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今回の作品は
不思議な世界で真実を求めて彷徨う二人の姿を描くファンタジー!
「百万畳ラビリンス」
(アル/ 百万畳ラビリンス/ 作者・たかみち/ 少年画報社 )
作者: たかみち
出版社 少年画報社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ヤングコミック
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目次
「百万畳ラビリンス とは」
2013年6月号〜2015年4月号の間「ヤングコミック」にて連載された。
2016年「マンガ大賞」第5位
物理法則を無視した謎の迷宮に迷い込んだ2人の女子大生が、脱出する為に迷宮を探索するミステリーサスペンス。
「あらすじ」
ある日、アルバイトでゲームのデバッカーをやっている女子大生「玖波島 礼香」と大学の友人「庸子」は突然謎の迷宮の空間に迷い込む。
そこはどこまでいっても和室が広がっている不気味な空間だった。
全く状況が把握できないまま、どうにかして元の世界に戻ろうとその和室を突き進んで行った2人は、やがてちゃぶ台の上に置かれた1枚の書き置きを見つける。
その紙には、連絡を欲しがっている文書とメールアドレスが記されていた。
その後2人は、どうにか書き置きの主である「多神大介」という人物と接触する。
彼はこの謎の空間について何かを知っている素振りを見せながらも、多くを語ろうとはしない。
情報を小出しにする大介に力を借りながら奔走する礼香と庸子は、次第にこの謎の空間に隠されているとてつもない真実へと近づいていく。
「登場人物」
玖波島 礼香 (くばじま れいか)
本作の主人公。
大のゲーム好きの女子大生。
ただしゲーム好きといっても普通にプレイするのではなく、仕様のバグを見つけ出す事をいちばんの楽しみとしている。
その趣味と実益を兼ねてルームメイトである「庸子」と一緒にゲームデバッカーのアルバイトをしている。
アルバイト先のゲームメーカー「クラインソフトウェア」の所有する社宅で、2人で暮らしている。
ゲーム以外はほとんど興味を持たず、他人とのコミュニケーションがとても苦手。辛い家庭環境で育った過去から、いつも自分の居場所を求めていた。
ある日突然、庸子と共に謎の空間に迷い込み、現状を把握する為に探索を進めることになる。
だが礼香は自分の性格も相まって、目の前のありえないゲームのような現状を楽しんでいる節が見られる。
常にポジティブで行動力はあるが、好奇心が先行しがち。
庸子 (ようこ)
女子大生。礼香のルームメイト。
礼香と同じくゲームのバグを探し出すゲームデバッカーのアルバイトをしており、勤め先の社宅で礼香と2人で暮らしている。
性格は常に冷静で物事を的確に捉え、自信の感性に従って判断するタイプ。
がっしりとした体格をしており、ルックスには恵まれてるとは言い難い。
本人もその事を自覚しており、あまり女性らしく振る舞おうとしていない。
友達思いで真っ直ぐな性格をしており、1人で突っ走る礼香を心配しながらも、彼女の能力を信じて頼っているところもある。
礼香と共に、謎の空間に迷い込んでしまい脱出するために探索を始めることになる。
多神 大介 (たがみ だいすけ)
ゲームメーカー「クラインソフトウェア」開発5部のディレクターを務める男性。20代。
ゲームの企画からプログラミングまでを1人でこなすほど優秀なゲームデザイナー。
ゲームソフト「ダンジョンテール」の制作者。
裏世界に迷い込んだ礼香と庸子に書き置きを残してコンタクトを取った。
裏世界の存在を2年ほど前から知っており、ダンジョンテールも裏世界をモデルにしているらしい。
パックンモンスター
裏世界に存在している大きな口の丸い怪物。
前触れなく突然現れて建物を丸ごと飲み込む。
飲み込まれた物がどうなってしまうかは不明だが、建物が無くなった後の場所は暗黒空間となってしまう。
パックンモンスターはその見た目と行動の通り、礼香がつけた名前で、大介は「ルームシャーク」と呼んでいる。
密漁者 (みつりょうしゃ)
裏世界に存在する首の無い怪物。
胴体の中心に目があり、長い手足を持っている。
人間を狩って食肉に加工しようとしている。
裏世界でインターネットに接続し、通信状態を長く維持していると現れやすい。
動くものを認識しやすく、動かないものには興味は示さない。
暁 (あきら)
庸子の彼氏。今まで何かとトラブルに巻き込まれやすく、逃げ回っては隠れる生活を送っていた。
庸子のアルバイト先にあったゲームセンターのトイレを避難所代わりに利用していて、そこで彼女と出会った。
女性に頼りがいを求めており、見た目はイマイチながら堂々とした庸子に惚れ込み自ら告白した。
彼は現実世界で生活しているが、そこに庸子の姿がない事から庸子は実在している人物ではないのではないかと思い始めている…。
彼ら (かれら)
密猟者を取り締まる存在。
彼らや密漁者のいる世界では人間は保護対象となっている。
しかしその人間を捕獲しようとしている密漁者を取り締まる為に動いている。
裏世界 (うらせかい)
礼香と庸子が突如として迷い込んだ迷宮のような異空間。
アパートのあるような畳部屋が、物理法則を無視した様々な形で繋がりながら延々と続いてる。
他には無限ループしているような場所や、空間が捻じ曲がっているような場所も存在し、建物外には樹海が広がっている。
人の気配は無いが、パックンモンスターや密漁者など危険な存在もいる。
よく観察すると畳部屋の構造は礼香や庸子が住んでいる社宅と非常によく似ている。
表世界
世界同時多発失踪事件により、「現実世界」から行方不明になった人々が存在している世界。
一見「現実世界」と変わらないように見えるが、全てはそこにいる人々の記憶のみによって作られている為、全てはりぼてで出来ている。
「感想」
脱出ゲームのドキドキと世界の謎を解くワクワク
ゲームの仕様バグを発見するのが好きな女子大生「礼香」とルームメイトの「庸子」が、ゲームテストのアルバイト中に不思議な世界に迷い込んでしまい、その世界を探索していく物語です。
延々と続く畳の部屋、一面に広がる樹海、無限ループする回廊など、怖くて奇妙な世界を2人が探索していくのですが、そんな世界にも一定のルールやプログラムがあり、それらを発見し攻略していく様はまるで謎解きゲームをプレイしているかのようで楽しくなりました♪
主人公とその相棒もゲーマーなので、迷い込んだ世界のルールや法則をどんどん解明していきます。
ゲームの概念が多く登場しこれは普段ゲームをやる人であればより楽しめる作品ではないでしょうか!?
ゲームをやった事が無い人でも説明などはしっかりなされているので問題ありません。
また上下巻というコンパクト感が良く、そこにきちんと詰められた設定群は完成度も高いです。
多少入り組んだ設定になっているかもしれませんがすんなり読み進められます。
最後の結末は様々な角度からの感想が出てくると思いますが、いろんな意見が出てくるというのは良い作品だなと思います★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「百万畳ラビリンス」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★