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魔法使いの嫁は面白くない?感想と評価

「おもしろい漫画が読みたい!」

「おもしろい漫画ってどこにあるの?」

なんて思った人にお伝えします。

 

その答えはタイトルを受賞した作品をチェックすれば間違いありません!

「マンガ大賞」を受賞した作品を紹介するシリーズ

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今回の作品は

 

生きる希望を持たぬ少女を金で買ったのは人為らざる魔法使い…!

英国を舞台にした異類婚姻幻想譚!

「魔法使いの嫁

(アル/ 魔法使いの嫁/ 作者・ヤマザキコレ/  マッグガーデン)

 

作者: ヤマザキコレ

出版社 マッグガーデン

ジャンル 少年マンガ

掲載誌 月刊コミックブレイド

魔法使いの嫁は面白くない?感想と評価

「魔法使いの嫁 とは」

2013年11月より「月刊コミックブレイド」にて連載スタート

 

2015年「このマンガがスゴイ!」男編 第2位

2015年「マンガ大賞」第12位

 

2016年ドラマCD化

2017年10月~2018年3月の期間テレビアニメが放送される。

不幸を抱えて生きてきた人間の少女と人外の魔法使いの交流を描いたファンタジー作品。

 

「あらすじ」

15歳の少女「羽鳥 智世」は生まれつき「人ではないもの」が見えてしまう体質のせいで、家族からも他人からも疎まれ、不幸と孤独にまみれて生きてきた。

そんな彼女は自暴自棄になり、謎の男が薦めるままイギリスに渡り闇のオークションに自分自身を「商品」として出品する。

 

そのオークション会場で智世は人外の魔法使い「エリアス・エインズワース」に500ポンドで落札される。

自分の人生にずっと悲観的だった智世に対して、エリアスは智世が魔法使いとして大きな素質を持っていることを伝え自らの弟子にすると決める。

 

同時に生涯のパートナーとして嫁にするということも宣言したのだった。

エリアスは自分と同様に悲しい人生を歩んできた智世に手を差し伸べて、彼女に生きることの大切さを教えていく。

その後、智世はイギリスの学園に入学することになり、聴講生として魔法について学んでいくことになる。

 

またエリアスも魔法分野の教師として学園での生活をスタートするのだった。

「登場人物」

エインズワース家

 

羽鳥 智世(はとり ちせ)

本作の主人公。15歳の少女で赤毛が特徴的。

魔法使いとしてとてつもない潜在能力を秘めているが、その体質のせいで「人でないもの」まで見えてしまう。

 

それが原因で父や弟から逃げられ、精神的に追い込まれた母に殺されそうになったという過去を持つ。

生きることをやめようとしイギリスの人身売買に自らの身体を商品として売りに出したが、エリアスに落札され、弟子および嫁として引き取られることになる。

 

特異的な魔法体質を持つ智世は、その能力を制御できないままであれば寿命はわずか3年ほどしかないとエリアスは見立てており、それを回避する為に彼の下で魔法の修行を積むことになる。

 

エリアス・エインズワース

人為らざる異形の魔法使い。

人間の男性の姿にも変身できる。

 

影に潜む能力や茨の蔓を触手のように使う能力も持っており、本質的には破壊を得意とする。

その正体ははっきりと明かされていない。

教会も迂闊に手が出せないほどの魔法の実力者で常に監視がついている。

 

人身売買のオークションで破格の値段で智世を競り落とすだけでなく、自分の嫁にするという宣言までしてしまった為、教会からペナルティを受けるが本人は全く気にしていない。

 

シルキー

エリアスの家に住んでいる家事妖精。

美しい女性の姿をしている。

人間にかなり似ている姿の為、エリアスに代わって人間への対応を行うこともある。

常に無表情で無口。

 

ルツ / ユリシィ

智世たちがとある教会の墓場で出会った墓守犬。

元々は普通の黒い犬だったが飼い主が亡くなってから、墓に寄り添い墓守犬になった。

 

