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恋は雨上がりのように 漫画を解説

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今回の作品は

女子高生とおじさん、海辺の街を舞台に送る二人が織りなす小さな恋物語

「恋は雨上がりのように

(アル/恋は雨上がりのように / 作者・眉月じゅん/  小学館)

 

作者: 眉月じゅん

出版社 小学館

ジャンル 少年マンガ

掲載誌 ビッグコミックスピリッツ

恋は雨上がりのように 漫画を解説

「恋は雨上がりのように とは」

2014年8月号から2016年1月号まで「月刊スピリッツ」(小学館)連載され、その後「ビッグコミックスピリッツ」に移籍し、2016年8月号から2016号16号まで隔週で連載された。

 

2015年「コミックナタリー大賞」第2位

2016年「マンガ大賞」第7位

2016年「このマンガがすごい!」男編 第4位

2018年第63回「小学館漫画賞」一般向け部門受賞

 

テレビアニメ

2018年1月〜3月の間、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送された。

 

実写映画

2018年5月

主演「小松菜奈」「大泉洋」で公開される。

 

とある海辺の街を舞台に、年上の男性に想いを寄せる女子高生の恋模様を叙情的に描いた恋愛作品。

 

 

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「あらすじ」

横浜で暮らす女子高生「橘あきら」

かつて陸上部に所属していたあきらだったが、アキレス腱を断裂したことが原因で競技生活を断念することになった。

 

部活を辞めたあきらは、放課後にファミレス「cafeレストラン ガーデン」でアルバイトをしていた。

彼女が働く動機はお金を稼ぐことが目的ではなく、店長である「近藤正己」であった。

きっかけは、陸上競技を諦め落ち込んでいたところ、見ず知らずの近藤がさりげない優しさを見せてくれたことである。

 

それからあきらの近藤に対する想いは次第に大きくなっていく。

しかし、相手との年の差は28歳。

そんな立場の違いもあってか、あきらは気持ちを思うように伝えられず、もどかしい日々を過ごしていた。

 

ある日、あきらは客の忘れ物を届けようと無理をして脚の古傷を悪化させてしまう。

ところがこの出来事が、あきらにとって近藤に想いを伝えるタイミングとなる。

 

 

「登場人物」

 

橘 あきら(たちばな あきら)

本作の主人公。

風見沢高校。2年D組。17歳。

黒髪のロングヘアーに整った顔立ち、長身でスレンダーな体型。

 

放課後はファミレス「cafeレストラン ガーデン元住吉店」でウェイトレスのアルバイトをしている。


普段は感情表現に乏しく寡黙。

本人はそのつもりはなくても周りから見れば怒っていると誤解されるほどであり、陸上部の後輩たちもあきらが接客業のバイトをしていることを知って驚いていた。

 

また、興味のない相手にも素っ気ない態度をとるが、根は優しく面倒見のよい性格をしており後輩たちからも慕われている。


高校では陸上部に所属し短距離走のエースとして活躍していた。

しかし1年生の秋に練習中に右足アキレス腱に大怪我を負い、競技を続けられなくなったことにより部活は引退することになる。

 

失意の中、術後の経過観察をしてもらっている接骨院の帰りに、たまたま雨宿りで立ち入った「ガーデン元住吉店」で店長「近藤正巳」とのささやかなやり取りが彼女の心を大いに励ますこととなり、以来彼に密かな恋心を抱くようになる。

 

 

近藤 正己(こんどう まさみ)

カフェ「ガーデン」で店長を務める45歳の男性。

バツイチで、別れた妻との間に息子が1人いる。


読書が好きで、芥川龍之介などの純文学を特に好む。

小説家を志望していた時期があり、学生時代にはサークル仲間と文芸系同人誌を刊行したり、今でも夢を捨てきれず密かに執筆を続けている。


客からのクレームに頭を下げる毎日で、ストレスから後頭部には10円ハゲが出来ている。

また、日頃から頭に寝ぐせが付いていたり、制服のズボンのチャックをうっかり閉め忘れていたり、ダサい私服姿で時にボーっとしていることもあるなど、その仕草は典型的な「冴えないオジサン」である。


あきらの好意には当初全く気付いておらず、最初に告白された際も「人間的に好かれている」と解釈する。

後日、雨の降りしきる中、ずぶ濡れで現れたあきらに真剣な気持ち伝えられ、彼女の本当の想いを知る。

 

ガーデンの店員

 

加瀬 亮介(かせ りょうすけ)

「ガーデン」でキッチンを担当している男性アルバイト。

大学生でイケメン風の顔立ち。

 

やや斜に構えたところがあり、内心では近藤や同僚のことを見下していた。

彼女の友達にも手を出すなど女癖が悪く、やがてあきらにも目を付けはじめる。

 

あることからあきらの秘めたる恋心を知り、口外しないことと引き換えに彼女にデートを要求する。

 

あきらには「君と店長はうまくいかない」などと言い放つが、その一方で、近藤との距離感に悩む彼女をそれとなくフォローすることもある。

 

