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今回の作品は
ベルリンの壁崩壊後のドイツを舞台に、歴史の闇に隠された人間の罪をえぐり出していく本格ミステリー!
「MONSTER」
(アル/MONSTER / 作者・浦沢直樹/ 小学館 )
作者:浦沢直樹
出版社 小学館
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ビッグコミックオリジナル
モンスター 漫画 あらすじ
「MONSTER とは」
1994年〜2001年まで「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された。
1999年第3回「手塚治虫文化賞」マンガ大賞受賞
2000年第46回「小学館漫画賞」青年一般部門受賞
2019年3月時点でコミックス累計発行部数は2000万部を突破。
テレビアニメ
2004年4月〜2005年9月(全74話)
日本テレビほかにて放送された。
ドイツ、チェコを舞台としたサスペンス作品。
冤罪、猟奇殺人、医療倫理、権力闘争、東西冷戦構造、ベルリンの壁崩壊の以前と以後のドイツ社会をテーマとして描いている。
「あらすじ」
時は1986年。舞台はドイツ。
天才的な医療技術を持つ日本人脳外科医「Dr.テンマ」は、西ドイツのデュッセルドルフのアイスラー記念病院に勤めていた。
彼は「ハイネマン院長」の娘「エヴァ」と婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを歩んでいた。
医師として現状になんとなくジレンマを感じてはいたが、深く考えることはせず、手術を重ねては研究に打ち込んでいった。
ある日、頭部を銃で撃たれた重傷の少年「ヨハン」が病院に搬送されてくる。
テンマは、院長の命令を無視して手術を行い、結果的にヨハンの命を救う。
しかしその行動が院長の怒りを買い、テンマの状況は一変し出世コースから転落してしまう。
そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。
それと合わせるかのように入院中だったヨハンと彼の双子の妹が失踪する。
それから時が経ち1995年、外科部長となったテンマの前に大きく成長したヨハンが現れる。
突然テンマの患者を目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の自らの殺人を告白する。
殺人鬼を蘇らせてしまったと自らの責任を感じたテンマは、ヨハンを殺すためにヨハンの双子の妹であるアンナに会うことを計画立てる。
殺人犯の濡れ衣を着せられ、ドイツ警察の「ルンゲ警部」に目をつけられたテンマは、ドイツ国内を逃亡しながらヨハンを追跡していく。
「登場人物」
ケンゾー・テンマ(天馬 賢三) / Dr.テンマ
本作の主人公。
ドイツ・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に勤める日本人脳外科医。
実家は有数の総合病院を経営しており、父親は院長、母親は元医学雑誌の編集者である。
誰もが認める手術の腕を持っており「天才」と評される。
頭脳明晰で穏やかな性格をしている。
人を助けることに人一倍の情熱と責任感を持って仕事に当たっている。
ある日、病院に運び込まれていた「強盗事件」の被害者「ヨハン」の手術を行う。
院長の命令を無視してオペを行った為、出世の道から外れてしまう。
その直後、院長や出世のライバル等が次々と殺害されていく。
その9年後、自らが執刀したヨハンが現れ自らを殺人鬼と名乗り、自分の為に院長達を殺害したと聞かされる。
殺人鬼を蘇られた事に深い負い目を感じ、自らも殺人の容疑で警察に追われる中、ヨハンを殺す為、彼を追跡していく。
ヨハン・リーベルト
並外れた頭脳とカリスマ性を持つ殺人鬼。
語学堪能で、独・英・仏・羅・チェコ語を話す。
幼少時から驚異的なカリスマ性を持ち、人の心に入り込んで相手を意のままに操る術を持っていた。
ある事件をきっかけに搬送された病院でテンマによって命を救われる。
その後、命の恩人であるテンマの悩み事を耳にし、テンマが口にした病院の人間を殺害すると妹のアンナと共に病院から姿を消した。
そして9年後、再びテンマの前に姿を現す。
ニナ・フォルトナー
ヨハンの双子の妹。
養父母であるフォルトナー夫妻に引き取られ、20歳まて育てられる。
性格や思考は兄とは真逆で、人を尊重できる。
殺人を繰り返す兄を食い止める為、大学を休学し、兄を追い続ける過程で次第に記憶を取り戻していく。
また殺人に強い嫌悪感を持つが、怒りに駆られた時の眼は兄を彷彿とさせる。
エヴァ・ハイネマン
アイスラー記念病院院長の娘。
テンマに愛と憎しみ両方の感情を持った人物。
テンマの元婚約者で、テンマが院長命令を無視してヨハンの手術を行ったことで婚約を解消。
性格は傲慢で自暴自棄に走りやすく精神的にも脆い。
人一倍寂しがり屋だが、素直に人に甘えられないところもある。
本当はテンマは無実だとわかっていたが、自分の人生を台無しにしたとして彼には激しい恨みを持つようになる。
ハインリッヒ・ルンゲ
BKA(ドイツ連邦捜査局)警部。
局きっての敏腕で、今までに解決できなかった事件はないほど優秀な警部。
驚異的な記憶力を有しており、キーボードを打つ仕草をすることで完全に記憶することができ、いつでもその情報を引き出せる能力を持つ。
一人で旧チェコスロバキア秘密警察のボスに会いに行くなど度胸も据わっており、銃及び格闘術にも優れている。
ただし冷徹過ぎることと単独行動主義な性質から、周囲と齟齬が絶えずたびたび衝突している。
ヴォルフガング・グリマー
フリージャーナリスト。
東ドイツに存在していたと言われる謎の孤児院「511キンダーハイム」で行われた非人道的な教育等を取材している。
自身も「511キンダーハイム」出身であり、14歳以前の記憶が殆ど無くなっている。
名前はその孤児院で付けられたものであり、本名は不明。
自分の感情を自然に表現することが出来ない。
また一目で人の嘘などが見抜ける力があり、偶然会ったテンマが冤罪で追われているとわかり、逃走の手伝いをしたことから交流を持つ。
「感想」
浦沢ワールド全開!「命の平等性とは」
「20世紀少年」でも有名な浦沢直樹先生の代表作のひとつ「MONSTER」
天才脳外科医「Dr.テンマ」が執刀し助けた人間は殺人鬼「ヨハン」だった。
殺人犯の濡れ衣を着せられたテンマはヨハンを止める為に警察から逃亡しつつヨハンを追跡するというサスペンス作品。
様々な伏線が散りばめられた物語の始まりがまるで映画のようです。
物語の裏に潜んでいる「巨大な何か」を読者に想像させるのが非常に上手く、好奇心を刺激してきます!
ストーリーは少し複雑に感じるかも知れませんが、登場キャラクターの誰を信じていいのかわからない怖さと壮大な展開に一気に引き込まれました!
作者の浦沢先生は登場人物のバックボーン(背景)を描くのが本当にお上手な方だなと想いますが、本作品でもそれはふんだんに発揮されている印象です。
得体の知れない者に追われる恐怖、理解が追いつかない恐怖、それでも真実を追求したい思い、巧妙な伏線、それら全てが読者を「MONSTER」の世界に誘います★
今回は「おすすめしたい人気作品」
「MONSTER」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★