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今回の作品は
新しいモテ男子像が確立される!?新しいカタチの少女漫画!
「町田くんの世界」
(アル/ 町田君の世界/ 作者・安藤ゆき/ 集英社)
作者: 大童 澄瞳
出版社 集英社
ジャンル 少女マンガ
掲載誌 別冊マーガレット
町田くんの世界 マンガ・あらすじや登場人物
「町田くんの世界 とは」
2015年4月号から2018年5月号まで「別冊マーガレット」で連載された。
2015年第19回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門新人賞
2015年「THE BEST MANGA このマンガを読め!」第7位
2015年「コレ読んで漫画RANKING BEST50」第9位
2016年「このマンガがスゴイ!」第3位
2016年「マンガ大賞」第8位
2016年「手塚治虫文化省」新生賞受賞
2019年6月に「細田佳央太」「関水渚」主演で映画が公開される。
勉強も運動も苦手で、機械にも弱く不器用だが、なぜか周りに愛される男子高校生の日常を描いた作品。
「あらすじ」
運動も勉強も人並以下の少年「町田 一」
彼は「人」が大好きで、誰でも優しく接することができ、そんな性格からか彼は周りからの信頼も厚く愛されていた。
ある日、町田は体育の授業中にケガをしてしまい手当を受ける為、保健室へ向かう。
そこで授業をサボっていた女子生徒「猪原 奈々」と出会う。
保健室の先生が不在だった為、代わりに奈々が町田の手当をする。
しかし、手当が終わった奈々は「人が嫌い」と言い放ってその場を去ってしまう。
見知らぬ自分に優しくしてくれた奈々がなぜ周囲を拒絶するような態度を取っているのか。
その行動に引っ掛かりを覚えた町田は、それ以降奈々の事を気に掛けるようになる。
奈々の方も自分を気にかけてくれている町田の優しさに触れ、次第に町田に好意を寄せるようになる。
その後、町田は幼い頃に好きだった幼稚園の先生と再会する。
その日先生は、結婚写真の撮影予約を入れていたのだが、婚活はうまくいかず一緒に写真を撮る相手がいない状況だった。
それを知った町田は、先生を気遣い新郎役に名乗り出て一緒に写真撮影をするのだった。
クリスマスが近づいたある日、奈々はクリスマスイブに一緒にイルミネーションを見ようと町田を誘い、町田もこれに応じる。
さらに登下校も一緒にするような仲になる。
町田は以前、幼稚園の先生と一緒に取った(疑似)結婚写真を見せるのだが、それを見た奈々はショックのあまり学校を休んでしまう…。
「登場人物」
町田 一 (まちだ はじめ)
本作の主人公。16歳。
見た目は黒髪でメガネをかけている。落ち着いた雰囲気の男子高校生。
長男で弟妹が4人いる。
秀才に見られがちな容姿をしているが、勉強は人並以下で運動も苦手。
周りに自然と気配りでき他者を思いやる行動を取ることができるので、その性格から周りからはとても慕われている。
他人の恋心にはいち早く気づくのだが、自分に寄せられる好意に対しては鈍感である。
ケガをした際、保健の先生が不在だった為、偶然居合わせた「猪原 奈々」に手当をしてもらい、以降彼女の事を気に掛けるようになる。
猪原 奈々(いのはら なな)
町田のクラスメイト。
ケガをして保健室に訪れた町田を手当したことがきっかけで町田と関わりを持つようになる。
保健室にいたのはなるべく人との関わりを持ちたくない為、授業をサボって寝ていた。
学業の成績は優秀だが両親は仮面夫婦、中学時代にクラスで無視されたという過去を持っており、それゆえに人間が嫌いなどと発言している。
何かと気にかけてくれる町田に次第に心を開き、少しずつ彼に好意を寄せるようになっていく。
高嶋 さくら (たかしま さくら)
町田の隣のクラスの女子生徒。
失恋していたところを町田から優しくされて以降、町田の事を意識するようになる。
ぶりっこな性格で男たらしなんて言われたりしているが、その実男性とは一人しか付き合ったことがなく、ぶりっ子な態度も料理を頑張ったのもその男性を振り向かせるためのものだった。
失恋を忘れたくて町田に猛烈アプローチをかけるが、町田は彼女の真意に気づいていた。
栄 (さかえ)
町田と同じクラスの女子生徒。
噂が大好きで、さくらがぶりっ子で男たらしであると町田に告げ口する。
町田に好意を抱いているわけではないが、町田がさくらのような女性にひっかかってしまうのを止めてあげたいと考えての行動。
西野 亮太 (にしの りょうた)
町田と同じクラスの男子生徒。
町田の下駄箱に間違えてラブレターを入れてしまうなどおっちょこちょいな性格。
周りからはよくイジられており、女子からは「良いやつだけど恋愛対象にはならない」と言われている。
町田に恋路を応援され、想い人に直接告白した。
その相手は猪原 奈々だった。
英子 (えいこ)
町田の幼稚園時代の先生。美人だが気が強い。
婚活が上手くいかず橋の上でため息をついていたところ、町田に声をかけられて再会する。
中々結婚相手が見つからず落ち込んでいたが、せっかく写真撮影の予約を入れたのだから、自分と一緒に撮って思い出にしてしまいましょうという町田の気遣いに納得し二人で写真を撮る。
幼稚園時代、町田は「どうして家族と、家族じゃない人がいるの」
という質問に英子は「守りたい人や愛せる者には限りがあるから、でも本当はみんなを家族と思えるのがいちばん」と答えた。
この先生の言葉が町田の心に深く残り、今の彼の言動力になっている。
「感想」
ひたすら純真無垢な町田くんに癒される…
もし町田くんみたいな友達がいてくれたら自分の心ももっと浄化されていただろうか(笑)と思えるぐらい町田くんが良い子で優しいのです。
周りの人たちの悩みを町田くんが解決しながら物語が進んでいくのですが、良い事をしようという正義感でやっているわけではなくて、ただ純粋に人が好きで、相手の事を思い遣る気持ちで行動しているところに町田くんの魅力があります。
これは周りから慕われるの納得!
作中の登場人物はおろか、現実の我々読者も町田くんのことを好きにさせてくれます。
登場人物も嫌なキャラが出てこず、ずっと町田くんの優しに触れながら読んでいけるので読後感はすごく良いと思いました。
少女マンガではありますが、コテコテのラブストーリー要素は少なくどちらかというと「人」に焦点を当てた作品だと思います。
作品の世界観もとても優しく、まさに「町田くんの世界」を感じ取れる。
本当に心が癒される作品です★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「町田くんの世界」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★