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今回の作品は
「満州で一番軽いものは、人の命だ」
関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、病気の母を救うためアヘンの密造に手を染めるが、それが彼の運命を大きく狂わしていく…!
「満州アヘンスクワッド」
(アル/ 満州アヘンスクワッド/ 作者・門馬司/講談社 )
原作:門馬司
作画:鹿子
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ヤングマガジン
満州アヘンスクワッド あらすじ・登場人物
「満州アヘンスクワッド とは」
2020年4月から2021年9月の間「コミックDAYS」(講談社)にて連載されたあと、「週刊ヤングマガジン」(講談社)に移籍し、2021年43号より連載が再開された。
2022年6月時点でコミックス累計発行部数は100万部を突破。
第二次世界大戦前の満州国を舞台に、主人公の「日方勇」が、相方の「麗華」らと共に阿片の密造に手を染める姿を描いたクライム・サスペンス作品。
「あらすじ」
昭和12年、関東軍として満州国に移住してきた「日方勇」は、察哈爾(チャハル)での軍事演習中、砲撃に巻き込まれた中国人の少年を助けようとしたところ、隠し持っていた銃で撃たれ、右目を失明する。
戦力とならなくなった勇は、前線から強制的に撤退され、満蒙開拓義勇軍への転属となるが、彼の母親がペストに感染してしまう。
母親の命を助けるために大金が必要になった勇は、偶然にも同じ義勇軍の「陣内」が管理している阿片芥子の栽培場を発見し、勇を口封じしようとした陣内を殺害し、商売目的で阿片を製造することを決める。
その後、勇が精製した阿片を中国秘密結社の「麗華」が経営するアジトに持っていき、金銭交換を要求するが、麗華はその阿片に目をつけ、勇と共に阿片の製造を行うことを決意する。
「登場人物」
日方勇とその一味
日方 勇(ひがた いさむ)
本作の主人公。
日本人。元関東軍兵士。
現在は満蒙開拓義勇軍に所属している。
体力は無いが植物や化学に詳しく、察哈爾での軍事作戦中に片目の視力を失い前線から満蒙開拓義勇軍への転属となる。
そこでペストに罹った母親の命を救うために阿片作りに手を出したことから激動の人生を歩むこととなる。
失った視力の代わりに鋭い嗅覚を得ている。
麗華(リーファ)
本作のヒロイン。
中国人。中国秘密結社・青幇首領の1人。
自身が根城とする青幇のアジトに阿片の取引のために尋ねて来た勇が提供した純度の高い阿片を「真阿片」と名付け、勇と手を組んで阿片の密造・販売網の形成を計画する。
リン
青幇が管理するアヘンの売人。日本人。
父親の事業が失敗して借金まみれになり、食うために両親によって青幇に売り飛ばされる。
勇と初対面したときは、勇らと仲間になることを拒むが、両親の死を知った後、勇と日本に帰ることを約束し仲間になる。
バータル
モンゴル人。
日本語・中国語・ロシア語・モンゴル語の四か国語を話す。
勇らがモンゴル民族に熱河省の芥子畑の護衛を頼んだところ、モンゴル民族の長老が外の世界に惹かれているバータルの気持ちを尊重し、勇らと行動を共にさせる。
キリル・メドヴェージェフ
ロシア人。
ロシア革命の混乱の最中、貧困ゆえに母親に捨てられる。
現在は逃し屋として生活している。
青幇(ちんぱん)
杜 月笙(と げつしょう)
秘密結社・青幇の首領の1人。
(実在の人物)
馮 英九(ふぉん いんちゅー)
青幇の幹部。
哈爾濱(ハルビン)の大観園の子どもや女性を連れ去り、富豪相手に競売にかけて売り飛ばすことで儲けている。
関東軍・満蒙開拓義勇軍
長谷川 圭人(はせがわ けいと)
憲兵伍長。
メガネをかけた優男。
老若男女問わず酷烈な拷問にかけ、開拓義勇軍内の阿片密造者やその関連人物を捜索する人物。
関東軍は満州での収入を阿片でも賄っていたが、勇らが製造する質の高い阿片が流通したことで収入が減少したため、長谷川を中心として勇らと対立するようになる。
凡(ぼん)
長谷川の部下。
長谷川の命令を淡々と忠実に実行する無表情な大男だが、長谷川を先生と慕い、長谷川を侮辱する者には怒りを露わにする。
熊田 岩男(くまだ いわお)
開拓義勇軍の監督官。
のちに補助憲兵として長谷川の部下になる。
陣内 茂(じんない しげる)
開拓義勇軍で勇とともに働く年配の傷痍軍人。
元衛生兵。
陰で金のために芥子栽培を行っていた阿片中毒者であり、秘密を知った勇を殺して口封じしようとする。
満州鉄道
風見 吾郎(かざみ ごろう)
満州鉄道中央試験所委員長。
麗華によって阿片中毒者となる。
勇らは阿片を中国各地に運搬するために満州鉄道を利用する必要があった。
しかし、それには満鉄内での荷物検査を行う関東軍の排除が必然であったため、満鉄を運営する風見を阿片漬けにし、満鉄を取り込むことで満鉄の権利を支配する。
満州映画協会
古尾 貫央(こび つらお)
満映社長。
李姚莉を日本人にとって都合のよい中国人の女優として演じさせる。
李 姚莉(り やおりー)
素性を隠され中国人の女優として働いている。
(実際は日本人)
満映に勤めているが、実際は青幇に管理されている。
本名は「山内 洋子」(やまうち ようこ)で、李姚莉という名前は社長から与えられたものである。
池山 大二郎(いけやま だいじろう)
満映のスター俳優。
麗華によって阿片中毒者となる。
白系露人事務局
アレクセイ・ロジャエフスキー
白露事務局局長。
ロシア人からは「皇帝」(ツァーリ)と呼ばれている。
哈爾濱に数多くの貿易会社を営み、またその資産はロシア人を統べるほどである。
表の顔は貧困層を救う心ある人物であるが、実際は裏で哈爾濱を牛耳るロシアンマフィアのボスである。
ニーナ
ロシアから亡命し、哈爾濱のロシア人キャバレーで働いている。
ツァーリから事務局の秘書になるよう誘われ、事務局に務めるようになる
「感想」
とてつもない熱量の作品!全員悪い人!
関東軍の兵士として満州にやってきた主人公「日方勇」は肺ペストに感染した母を救う薬のお金を集める為、阿片の製造でお金を稼ぐ物語です。
「満州で一番軽いものは人の命だ」
作中で出てくるセリフで、いろんな意味で衝撃を受ける作品です。
アヘン戦争は歴史の授業でも聞いたことがあると思います。
昭和12年の満州が舞台。(太平洋戦争直前)
アヘンという薬物をテーマに描かれています。
病に臥せった母を助ける為に、アヘン製造という死の商人の道を選んだ勇。
彼のその生き様は凄まじく、重たいテーマであるはずなのに知らぬ間に作品の世界観にどっぷりハマってしまいます。
中国でのアヘンのタブー、その掟を破り接種する人間、そしてそれを食い物にして資金を稼ぐマフィア達…。
中々にハードな内容ですが、漫画としておもしろいです。
時代背景がそういった戦争時だからというのもありますが、単純に善悪だけでは語れない物語。
勇がどう生き抜いていくのか引き込まれていきます!
阿片を取り巻くサスペンス作品★
今回は「おすすめしたい人気作品」
「満州アヘンスクワッド」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★