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「マンガ大賞」を受賞した作品を紹介するシリーズ
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今回の作品は
実写映画も記録的大ヒット!全ての風呂はローマに通ず!
「テルマエ・ロマエ」
(アル/テルマエ・ロマエ / 作者・ヤマザキマリ/ KADOKAWA )
作者: ヤマザキマリ
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ビームコミックス
テルマエロマエ 漫画•登場人物
目次
「テルマエ・ロマエ とは」
2008年2月号〜2013年4月号の間「コミックビームス」にて連載された。
2010年「マンガ大賞」第1位(大賞)
第14回「手塚治虫文化賞」短編賞受賞
2011年「このマンガがすごい!」男編 第2位
2011年「全国書店員が選んだおすすめコミック」第3位
2013年6月時点でコミックス累計発行部数は900万部を突破。
テレビアニメ
2012年1月12日〜1月26日(全5話)
フジテレビ他にて放送される。
映画
第1作(2012年4月)
第2作(2014年4月)
東宝にて「阿部寛」主演で公開される。
古代ローマ帝国の浴場と現代の日本の浴場をテーマにしている。
「入浴文化」という共通のキーワードを軸に、現代日本にタイムリープした古代ローマ人の浴場設計技師が、日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、大真面目なリアクションを返すコメディ作品。
「あらすじ」
舞台は西暦130年代の古代ローマ「ハドリアヌス帝」時代。
浴場を専門とする設計技師「ルシウス」は、革新的な建造物が次々と生まれる世相に反した昔ながらの浴場の建設を提案するが認められず、事務所と揉めてしまい失業状態となってしまう。
気を紛らわそうと友人である「マルクス」を連れて公衆の浴場に赴くが、周囲の騒々しさに耐えかね雑音を遮る為にお湯の中に身を沈める。
ルシウスは浴槽の壁の一角に怪しい排水口が開いているのを見つけ、中を調べようと近づいたところ足を取られて吸い込まれてしまう。
不足の事態にもがきながら水面から顔を出すと、ローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ見たこともない様式の浴場に移動していた。
ルシウスが見た「平たい顔族」とはアジア系有色人種の未来の姿、すなわち現代の日本人の事だった。
なんとルシウスは浴場を使ったタイムトラベラーとなってしまう。
これ以降彼は、自分の意志とは無関係に古代ローマと現代日本を行き来し、「平たい顔族」の風呂で得たアイディアをローマでの浴場設計などに活かし(若干の後ろめたさを感じつつも)浴場施設専門の空間プロデューサーとして名声を得ていく。
「登場人物」
ルシウス・モデストゥス
本作の主人公。
ローマで浴場の設計技師をしており、風呂をこよなく愛している。
真面目過ぎる性格が災いし、時代の変化についていけず事務所から解雇される。
マルクスと訪れた浴場の排水口から現代の日本にタイムリープしてしまい、そこで目撃した日本の風呂文化に衝撃を受ける。
ローマに戻った後は、日本の風呂文化を参考にして新しい浴場施設や道具などを開発していく。
その成功でローマ中に彼の名前が知れ渡った。
実直な性格で常にローマの事を思って懸命に働く。日本人の事はローマ属州の奴隷だと勘違いしている。
小達さつき(おだて さつき)
ルシウスがタイムスリップ先で出会った才色兼備の日本人女性。
英語、イタリア語、ラテン語も話す。
祖父の鉄蔵と2人暮らしをしており、古代ローマ史の研究者として東京大学で働いている。
伊藤温泉の芸妓としても活躍中である。
幼い頃に亡くなった母親が遺した「質実剛健」の意味を調べていくうちに、ユリウス•カエサルに強く惹かれ古代ローマの事を研究するようになった。
当初、ルシウスの事を海外から派遣された外国人技師だと思っていたが、彼と接する内にルシウスが本物のローマ人であると悟る。
マルクス・ピエトラス
ローマの石工で彫刻家。
ルシウスとは旧知の間柄で、仕事や夫婦関係など様々な悩みを抱えているルシウスの良き相談相手。
現代日本で着想を得てきたルシウスが、様々な発明を実現できるのもマルクスの存在があるからこそ。
ハドリアヌス
ローマを統治している14代皇帝。
内政や哲学に優れた聡明な皇帝であり、「五賢帝」に数えられる。
さらに統治者だけではなく、これまでに幾つもの建造物を建設してきた優れた建築家でもある。
戦争で領地を広げる軍事よりも、ローマの現状と平和と維持する事を優先しており、ルシウスをはじめ民からも大いに信頼されている。
アポロドロス
シリアの属州であるダマスカス出身の技師。
建築家の他、彫刻家や発明家としても高い才能を持ち、攻城兵器なども開発した。
風呂が大好きでルシウスとは良き風呂仲間になるがハドリアヌス帝とは折り合いが悪い模様。
ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス
皇帝ハドリアヌスが次期皇帝候補者として養子にしていた青年。
美青年で頭の回転も早いが、女癖が悪く妻子持ちでありながら宮中の女性たちによく手を出している。
その好色ぶりと病弱さでルシウスからは内心軽蔑されている。
病弱で体調を崩しがちだったが、ルシウスが新たに発明した風呂に入り体調を持ち直した。
アントニウス
皇帝ハドリアヌスの側近で元老議員。
他の元老院とは違いハドリアヌスには忠実であり、副官として彼の平和主義に共感し協力している。
ローマで名声を上げたルシウスとハドリアヌスを引き合わせた人物でもある。
小達鉄蔵(おだて てつぞう)
さつきの祖父で唯一の肉親である。
伊藤温泉で整体業を営んでおり、ひと目見ただけでその人物の体調や内臓の健康状態を見抜くほどの達人。
無口で無愛想だが孫のさつきの事は大切に思っており、三十路間近で浮いた話もなくずっと研究にのめり込んでいるさつきを心配しつつも温かく見守っている。
「感想」
風呂を愛したのは古代ローマ人と日本人だけである。
古代ローマの公衆浴場の技師が浴場で溺れて、現代日本の銭湯にタイムスリップしてから、様々な日本のお風呂の文化を持ち帰りローマで繁栄させるというお話です。
「阿部寛」さん主演で映画化されて大ヒット作になりましたのでかなり有名な作品だと思います。
筆者は映画を見た後に漫画を読みましたが、こちらもひたすらにおもしろい!
まずコメディ物として声に出して笑ってしまうほどめちゃくちゃおもしろいです!
「古代ローマ人」に「日本の銭湯」という
見事に緩急を使った笑い!
また歴史物として読んでも相当おもしろい!
古代ローマと日本のお風呂文化の比較から実は共通点があったりして親近感が湧きます。
さらに視点が徹底的にローマ市民目線で描かれているので、日本との比較がよりわかって楽しいのだと思います。
まさに作者のその技法がすごいと思いましたし、古代ローマの知識、建築技術などを漫画におこす画力には脱帽です。
基本的に顔の濃いおじさんたちばっかり出てくるので、ちょっと疲れるかもしれませんがw
それもこの作品のおもしろさを際立てているのだと思います。
映画をすでに観た方でも、漫画でもう一度読んでみるのもおすすめできます★
今回は「マンガ大賞(第1位)」作品
「テルマエ・ロマエ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★