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今回の作品は
ピアニストとヴァイオリニスト!二人の天才中学生が織りなす青春クラシックストーリー!
「四月は君の嘘」
(アル/ 四月は君の嘘/ 作者・新川 直司/ 講談社)
作者: 新川 直司
出版社 講談社
ジャンル 少年マンガ
掲載誌 月刊少年マガジン
四月は君の嘘キャラクター紹介
「四月は君の嘘 とは」
2011年5月号~2015年3月号の間「月刊少年マガジン」にて連載された。
2012年「マンガ大賞」第12位
2013年「講談社漫画賞」少年部門受賞
2017年6月時点でコミック累計発行部数は500万部を突破
2014年10月~2015年3月までテレビアニメが放送される
2016年「山崎賢人」「広瀬すず」主演で実写映画化される。
中学生のピアニストとヴァイオリニストがお互いの才能に共鳴し合い成長していく姿を描いた作品。
「あらすじ」
かつてピアノの元指導者だった母から厳しい指導を受けて、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝を重ねてきた神童がいた。
彼の名は「有馬 公生」11歳。
クラシック界でその名を轟かせていた彼であったが、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなりピアノの世界から遠ざかっていた。
それから3年後の4月、14歳になった公生は幼馴染の「澤部 椿」を通じて、満開の桜の木の下で同い年のヴァイオリニスト「宮園 かをり」と出会う。
ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聴いてから、母の死以来、モノトーンに見えていた公生の世界が静かに色づき始めるのだった。
かをりは、好意を寄せる「渡 亮太」との仲を椿に取り持ってもらい亮太と、椿とその幼馴染である公生とも行動を共にするようになる。
公生はかをりに好意を抱くようになるが、親友である亮太に気を遣い中々想いを伝えられなかった。
一方で椿は公生がかをりに好意を抱いていることに気づき、また自分も公生に芽生えた恋心に苦悩する。
かをりは公生ことを存外に扱いつつも、自分の伴奏を命じるなどして再び音楽の道に連れ戻そうとする。
また小学生の時からのライバルでもある「相座 武士」や「井川 絵美」にも背中を押されて、母親の親友だった日本を代表するピアニスト「瀬戸 紘子」を師事して、公生は再び音楽の道に戻っていく。
「登場人物」
有馬 公生(ありま こうせい)
本作の主人公。14歳。市立墨谷中学3年生。
幼い頃、元ピアニストの母から息子を世界的なピアニストに育てる為、厳しい指導を受けてきた。
結果、その才能は花開き、数々のコンクールで優勝するほどのピアニストとなる。
11歳の時、病気の母を元気づける一心で感情を込めた演奏を行ったのだが、その演奏を聴いた母から叱責と体罰を受けてしまう。
公生も感情を抑えることができず、母に対して「お前なんか死んじゃえばいいんだ!」と言い放ったのが最後の言葉となった。
それ以降、母とのことがトラウマとなり演奏中に自分のピアノの音が聞こえなくなるという症状を発症してしまい、ピアノから遠ざかっていた。
14歳になった公生は4月のある日、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会う。
コンクールでの彼女の独創的な演奏に心を奪われ、それ以降も自由奔放な彼女に振り回されながらも次第にかをりに惹かれていく。
その後、かをりをはじめ仲間の助けもあって公生は再び音楽の道を歩み出すことを決意する。
宮園 かをり(みやぞの かをり)
本作のヒロイン。14歳のヴァイオリニスト
市立墨谷中学3年生。
演奏家として並外れた個性の持ち主で、聴いた人の心に残る演奏を心掛けている。
性格は非常に明るく活動的。
公生に対しては傍若無人に振る舞って彼を困らせている。
一方で、時折不意に涙を見せることがあり、泣きながら公生に対して「一人にしないで」と言葉を伝えることもある。
