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今回の作品は
緑深き森で暮らしている小さなふたりの女の子たちの愉快で穏やかな、森の日常劇!
「ハクメイとミコチ」
(アル/ ハクメイとミコチ/ 作者・樫木 祐人/ KADOKAWA)
作者: 樫木 裕人
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 HARTA COMIX
ハクメイとミコチ 原作のあらすじ・感想
「ハクメイとミコチ とは」
2014年4月よりKADOKAWAの漫画誌「ハルタ」にて連載がスタート
2019年「マンガ大賞」第9位
2018年1月~3月の間テレビアニメが放送される。
身長9センチの小人である2人の女の子「ハクメイ」と「ミコチ」の日常を綴った1話完結のファンタジー作品。
「概要・世界観」
1話完結のストーリーで、回によってストーリーの作り方は異なる。
山間の町「マキナタ」から北西の森の大楠の根元にある家で二人暮らしをしている小人の女の子がいた。名前は
「ハクメイ」と「ミコチ」
ハクメイは修理屋、ミコチは雑貨屋に日用品などを卸す仕事をして生活している。
彼女たちの他にも多くの小人や、小人の町などが登場し日常生活を送っている。
小動物や虫など小人以外の生き物の多くは、人型されているわけではなく本来の形のまま擬人化されており、小人たちと普通に会話し、仕事をしたり共に社会生活を送っている。
ファンタジー作品ということもあり、魔法のようなものが存在するが魔法とは名言されていない。
作中の世界では機械文明はある程度進んでいるようだが、通常サイズの人間は登場しておらず、人間がいる世界なのかも明らかにされていない。
しかしこの世界の通貨単位は「円」でその価値も現代の日本とほぼ同じぐらいだと言われている。
「登場人物」
ハクメイ(薄明)
本作の主人公の一人。23歳。女性。
2人が一緒に住んでいるのは、ハクメイが引っ越し先を間違えてミコチの家に転がり込んだからである。
そのため、ミコチとは本来は赤の他人なのだが、共に生活をしていくうちに大切なパートナーになっていく。
ボーイッシュな言動や行動が多い彼女、外側にはねている赤毛のくせっ毛をざっくりとしたおさげの三つ編みにしている。
アクティブなタイプで野宿の経験も多い。即興でテントを作ったり、露天風呂をつくったりなどサバイバルスキルが高い。
修理屋を生業として生計を立てているが、あまり繁盛していないらしい。
こう見えて読書が好きだったりする。運動能力は高いが意外にも水泳が苦手。
ミコチ(美東風)
本作の主人公の一人。24歳。女性。
同居はしていないが姉と弟がいる。
綺麗なストレートの黒髪が特徴的。
突然自宅に押し寄せてきたハクメイとひょんなことから一緒に生活することなる。
物事は理論的に考えるタイプでどちらかというとインドア派。
保存食や日用品を作って商店に卸しに行くという仕事をしている。
周りから料理のアドバイスを頼まれるほどの料理上手。
裁縫も得意で、触っただけで布の素材と材質を当てられる力がある。
お祭りの歌姫に選ばれるほど歌が上手い。
感性は非常に女性らしいが乙女心には疎いといった面もある。
コンジュ(胡飲酒)
マキナタの町に住む吟遊詩人。26歳。女性。
髪型はツインテールで丁寧な(お嬢様口調のような)言葉遣いで話す。
世間を見る為に吟遊詩人となった。
歌手として活動しており自分の歌に関してはプライドが高い。
少し高慢なところがあるので初対面の人とはトラブルを起こすケースもある。
とても好奇心旺盛で珍しいことにはすぐ首を突っ込む。順応性は高い。
セン(泉)
マキナタの町にある東の沼付近に住む研究者。19歳。女性。
見た目はストレートのロングヘアを後ろで結んでいる。
縦長の瞳をしており、2本の八重歯がある。
独自で「生命」の研究をしており、特に「骨」に対して強いこだわりがある。
研究の他に川魚の卸しを生業としている。
ミミ
ヨツユビトビネズミでカメラマンとして旅をしている。21歳。女性。
マキナタから次の町に旅立つ前、偶然ミコチの家の木の下にテントを張っていたところ二人と出会い親しくなる。
被写体がカメラを意識しない自然な写真を撮ることを信条としている。
笑いながらミコチたちと一緒に写った写真は本人曰く失敗作らしい。
コハル
コクワガタ。16歳。女性。
左側の触覚にリボンをつけている。
ハクメイとミコチの家がある大楠の樹の上に、二人が知らない間に勝手に住み着いて、結局友達になっている。
マキナタに来る前はさらに田舎に住んでいて、都会的な生活に憧れを持っている。
アユネ
ミコチの姉。28歳。
劇作家をやっている。
仕事以外、家の事などは全く何もしないためミコチの料理の腕前や自立心はアユネと一緒に暮らしていたころに培われた。
喫煙者でパイプ煙草を愛用している。
緑尾老(りょくびろう)
老狼。年齢不詳。
商人たちで構成されたキャラバンの総隊長を務める。
隻眼で左目に眼帯をしている。
名前の通り、灰色の体毛の中で尾の毛先だけを緑色に染めている。
ハクメイがミコチと知り合う以前、生き倒れていたハクメイを助けてマキナタまで送ってくれていた。
「感想」
幻想の中に存在する日常(リアル)
小人の小さい視点から見た世界のお話。
普段自分たちが見ている風景なんかも、見方が変わればその中身も全く違ってきます。
私達人間にとって少しの雫が彼女たちにとっては命の水であったり、ちょっとした雨が災害レベルの自然現象であったりと。
小人たちの暮らしを見ているととてもワクワクします!
葉っぱを傘にしたり、昆虫や鳥の背中に乗って飛んでみたりとまるでジブリ作品のような印象を受け、一本の映画にできるんじゃないかと思いました。
またファンタジックな内容だけでなく、彼女達はそのコミュニティのなかでしっかり仕事をして生活しています。
働くことの難しさ、苦しみや楽しみ、周りとの人間関係などを実は細かく描いていて、これは自分たち人間にとっても同じことだと思わされるような場面も多くあります。
暮らしの描写が細かく、丁寧に作り込まれた世界観には圧倒され、その中で生き生きと暮らしている彼女たちを見ているとたくさんの元気をもらえる作品です★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「ハクメイとミコチ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★