飼い主の面影を智世に見出し、使い魔の契約を結ぶ。

普段は犬の姿だが、状況に応じて智世と同年代くらいの男性の姿にもなれる。

 

エリアスの知友

リンデル

アイスランド在住の魔法使い。

外見は青年に見えるが実際はエリアスよりも遥かに年上で、口調も年寄りめいている。

 

自信が弟子を取れるという身分では無いため、エリアスの事は知人として接しているが、事実上はエリアスの師匠にあたり、智世の事は孫のように見ている。

エリアスの過去を知る数少ない人物。

 

 

近隣の村人

サイモン・カラム

エリアスが住む村の神父。

10年前からエリアスの監視役に就いている。

エリアスと交流を持つ人物の一人で、彼とは軽口を叩き合う程度の仲。

 

 

ジョエル・ガーランド

エインズワース家の隣に住む老人。

趣味は執筆活動と妻が遺したバラ庭園を世話すること。

妖精の「リャナン・シー」が憑いているが、彼に魔法の力(智世のように人外を確認する力)は無い為、本人は気づかないままである。

 

リャナン・シー

本来は詩人にとり憑いて才能と引き換えに血を吸う妖精である。

智世が出会ったリャナン・シーはジョエルに与えてあげる才能が見いだせなかった為、長きにわたって寄り添っている。

ジョエルに憑いているタイプは、ベージュの髪色に赤い瞳、スタイルの良い身体でキャミソール姿をしている。

 

学院(カレッジ)

ミハイル・レンフレッド

左目の周囲の傷が特徴的な魔術師。

魔法使い嫌いで名が通っている。

エリアスとは一方的に対立関係になっているが、状況によっては共闘するなど互いに認めている部分もある。

過去、ストリートチルドレンであったアリスを保護して弟子として引き取った。

 

アリス・スウェーン

ミハイルの弟子。

男っぽい言動をするが女性である。

麻薬中毒だった両親に無理やり麻薬中毒にさせられて、売人にならざるを得なかったストリートチルドレンだったが、偶然出会ったミハエルに魔力の素養を見込まれて、身体を治療してもらい弟子となった。

自分を救ってくれたミハエルを強く慕っている。

 

アドルフ・ストラウド

学院管理局に所属する事務員。

青年の姿をしているが、実は「リンデル」の元弟子で、何百年も生きている。

魔法使いを目指していたが才能に恵まれず、魔法使いにはなれなかった。

鳥の使い魔を使ってエリアスに重要な要件を伝える。

18歳以上限定のコミック・劇画

「感想」

異種共存ファンタジー

イギリスを舞台に繰り広げられるファンタジックな魔法の世界。

 

本のパッケージにも登場しているエリアスの見た目のインパクトが強くて、最初少し怖い感じがしましたが、ストーリーは穏やかな感じで進みます。

そして気づいたらエリアスの紳士さにすっかりハマってしまっていて、エリアスファンにw

エリアスが智世を弟子兼嫁として引き取ってから物語が動いていきます。

始めは少し変な依存関係だった二人が、少しずつお互いを知り、やがてかけがえのない存在になっていくところが見どころです。

 

「異種間の交流」をテーマにした作品は数多くありますが、この作品もまた素晴らしい。

所有物であることを受け入れ、人生に絶望していた智世が親でもない、いや人間ですらない人外の生き物に触れていく中で、次第にエリアスと対等な関係を望むようになっていく姿がとても良かったです。

 

また世界観や設定も凝っていて、魔法使い、魔術師、魔女、がそれぞれ別の存在として描かれています。

それらが別物として考えられているところがとても面白かったですね。

孤独な二人の出会いをきっかけに、新しい世界が開かれていく…。

素晴らしいファンタジー作品です!

Macでもイーブックが読める!

今回は「マンガ大賞ノミネート」作品

「魔法使いの嫁」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

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