中学3年生の春に、椿から亮太を紹介してもらってからは、公生、椿、亮太の3人と仲良く行動するようになる。
その後出場した藤和音楽コンクールでは、ピアノを遠ざけていた公生に再びピアノを弾かせるため伴奏を依頼する。
澤部 椿(さわべ つばき)
市立墨谷中学3年生。ソフトボール部所属。
公生とは家が隣で幼馴染。
公生がピアノから遠ざかっていたことを誰よりも気にしていた。
ピアノを弾けば何かが変わると考え、公生にはもう一度ピアノを弾いてほしいと願っていた。
その理由もあってコンクールでかをりが公生を伴奏に指名した時には大きく協力した。
しかし次第に公生とかをりが仲良くなっていくのを見て疎外感を感じるようになる。
公生は今まで世話のかかる弟だと思っていたのだが、次第に特別な感情を抱いている自分に気づく。
渡 亮太(わたり りょうた)
市立墨谷中学3年生。サッカー部所属(部長)
公生と椿の幼馴染。
高校はスポーツ推薦での入学が決定しているほどのサッカー実力者。
多くの女子から人気があり、本人も女の子が大好きである。
軽薄に思われがちだが、時々良い事も言う。
椿からかをりを紹介され、公生と共に交流を持っていく。
公生がかをりに想いを寄せていることに気づいており、またかをりの本当の気持ちにも気づいている。
井川 絵見(いがわ えみ)
倉橋第四中学3年生。
公生と同年代のピアニストの一人。
5歳のとき友達のピアノの演奏会に訪れた際、その演奏会に出場していた公生の演奏に感動しピアニストになることを決意する。
初めて聴いた公生の「無邪気で人を魅了する演奏」に執着しており、「コンクールの為だけに弾く有馬公生」を認めたくなく、自分のピアノで有馬公生を否定する為にピアノを弾き続けている。
相座 武士(あいざ たけし)
公生と同年代のピアニストの一人。
作曲家の意志を汲み取り体現するような堅実な演奏スタイルを持っている。
幼い頃は中々の悪童で、その躾の為に様々な習い事をさせられていた。
その中のひとつのピアノに高い適正を示したので、ピアニストとしての道を歩むことになる。
8歳の時に公生と出会いコンクールで何度も敗北を重ねたことで、有馬公生の演奏に憧れを抱くようになる。
公生が表舞台から消えた2年間の間に躍進し、国内のコンクールで優勝を重ねていた。
瀬戸 紘子(せと ひろこ)
日本を代表するピアニスト。
公生の母「有馬 早希」の音大時代の同期であり親友。
早希と共に公生を見守ってきた人物。
公生のピアニストとしての才能にいち早く気づき、ピアニストにするべきと早希にアドバイスをした。
後に公生が音楽に苦しめられていることに罪悪感を抱き、ピアニストの自分が側にいるべきではないと判断し公生の前から姿を消していた。
しかし毎報音楽コンクールで再びピアノを演奏する公生に心を打たれ、公生のピアノ指導者となることを決意する。
「感想」
色鮮やかで切ないクラシックの世界
印象的なタイトルからすでに引き込まれてしまいそうな雰囲気のある作品です。
とても詩的ですね。
クラシック音楽に携わる少年少女達の青春と成長の日々を描いています。
この作品のいちばんの見どころはやはり「演奏シーン」
漫画で「音」を表現するのはとても難しいのですが、作中からはしっかり音が感じられるように作り込まれています!
コマ割りが非常な巧く、そしたダイナミック!
コンクールの静まり返ったホールに響く一音目!
その瞬間の緊張感の表現の仕方が素晴らしく圧巻でした!
また、年頃である中学生の男女の色恋も描いていますがストーリーが切ない…!
後半からはもう我慢出来ず泣いてしまうほど…。
後にタイトルの「嘘」の意味がわかります。
絵や表現もキレイで、音楽(クラシック)の知識が無くてももちろん楽しんで読めます!
色褪せない名作だと思いました★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「四月は君の嘘」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★