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「マンガ大賞」を受賞した作品を紹介するシリーズ
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今回の作品は
仕事も辞めて引っ越して彼氏と別れて…元手100万の人生リセットコメディ!
「凪のお暇」
(アル/凪のお暇 / 作者・コナリミサト/ 秋田書店 )
作者: コナリミサト
出版社 秋田書店
ジャンル 女性マンガ
掲載誌 エレガンスイブ
凪のお暇がおもしろい!登場人物
「凪のお暇 とは」
2016年8月号から「エレガンスイヴ」(秋田書店)にて連載がスタート。
第8回「ananマンガ大賞」受賞
2018年「マンガ大賞」第3位
2018年宝島社「SPRiNG」カルチャーアワードマンガ部門大賞
2019年「マンガ大賞」第10位
2019年「このマンガがすごい!」女編 第3位
第22回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞
第65回「小学館漫画賞」少女向け部門受賞
2021年4月時点でコミックス累計発行部数は400万部を突破。
テレビドラマ
2019年7月〜2019年9月
TBS系列で放送された。
空気を読む事に疲れた「大島凪」がこれまでの人生をリセットし、自分らしさを取り戻していく物語。ラブコメ要素や作中に出てくる料理のレシピも紹介してされている。
「あらすじ」
節約が趣味のOL「大島凪」は常に周りの空気を読む事に専念し、極力目立たず謙虚に振る舞う生活を送っていた。
彼女は同僚から仕事を押し付けられたり、うまく利用されたり、あるいは見下されている事に気づいていた。
そんな中でも、エリート社員「我聞慎二」と密かに社内恋愛を育んでいた事を生きがいとして、いろいろな事を割り切りなんとか過ごしていた。
ある日、会社に残って残業をしていた凪は、同僚が置き忘れたスマートフォンを通して、同僚たちがSNSで自分の陰口を言っているのを発見する。
悔しさを飲み込んで仕事を続けようとする凪だったが、営業部で慎二が凪との関係を揶揄して同僚たちに話しているのを目撃してしまう。
慎二の言葉を聞いた凪はショックとこれまで積もったストレスが爆発して過呼吸を起こしそのまま倒れてしまう。
この出来事をきっかけに凪は会社を退職し、慎二とも別れを告げた。
その他の人間関係も清算し家財も処分するという大規模な断捨離を行い、郊外のアパートに引っ越した。
そして人生を大きくリセットした凪は、気持ちを入れ替え新しい生活を始めるのだった。
「登場人物」
大島 凪 (おおしま なぎ)
本作品の主人公。28歳。
デンモクメーカーの経理部に勤めており、住まいは三軒茶屋のマンション。
見た目はストレートのロングヘアーだが癖毛がすごくセットしないとアフロのようになってしまう。
地味めに見られがちだがスタイルは抜群。
穏やかな性格をしており争いは好まず自己主張もしない。幼い頃から場の空気を読んで行動することを何よりも優先してきた。
同僚たちに見下されている事に気づきながらも、付き合っているエリート社員の「我聞慎二」と結婚して勝ち組になる事を夢見て耐え忍んでいる。
しかしある日、同僚や慎二からの陰口を聞いてしまい、ストレスが限界を超えて倒れてしまう。
そのまま会社を退職し慎二とも別れて、引っ越しをし人生をリセットして、内面外見共に大きく変わろうと決意する。
我聞 慎二 (がもん しんじ)
凪の同僚の男性。28歳。
凪と付き合っているがその理由が、ストレートのロングヘアが好みでその外見と合っている為。
営業部のエースで仕事の成績は常にトップを維持している。
後輩や他の部署からも信頼と期待を寄せられている存在。
気配りや空気を読むのが得意で、相手が何を考えているか先読みして行動できる。
だが凪に対してはあまりうまくいかない。
同僚達と、凪とは身体目当てで付き合っているなどと吹聴されているところを凪に聞かれてしまい、ストレス過多で倒れた凪と音信不通となってしまう。
安良城 ゴン (あらしろ ごん)
郊外に引っ越した凪の隣の部屋に住む男性。
クラブイベントなどを企画するイベントオーガナイザーの仕事をしている。
見た目は黒髪の長髪で腕にタトゥーを入れており、パーカーなどのカジュアルな服装を好む。
