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今回の作品は
隠れた才能!ラジオパーソナリティとしての彼女の生き様を見よ!
「波よ聞いてくれ」
作者: 沙村 広明
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 アフタヌーン
波よ聞いてくれはつまらない?漫画のあらすじや登場人物を解説!
(アル/ 波よ聞いてくれ/ 作者・沙村 広明 / 講談社)
「波よ聞いてくれ とは」
2014年7月より「月刊アフタヌーン」で連載スタート。
北海道の札幌市を舞台にしたラジオをテーマとした物語。
作者の代表作「無限の住人」とは全く違った作風であり、「今度こそ本当に人が死なない漫画」というコンセプトで描かれている。
2016年「このマンガがすごい!」男編 第6位
2016年「マンガ大賞」第6位
2017年「マンガ大賞」第5位
2020年「マンガ大賞」第4位
「あらすじ」
2015年6月、北海道札幌市にあるスープカレー屋「VOYAGER」で働く主人公「鼓田ミナレ」はラジオから突然自分の声が流れている事に気づく。
その前日に、ミナレは偶然知り合った地元のラジオ局「MRS」でディレクターをしている「麻藤兼嗣」に自分の失恋話を愚痴っていた。
実はその内容は麻藤によって密かに録音されていたのだった。
ミナレは放送を止めてもらう為、MRSに乗り込んでいくが、麻藤にうまく言いくるめられてしまいラジオでアドリブトークを展開する事になる。
その後、ミナレは深夜の時間帯に自分メインの番組をもらうことに。
そしてVOYAGERで働きながらラジオのパーソナリティーとして活動していく。
彼女の冠番組「波よ聞いてくれ」は、麻藤の意向で「一回ごとに企画を変えて放送していく」という方針が採られた。
ミナレも自分の失恋経験から得て制作された「架空実況」や「オーディオドラマ」、構成作家の取材に同行してレポートをまとめるなど、様々な番組制作に携わっていく。
「登場人物」
鼓田ミナレ(こだ ミナレ)
本作の主人公。25歳。釧路市出身。
スープカレー屋「VOYAGER」の従業員。
MRSディレクター「麻藤」との出会いをきっかけにラジオ業界に足を踏み入れる事になる。
MRSで自分の冠番組「波よ聞いてくれ」を持つ。
本人にその自覚は無いのだが常人よりも異常に口が良くまわり、麻藤には「26分間で一度もかんでない、素人なら台本を渡してリハーサルをしても考えられない」と言わしめる。
ラジオ放送後に「VOYAGER」のブログに彼女宛てのコメントが多く寄せられたことからお店の客もミナレの事を知ってる人は多い。
サバサバしていて裏表の無い性格をしている。
数々の失態をその場の勢いだけで乗り切る短絡的なところがあるが、番組のトークにおけるアドリブ力は非常に高い。
麻藤兼嗣(まとう かねつぐ)
ラジオ局MRSの制作部チーフディレクターを務める。49歳。福岡県出身。
ミナレのトークの資質・才能を見出してラジオ業界へと誘う。
ミナレがラジオのパーソナリティーとして活動を始めてから、彼女の番組のディレクターも担当している。
ノンスポンサーで番組を作れるなど、局内での発信権はかなり大きいと見られる。
南波瑞穂(なんば みずほ)
ラジオ局MRSのアシスタントディレクター。
几帳面で面倒見が良い。
ラジオパーソナリティーとして活動をスタートしたミナレを自分の部屋に住まわせており、彼女の番組作りに協力している。
女子力は高いが男性との交際経験は無い。
同僚の「甲本」に好意を抱かれているが、自分は構成作家の「久連木」に想いを寄せている。
しかしそんな「久連木」の想い人である「茅代」に対抗心を燃やしている。
茅代まどか(ちしろ まどか)
ラジオ局MRSの大人気番組「September Blue Moon」のメインパーソナリティー。
ミナレの事をおもしろい子と評価している一方で敵視もしている。
久連木克三(くれこ かつみ)
ラジオ局MRSで雇用されている放送作家。
また「呉ひさき」という名義で官能作家として執筆活動もしている。
麻藤と同じようにミナレの事を高く評価している。
甲本龍丞(こうもとりゅうすけ)
ラジオ局MRSのレコーディングエンジニア。
同僚の南波に好意を抱いている。
VOYAGER(ボイジャー)
すすきのにあるスープカレー屋さん。
いろんなパンと組み合わせて食べられる事が売りで大繁盛している。
店内に置かれているラジオからMRSの番組が流れていて、ミナレがラジオパーソナリティーになるきっかけにもなった。
中原忠也(なかはら ちゅうや)
VOYAGERの従業員。キッチンを担当。
ミナレの後輩にあたり彼女に好意を寄せている。
誠実で他人にも損得勘定無しで接する善良な性格をしている。
同僚の「マキエ」から好意を寄せられているが、本人はその事に気づいていない。
城華マキエ(たちばな マキエ)
VOYAGERの従業員。
真面目な性格だか少し重いたい部分もある。
またラジオのメール職人でもある。
中原を慕っているがその気持ちには気づいてもらえない。
反対に彼の気持ちを知りながらも、軽い態度を取るミナレに対したは冷たく接することもある。
宝田嘉樹(たからだ よしき)
VOYAGERの店長。同性愛者。
激戦区すすきのでカレー店を繁盛させた凄腕の経営者。
店のイメージに合わないミナレを煙たがっているが人手が足りないのでクビにはできずにいる。
「感想」
ローカルラジオ番組を題材にした作品です★
今までそのようなジャンルの漫画など読んだ事がなかったのでまず新鮮でおもしろかったです。
ラジオマンガというよりもラジオを通して主人公の「ミナレ」のキャラを全面に主張して伝えている印象でした。
ストーリーのテンポと言葉選びが秀逸で読んでいて(個人的に)勉強にもなりました。
さらにラジオ制作の裏側など業界的な事も知れて楽しめたりと。
作者の代表作「無限の住人」とは作風が変わりすぎてて驚きましたが、登場人物達の「セリフのキレ」はさすが沙村先生だなと感じました!
アニメ化もされてます。
原作を読んでミナレの「言葉」を声として聞いてみたい方はアニメもおすすです!
今回はマンガ大賞受賞作品
「波よ聞いてくれ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★