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今回の作品は
少年が様々な人と出会いながら自らの音を探し出していく…!津軽三味線×青春ストーリー!
「ましろのおと」
(アル/ ましろのおと/ 作者・羅川 真理茂/ 講談社)
作者: 羅川 真理茂
出版社 講談社
ジャンル 少年マンガ
掲載誌 月刊少年マガジン
ましろのおとが面白い!あらすじ
「ましろのおと とは」
2010年5月号~2022年9月号の間「月刊少年マガジン」にて連載される。
2011年「マンガ大賞」第9位
2012年「講談社漫画賞」少年部門受賞
第16回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門」優秀賞
2021年4月時点でコミックス累計発行部数は450万部を突破。
2021年4月にテレビアニメが放送される。
津軽三味線を弾く主人公の少年が様々な人との出会いを経て失った自分の「音」を取り戻していく青春ストーリー。
タイトルには「ましろの音」・「ましろノート」
という二つの意味がある。
「あらすじ」
津軽三味線の演奏者・「澤村 雪」は三味線の師匠でもあった祖父「澤村 松吾郎」を亡くし、失意の中にいた。
そして雪は意を決して自分の「音」を探すために単身で上京を決める。
しかし飛び出すような形で上京してしまった為、行く当てがない。
そんな中で自分を自宅に泊めてくれた女性と、その相方であるバンドメンバーのゴタゴタの騒動に巻き込まれ、成り行きだがライブハウスで津軽三味線の演奏をすることになる。
数日後、突如来訪した母「澤村 梅子」に東京での下宿先を与えられることになる。
それから東京の学校に通うよう手配された雪は、私立梅園学園に通うことに。
そこで三味線愛好会メンバーなどとの出会いを重ね、様々な「音」に巡り合っていく。
「登場人物」
澤村家
澤村 雪(さわむら せつ)
本作の主人公。16歳。青森県出身。
幼い頃から祖父が引く津軽三味線の音を聴いて育った。
育ての親であり三味線の師匠でもあった祖父「松吾郎」が亡くなり、自分だけの音を探そうと、思いつきで旅に出る。
祖父譲りの三味線の才能を持っているがその演奏にはムラがあり、何の為に引いているかわからないときは演奏のレベルが著しく落ちる。
反対に明確な目標・目的がある時の演奏ではその才能を遺憾なく発揮する。
子供の頃から祖父の演奏を聴いて技術を身に着けた為、意外にも楽譜が読めない。
他人と関わったり慣れ合ったりしない性格だが、根は優しく真面目な性格である。
澤村 若菜(さわむら わかな)
雪の兄。19歳。三味線演奏者。
三味線のことになると感情的になったりもするが基本は弟想いの真面目な性格。
雪と同じく祖父「松吾郎」に三味線を習い育った。
全国でも上位に入る演奏者だが、雪には及ばない自分の才能に限界を感じている。
澤村 松吾郎(さわむら まつごろう)
雪と若菜の祖父。梅子の父。故人。
全盲の三味線演奏者だった。
その生涯を通して世間に名が知られることはなかったものの、そのとてつもない才能は一部の関係者からは非常に高く評価されており、彼の演奏を知る者からは「名人」と称される。
雪と若菜の師匠ではあるが、「自分の音で奪え」が口癖で、技術を手取り足取り教えたことはなかった。
澤村 梅子(さわむら うめこ)
雪と若菜の母親。ビューティ業界の企業「梅丸」の社長。
息子二人からは「梅子」と呼び捨てにされ、親子の仲は険悪である。
日本国外で仕事をする傍ら、澤村家には毎月100万円を仕送りして、子育ては父の松吾郎に任せきりだった。
父の才能が世に出なかったことを悔やんでおり、代わりに息子の雪の才能を世に出すべく津軽三味線甲子園「松吾郎杯」を開催するなど積極的に行動している。
私立梅園学園
前田 朱利(まえだ しゅり)
梅園学園1年C組。雪のクラスメイト。
津軽三味線愛好会の唯一最初から在籍しているメンバー。
津軽三味線をやるようになったのは、彼女の祖父が子供の頃に疎開先で聞いたという三味線の曲の手掛かりをつかみ、それを祖母に聞かせてあげたいという一心からである。
山里 結(やまざと ゆい)
梅園学園1年B組。朱利の幼馴染。
オタクでゲームや漫画が大好き。ゲーム愛好会部員である。
ある日、テレビで流れていた雪の三味線の演奏を偶然耳にし、それ以来雪の演奏に惹かれる。それをきっかけに三味線愛好会に入部する。
(もともと津軽三味線は朱利に付き合って少しやっていた)
矢口 海人(やぐち かいと)
梅園学園2年生。朱利と結の幼馴染。
朱利に好意をもっているが本人には気づいてもらえてない。
逆に朱利と親しくなっていく雪にライバル心を燃やしている。
プロサッカー選手になるという夢を持っており、学園にもスポーツ推薦で入学するほどの実力があったが練習試合で膝に重度のケガを負ってしまいサッカー選手としての生命を絶たれてしまう。
永森 雷(ながもり らい)
梅園学園2年生。手芸部に所属しているが団体戦の数合わせの掛け持ちという形で津軽三味線愛好会に入部することになる。
幼いころより三味線の師範である母から半強制的に三味線を習わされていたので三味線をひくことはできる。
普段はオネエ言葉で話し、手芸部の女子たちと編み物して楽しんでいる。
三味線奏者
緒方 洸輔(おがた こうすけ)
津軽三味線の全国大会でA級2連覇をしている実力者。
神木流。青森に住む神木流師範の「神木 流弦」を師事している。
梅園学園の創設者で、津軽三味線愛好会の創設者である。
雪と出会ってからは、彼の才能の底を知る為に様々なアプローチを図る。
神木 流絃(かみき りゅうげん)
神木流師範。神木流弦は名取名であり、本名は「田沼源造」
緒方の師であり、総一の父親。
田沼 総一(たぬま そういち)
流弦の息子で緒方の弟弟子にあたる。
高校3年生にして全国大会で準優勝の経験を持つ実力者。
常にマイペースで行動が子供っぽいところがある。
「松吾郎杯」で雪と運命の邂逅を果たす。
「感想」
高校生×伝統芸能
音楽系少年漫画の中でも「津軽三味線」という渋い日本の伝統音楽を選んだ作品。
三味線の演奏は正直テレビぐらいでしか見たことなく知識も何もありませんでしたが、この漫画を読んだ事で津軽三味線の魅力を知りました!
津軽三味線は初めて聴く人にも感銘を与える楽器と言われているそうです。
作中では演奏者の掛け声や指使い、表情までリアルに描かれていて、そういった三味線の演奏の勢いをそのまま絵にした迫力がすごいです。
また主人公が青春真っ只中の高校生であり、仲間、ライバル、成長、と言った青春のマスト要素がたっぷり詰まっていて、スポーツ漫画にも負けないくらいのアツさを秘めている作品だと思います!
2021年にアニメ化されています。
漫画を読むと実際に津軽三味線の演奏が聴きたくなります!
漫画からアニメへとシフトするのもおすすめ!
津軽三味線という日本の伝統芸能
カッコよかったです!
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「ましろのおと」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★