 

吉澤 タカシ(よしざわ タカシ)

あきらのクラスメイトの男子。

純朴で明るい性格と単純思考の持ち主。

あきらに好意を持っているが、彼女からは非常につれない態度をとられている。

 

それにもめげず、あきらの後を追うようにして「ガーデン」にキッチン担当としてアルバイト入社するも焦げたサンドイッチを作るなど、料理のセンスはない。

祖父母は惣菜店を経営している。

 

 

西田 ユイ(にしだ ユイ)

「ガーデン」でのアルバイト仲間でウェイトレス。

あきらとは違う学校に通う女子高生。

性格は明るく朗らかでおしゃべり好き。

 

仕事中に怪我をしたあきらを終始心配するなど、友達思いでもある。

恋愛に関しては、女子高生らしい等身大の価値観を持っている。

近藤のことは嫌っている訳ではないが、彼の親父臭は苦手。


美容師の姉がおり、姉を将来の目標にしているものの、自分のカットの手並みは散々なものであり、前髪をパッツンにされてしまったあきらを含め、彼女の被害者は数人いる模様。

 

 

久保 佳代子(くぼ かよこ)

「ガーデン」で働くウェイトレスの女性。

口が悪く気の強い性格をしており、近藤は彼女にあまり頭が上がらない様子。

近藤のことは情けなく頼りない上司だと思っており、あきらにもよく彼の愚痴をこぼしている。

その反面、近藤の息子である勇斗には優しく接している。

 

 

大塚(おおつか)

「ガーデン」でキッチンを担当している男性社員。

強面でガタイが良く、ユイからは岩みたいと言われている。

吉澤とは打ち解けており、給料を全部スロットですったという話を開けっぴろげにしていた。

 

 

その他の登場人物

 

喜屋武 はるか(きゃん はるか)

あきらの幼馴染。

褐色の肌にソバカス顔、ショートカットの女子。

陸上部に所属。長距離走の選手。

 

怪我をする前のあきらとは中学時代から共に部活に打ち込んできたが、中学2年生の途中で引っ越してしまい、それから卒業までは別の学校に通った。


あきらとの友情を大切にしていたが、彼女が陸上を辞めたことで微妙なすれ違いが生じ始め、偶然にもあきらの近藤への想いを知ってしまったことをきっかけに抱いていた不満と不信感が一気に爆発する。

 

 

丘嶋 勇斗(おかじま ゆうと)

近藤の息子。小学4年生。

子供らしく活発な性格。

離婚した母方に引き取られているが、父のことも慕い頻繁に面会している。

 

たまに近藤と一緒に「ガーデン」にやって来ることもあり、その際は従業員たちからも優しく面倒を見られている。

初対面のあきらに当初は怖い印象を持つが、リコーダーを教えてもらったことを機に打ち解け仲良くなる。

 

 

九条 ちひろ(くじょう ちひろ)

売れっ子の小説家。

近藤の早稲田大学在学中時代の旧友。

長髪で眼鏡をかけている。

 

近藤とは暫く会っていなかったが、近藤が10年ぶりに連絡を入れたことで久々に顔を合わせてからは、たまに会いに来ては昔話に花を咲かせる。

 

近藤の何気ない言葉が自身の考え方に変化をもたらすこともある。

小説家としてはそこそこ有名でテレビ出ることもある。

近藤の周囲の人々は二人が友人だとは知らない。

 

 

18歳以上限定のコミック・劇画

 

「感想」

やはり歳の差は関係あるのか!?

いや関係無いのか!?

 

「歳の差」恋愛漫画です。

一言で言えばおじさんを好きになる女子高生のお話です。

 

まず思うのは作者・眉月じゅん先生が描かれる作品は雰囲気作りが素晴らしく、読み手を優しくその世界観に誘ってくれることです。

 

またキャラクターの台詞回しもすごく印象的で、細かな感情表現や風景描写が合わさり、作品の世界にリアリティを生み出しています。

 

台詞の量のバランスや背景の書き込みによる読者の引きつけなど、著者の漫画を描くというテクニックの高さも感じ取る事が出来て感動します。

 

17歳の女子高生の「橘あきら」が28歳歳上のおじさん「近藤政美」に恋をするストーリーで、このあきらの気持ちに共感するのは人それぞれかもしれませんが、普通の恋愛漫画のドキドキ感とはまた違うドキドキを味わえますね。

 

何がカッコ良くて、何がカッコ悪いかなど、そういった価値基準は本当に人それぞれで。(恋愛事は特にそうかもしれません)

そんなところが本作品の魅力や深さにつながっているなと感じました。

 

あきらは本当に純粋でかわいいし、店長(近藤さん)は一見冴えないおじさんですけど、哀愁と愛嬌があって実はカッコいいんですよね。

 

17歳のという今しかない青春に、あきらの恋がどんな形で流れていくのか、どんな結末を迎えるのか。

温かく見守りながら読める作品です★

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今回は「マンガ大賞!ノミネート」作品

「恋は雨上がりのように」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

 

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