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今回の作品は
不器用な30歳男と12歳少女がおべんとうを通じて心を通わせていく
「高杉さん家(ち)のおべんとう」
(アル/高杉さん家(ち)のおべんとう / 作者・柳原望/ KADOKAWA )
作者: 柳原望
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 MFコミックス フラッパーシリーズ
高杉さん家(ち)のおべんとう あらすじ
目次
「高杉さん家(ち)のおべんとう とは」
2009年5月号〜2015年6月号の間「コミックフラッパー」にて連載された。
2012年「マンガ大賞」第9位
2021年7月時点でコミックス累計発行部数は130万部突破
とある事情で同居する事になった主人公の「高杉温巳」と年齢の離れた従妹「久留里」がお弁当作りなどを通して触れ合い、家族となっていく姿を綴った物語。
「あらすじ」
実家のマンションで一人暮らしをする男性「高杉温巳」
彼は高校生の時、両親を交通事故で亡くしている。
地理学の博士号を修得したものの、大学教員や研究機関の公募に受からず、大学生の時の指導教官「風谷久郎」教授の研究室に居続けていた。
両親を亡くす前に同居していた7歳年上の叔母「美哉」は、自分が事故の原因を作ったと悩み、温巳が大学に入ると同時に家を出た。
ある日、弁護士が温巳のところに訪れ美哉が亡くなったことと、シングルマザーであった美哉の希望により、娘の「久留里」の未成年後見人になってもらいたいと伝える。
こうして31歳の温巳と、従妹で中学1年生の久留里の共同生活が始まった。
対人関係が苦手な2人が生活を始めた当初はお互いギクシャクしていたが、久留里が夕食、温巳が残りの食材で久留里のお弁当を作る、という関係が生まれる。
その中で久留里は次第に、温巳が本当の家族のように感じていく。
「登場人物」
高杉 温巳 (たかすぎ はるみ)
本作の主人公。31歳。
地理学の博士号を修得したが、大学や研究機関の公募に受からず、N大の風谷教授の元に居続けている。
何事にも懸命に取り組むが、鈍感で洞察力及びその学習能力に乏しく、やる事が裏目に出で空回りする事が多い。
18歳の時に両親を交通事故で亡くし、同居していた叔母の「美哉」も家を出てから亡くなってしまう。
美哉の希望により、娘「久留里」の未成年後見人となる。
高杉 久留里 (たかすぎ くるり)
温巳の従妹。
シングルマザーであった美哉と2人暮らしをしていた。
幼い頃は保育園や小学校が終わった後、美哉のオファスの片隅ですごしていたが、美哉が亡くなってしまい、中学1年生から従兄の温巳と同居するようになる。
温巳とは紆余曲折ありながらもそこが自分の居場所だと感じていく。
無駄遣いを嫌い節約する事が大好きで、スーパーの特売のチラシをよくチェックしている。
高杉 美哉 (たかすぎ みや)
久留里の母親。
温巳の叔母で高杉家に同居していたが、温巳の両親が事故で亡くなった後に失踪し、後に亡くなる。
シングルマザーとして小さな出版社で働きながら久留里を育てた。
万一の場合に備えて、久留里の未成年後見人として温巳を指名していた。
香山 なつ希 (かやま なつき)
久留里の中学のクラスメイト。玲子の娘。
クラス女子のリーダー的存在。
久留里の事は小動物を愛でるかのように接し、久留里からは辟易されている。
周りの人達の思いなどを敏感に察知したりする。
香山 玲子 (かやま れいこ)
温巳の同期。S女学園大学の准教授を務めており自身も所属していた風谷研究室に出入りしている。
夫とは別居中で、家事育児は母の「節子」にほとんど任せている。
ぶっきらぼうな性格だが、他人との関係を取り持つなど、意識せずとも結果的に周囲の人間関係を良好にしていく。
小坂 りいな (こさか りいな)
北海道のH大学からの特別研究員としてN大学の風谷研究室に在籍しており、養蜂をメインに研究している。
温巳に好意を抱いているが、妄想が行き過ぎて頭がぐるぐるしてしまう。
ただ酒が入ると強気になる。
丸山 光 (まるやま みつる)
久留里の中学のクラスメイト。
実家はスーパーを経営している。
クラスのムードメーカー的存在で何事にも物怖じしない性格で女子からの人気も高い。
密かに久留里に好意を寄せている。
園山 奏 (そのやま かなで)
久留里の中学のクラスメイト。
水泳部でキャプテンを務めている。
家族みんな体育会系でさっぱりした性格をしている。
風谷 久郎 (ふうや くろう)
N大学の教授。
温巳、玲子、りいな達の所属していた研究室の指導教官であり、温巳の上司にあたる。
いつもニコニコ笑顔を絶やさない人だが、たまに意地悪な質問をしてくるなど、中々掴み所のない性格をしている。
香山 節子 (かやま せつこ)
玲子の母親。専業主婦歴30年のベテラン主婦。
久留里が家事の師匠として仰いでおり、友達のなつ希の家に遊びに行った際には、節子から料理を習うのが常となっている。
「感想」
2人を繋げるのはお弁当
30歳のオーバードクターの温巳が12歳の従妹である久留里を引き取り共同生活をしていく物語です。
本当の家族ではない訳ありの2人が、戸惑いながらも少しずつ心を通わせていく系の作品ですね。
この作品のキーワードはタイトルにもあるように「お弁当」です。
お弁当を作る係となった温巳。
温巳も久留里も人付き合いが不器用で、当初はもどかしさがあった2人ですが、このお弁当を通じて少しずつお互い距離を縮めていきます。
(現実的に考えて歳の離れた従兄妹同士が一緒に住む時点で誰にだってもどかしさはあると思いますがw)
ストーリーは重ための内容を扱っているところもありますが、アットホームな雰囲気を保ちながら話も進むので、読んでいてキツい感じはしません。
久留里の悩みやそれに立ち向かう姿は応援したくなります、温巳は何かとニブいからもうちょっと頑張れ的な感じです(笑)
おかずの品数を増やしたり、お互いの好き嫌いを把握することや、食材のやりくり、果てはスーパーの特売のチェックまでと。
普段の生活にリアリティが出ており、共感出来るところも多数あります
また「食」に関すること以外でも、登場人物達の内面の変化などにも注目して読むと一層楽しめる作品になっていると思います★
今回は「マンガ大賞!ノミネート」作品
「高杉さん家(ち)のおべんとう」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★