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とめはねっ!漫画を解説

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今回の作品は

 

ダイナミックでデリケートな書道の世界を描く!文科系青春コメディー!

「とめはねっ! 鈴里高校書道部

(アル/とめはねっ! 鈴里高校書道部 / 作者・河合 克敏/ 小学館 )

 

作者: 河合 克敏

出版社 小学館

ジャンル 青年マンガ

掲載誌 ビッグコミックスピリッツ

 

とめはねっ!漫画を解説

目次

 

「とめはねっ! 鈴里高校書道部 とは」

2007年2号〜2008年35号まで「週刊ヤングサンデー」にて変則連載され、2008年41号〜2015年16号の間「ビッグコミックスピリッツ」にて隔週連載された。

 

2008年「マンガ大賞」第8位

2009年「マンガ大賞」第7位

 

書道初心者である主人公の成長や部活に励む高校生達を通じて、書道の世界の魅力を描いた文化系青春コメディ作品。

 

書道監修•武田双雲

 

劇中の作品は、現役高校書道部生や書道経験者などから一般公募により集めたものもあり、コミックスの巻末や作中の註釈にその出典が記されている。

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「あらすじ」

鈴里高校に入学した、カナダ帰りの帰国子女である内気な少年「大江緑」と、柔道部のホープで美少女の「望月結希」

 

かなり個性的な2人は書道部員の先輩である「加茂杏子」「三輪詩織」の策略により部員不足で廃部の危機にあった鈴里高校書道部に入部させられる事になる。

 

書道部の部長である「日野ひろみ」や担任であり顧問の「影山智」たちの指導で、初心者だった2人は本格的に書道の世界へと足を踏み入れる。

 

新入部員同士の2人は、緑は結希に恋心を抱き、かたや結希は一方的に緑をライバル視するような関係になっていく。

 

そんな2人は書道の奥深さに惹かれ、やがて高校書道部としての晴れ舞台「国際高校生選抜書展」通称•「書の甲子園」への出展を目指していく事になる。

 

「登場人物」

 

大江 縁 (おおえ ゆかり)

本作の主人公。

幼い頃をカナダで過ごし、高校1年の春から帰国子女として日本で生活を始め、私立鈴里高校に入学する。1年3組。

 

見た目は地味で帰国子女というパワーワードを持ちながらあまり印象には残らない。

しかし性格はかなりの負けず嫌いである。

 

部員が足りず廃部の危機に瀕していた書道部に強制的に入部させられる。

 

書道はもちろん日本の文化などはかなり疎いところがあるが、カナダにいた頃に文通していた祖母の字を手本として日本語を書いていたので、とても綺麗な字を書くことができる。

 

また帰国子女だけあり英語力には優れており、英会話も難なくこなす。他、板前である父親譲りか手先が器用な一面もある。

 

後に一緒に入部した「望月結希」に好意を抱くようになる。

 

 

望月 結希 (もちづき ゆき)

縁と同じクラスの女子生徒。1年生。

縁と一緒に書道部へ入部することになる。

 

容姿端麗かつスポーツ万能で、非常に気が強く負けず嫌いである。

 

柔道部でもあり、高校で日本一になるほどの実力者。そのせいか性格や思考が体育会系で、見た目とスタイル以外は女の子らしさが全く無く、母親からその事を嘆かれている。

 

成り行きで書道部に入る事になったが、彼女自身もガサツで字が汚く、少しでも繊細で綺麗な字を書けるようになりたいとう気持ちがある。

 

そんなところもあってか、とても綺麗な字を書く縁の事を一方的にライバル視している。

そして縁から好意を寄せられている事は全く気づいていない。

 

 

日野 ひろみ (ひの ひろみ)

鈴里高校書道部部長。2年生。

見た目は眼鏡をかけ髪はツインテールにしている。

 

大人しく控えめな性格をしているが、芯の強さを持った少女。基本は優しくて真面目。

 

書道に対しては深い造詣を持ち、書き手としての実力も高く、中学時代から逸材と呼ばれている。

また書道に関しては自分にも他人にも厳しい。

 

 

加茂 杏子 (かも きょうこ)

鈴里高校書道部副部長。2年生。

大柄な体格に元ヤンキーという性質からか、目的の為なら手段を選ばないという強引な性格。

 

日野ひろみと三輪詩織とは中学時代からの友人。

部員不足を理由に廃部の危機にあることから、自分が着替えているところに居合わせた縁を脅して入部させた張本人。

 