男女問わずハグをしたり、仲良くなった人には部屋の合鍵を渡すなど良くも悪くも奔放な性格をしている。
凪とは部屋が隣同士で交流するようになるが、交友関係が広く、知り合いはDJやダンサーの様な人達ばかりで、住む世界が違う凪には警戒されている。
坂本 龍子 (さかもと りょうこ)
凪とハローワークで知り合った求職中の女性。28歳。
性格は明るく礼儀正しい。
占いやパワーストーンなどスピリチュアルなものが大好きであまり空気が読めないところがある。
訳あって就職活動に失敗し続けている。
理想と現実のギャップに悩みながらも、自分を変えようと頑張っている凪に親近感を抱き、仲良くなる。
足立 (あだち)
凪と同じ会社の同僚。女性。
表向きは江口、織部の3人で凪と親しくしてはいるが内心では凪を見下しており、雑務を押し付けたりしている。
ランチの雑談の時間でも何かと凪をダメ出しする事が多い。
社内ではプレゼンなど目立つ仕事を中心に行っていることもあり評価は高い方である。
江口 (えぐち)
凪と同じ会社の同僚。女性。
足立、織部の3人で表面上は凪と親しくしているが、足立同様に凪に雑務を押し付け、残業を代わってもらっている。
織部 (おりべ)
凪と同じ会社の同僚。女性。
足立、江口の3人で凪と親しく関わっている。
忙しい時は凪に自分の仕事を手伝ってもらっていた。
凪が余裕で仕事をこなしていたと思っており、足立や江口とは違い都合よく利用していたわけではなかった。
凪が退職してから彼女の業務を引き継ぐようになり、凪の凄さを改めて実感する事になる。
杏 (あん)
キャバクラで働く女性。
取引先に接待として連れてこられた慎二に気に入られて以降、ずっと指名され続けている。
凪と別れてから悩み続ける慎二にとって唯一の相談相手。
白石 うらら (しらいし うらら)
郊外に引っ越した凪と同じアパートに住んでいる小学五年生の女の子。
父は亡くなっており母親の「みすず」と2人で暮らしている。
しっかりした性格で家事なども一生懸命手伝っている。
学校では明るく振る舞ったり周りに合わせて空気を読んだりしているが、本当は母と一緒にいられない寂しさを隠している。
白石 みすず (しらいし みすず)
うららの母親。
夫が他界してからは1人でうららを育てているシングルマザー。
礼儀正しく謙虚で娘想いの優しい性格をしている。
仕事が多忙で家を空ける事が多く、うららに寂しい思いをさせてしまっている事を申し訳なく思っている。
同じアパートに住む凪と知り合い交流を始める。代わりに面倒を見てくれる凪には感謝してしている。
大島 夕 (おおしま ゆう)
凪の母親。
凪を女手ひとつで育てた。
ストレートのロングヘアーでOLをしていた頃の凪とそっくりの姿をしている。
現在は凪の実家である北海道で母(凪の祖母)と一緒に暮らしている。
おっとりしているように見えるが、世間体や体裁を気にしており、凪に対しても一方的な願望を押しつけて育ててきた。
本人は気づいていないが、凪からは真底嫌われている。
「感想」
等身大の主人公に共感の声多数
主人公のアラサーOL「大島凪」が人間関係の清算、身辺整理をし人生を一度リセットして新たな生活に臨むという物語。
ゆるい雰囲気がある優しい絵に反してストーリーはなかなか辛辣な展開です。
ですがテンポ良く話も進むので抵抗なくサクサク読み進めていけるかと思います。
凪が置かれている環境や彼女の心情は非常にリアリティがあって現実世界とほとんど変わりません。だからこそ彼女に共感した読者の方は多いのでしょうね。
簡単に言えば全てが嫌になって逃避行する。という事なのですが、それで終わらないのが良かった。
凪はそこから新たな人生に向けて心機一転スタートします。そしてそれを彼女の性格も相まってずっと応援してあげたい気持ちにさせてくれます。
また凪が趣味「節約」という事で、様々な節約術が作中に登場し、興味のある方には関心を引く内容となっています。
空気を読むのは大事ですが、空気を読んで我慢し過ぎるのは結局は自分がいちばん損してしまいます。
自分らしく生きるのがいちばんいいですが、周りとどう折り合いをつけて生きていくべきか。
そんな事をこの作品から学んだ気がします。
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「凪のお暇」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★