことで、彼に入社のきっかけを与えた。
大河 真澄(おおかわ ますみ)
登坂不動産の営業部長。
永瀬の上司。
心が広く小さな事には拘らない様を気取っているが、実は細かいことを根に持つ小心者である。
噓がつけなくなり営業成績が落ちた永瀬に、きつく当たる。
藤原 結弦(ふじわら ゆづる)
登坂不動産課長。
瀬戸の後任。
地主の息子で複数の大家に強いパイプを持つ。
途中入社だが永瀬の上司となる。
菅沼 直樹(すがぬま なおき)
登坂不動産係長。
永瀬より先輩で人柄は良いが、成績はイマイチ。
桐山 貴久(きりやま たかひさ)
登坂不動産に中途入社してきた営業マンの男性。
かなりのやり手であり、永瀬を追い抜くことを目標としている。
かつての永瀬を彷彿させる、噓を厭わぬ営業スタイルでどんどん結果を出していく。
黒須 圭佑(くろす けいすけ)
登坂不動産社員。
フルコミッションの営業マン。
客とのトラブルで負傷し退職、そのまま実家の旅館を継ぐために地元の愛媛に帰郷する。
石田 努 (いしだ つとむ)
永瀬財地の顧客の男性。
老舗和菓子屋の店主。82歳。
遊ばせていた仙川のビルを取り壊し、新たなアパートに建て替えてオーナーになろうと考えて永瀬の顧客となった。
そのまま永瀬の営業手腕に乗せられ契約を結ぶ。
石田 光子 (いしだ みつこ)
永瀬財地の顧客の女性。
老舗和菓子屋の店主石田努の妻。78歳。
しっかり者で契約全般に詳しい。
2軒目のアパートの建築を考え始めた夫に、反対の姿勢を見せる。
松崎 (まつざき)
マンション経営者の男性。
家賃を相場より相当安くして入居させるような業界では名の通った悪徳オーナー。
様々な嫌がらせをして借家人を追い出し、難癖をつけては敷金を返さないことを繰り返して、儲けを出していた。
鵤 聖人(いかるが まさと)
極悪不動産会社、ミネルヴァ不動産社長。
登坂とはかつて勤務していた不動産会社を去る事になった件で因縁がある。
瀬戸 健一(せと けんいち)
元登坂不動産課長。
後に登坂不動産からミネルヴァ不動産に移るが、埋蔵文化財包蔵地の一件を鵤に咎められ、登坂不動産に舞い戻る。
願わず語らずの碑 (ねがわずかたらずのひ)
仙川の土地に祀られていた碑。
伝承によると、武蔵の国に現れた災いの神の言葉が現実となって、長雨や干ばつ、疫病などで、人々に様々な厄災をもたらしたといわれる。
この災いの神を封じ込めるために、江戸時代の高僧が建てた石碑が、「願わず語らずの碑」である。
この祠と石碑の前で噓をついたり、不遜な態度をとる者は祟られ、噓をつくことができなくなると言い伝えられてきた。
「感想」
コミカルに描く不動産業界の闇
口八丁で営業成果を出しまくる不動産業界のサラリーマン「永瀬財地」が、ある呪いにかかり嘘がつけなくなってしまい、「嘘なし正直営業マン」として再起していく物語。
顧客に正直に接する永瀬を通して、不動産業界の闇を垣間見ていくのが非常におもしろいです!
金融、法律や条例などが絡んで複雑な不動産業界を営業マン(販売側)の視点で丁寧に、面白く知る事ができます。
(それでも少し難しい回もありますが)
不動産関係に疎い人でも、漫画にすることでとてもわかりやすくなっており、「これは業界人しか知らないだろう」という情報も出てきたりといろいろ勉強になります。
もちろんフィクションもあると思いますが、この漫画を読むと逆に不動産屋さんに行くのがちょっと怖くなりますねw
他にも「仕事とはどうあるべきか!?」
という誰にでも共通する問題を描いていて、共感するところも多く、その点がストーリーをさらにおもしろくしています!
まさにこれから不動産物件を探す予定のある人には、ぜひ読んでもらいたい作品ですね★
今回は「おすすめしたい人気作品」
「正直不動産」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★