当初は部活も真面目に取り組んでいなかったが、後輩達の頑張りに刺激を受け、徐々に真剣に書道に取り組むようになる。

 

 

三輪 詩織 (みわ しおり)

鈴里高校書道部会計。2年生。

穏やかで綺麗な外見とは裏腹に、性悪で悪知恵に長ける。

 

頭の回転が早く、縁や結希を入部させる為の計画を立てたのも彼女である。

 

ひろみや杏子とは中学時代からの友人。

杏子同様に部活に対しては不真面目だったが、後輩達に触発され、本来の負けず嫌いの性格も相まって、共に書の甲子園出展を目指すようになる。

 

 

影山 智 (かげやま さとる)

鈴里高校の教師で書道部の顧問を務める。

縁や結希のクラスの担任でもある。

 

中国の歴史にも詳しく書道の造詣も深い。

学校における垂れ幕や名札などを書く仕事を担っており、「鈴里高校の祐筆」と呼ばれている。

 

 

大江 英子 (おおえ ひでこ)

縁の祖母。

縁が帰国してから一緒に住んでいる。

 

女学生の頃に書道家「三浦清風」に書道を教わっており、卒業後は独学で書道を学ぶ。

 

特に「かな」に深い知識を持ち、後に鈴里高校書道部に「かな」について教える事になる。

 

 

三浦 清風 (みうら せいふう)

書道歴60年を超える神奈川きっての書道家。

 

全国的に名を馳せており、書の甲子園の審査員も務める。

 

かつては大江英子も彼の教え子であり、縁の才能をいち早く見抜いて、厳しい言葉をかけつつも成長を見守る。

 

 

日野 よしみ (ひの よしみ)

鵠沼高校書道部部長。

日野ひろみの双子の妹で、見た目はそっくりの外見をしているが、性格は真逆で勝ち気で負けず嫌い。

 

書道の実力は姉ひろみと互角だが、書道部員からはあまり信頼されていない。

 

腹黒い一面があり、杏子や詩織からは「ブラック日野ちゃん」と呼ばれている。

 

 

勅使河原 亮 (てしがわら りょう)

鵠沼高校書道部。

唯一の男子部員で同じ境遇の縁とは親しくなる。

 

高校入学前から書道を嗜んでおり、高い実力を持っている。

 

当初は縁を初心者と侮っていたが、彼の書道のポテンシャルを感じてからはライバルとして視るようになる。

 

 

一条 毅 (いちじょう たけし)

大分豊後高校書道部。

小学校の頃、結希と同じ学校で彼女に好意を持っていた。

 

両親の離婚と共に転校し苗字も変わったが、書の甲子園の会場で彼女と再会する。

 

書道の実力はかなり高く三浦清風を師と仰ぐ。

縁に対しては結希を巡り、ライバル関係となる。

 

 

大槻 藍子 (おおつき あいこ)

京都青蓮女学院書道部。

表面上はおしとやかで礼儀正しいが、気が強くプライドも高い。

 

自分の作品に絶対の自信を持っており、書の甲子園の臨書作品部門で文部科学大臣賞を受賞するほど。

 

女子高育ちの為、男性に対しては全く免疫がない。

18歳以上限定のコミック・劇画

「感想」

静の題材の中にある確かな動き

 

書道×学園×青春の作品です!

文化系の学園モノで主人公を始め、書道部員たちが「書の甲子園」を目指して青春を駆け抜けていく物語。

 

ですがそこまでスポ根チックに描いているわけではなく、それでいて書道の奥深さが読み手に伝わるような構成が素晴らしいと思いました。

 

また登場人物もそれぞれ個性が立っており、常識の範囲を逸脱していない形で活躍しているのが良かったですね。

 

「書道」という漫画でも珍しくかつマニアックなテーマであるにも関わらず、その世界を上手く漫画作品として仕上げているところなど、作者さんの技法の高さに驚きです。

 

筆者も書道は小学生の頃、授業ぐらいでしかやったことがなくほとんど何の知識もありませんでしたが、この作品を読んで書道の魅力をたっぷり味わう事ができました!

 

「書の甲子園」というものがあることも初めて知りました。カッコいいですよね!

 

書道は綺麗な字を書くのが目的ではなく、自分というものを書で表すことが「書道」なんだと思いました★

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今回は「マンガ大賞!ノミネート」作品

「とめはねっ! 鈴里高校書道部」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

 

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