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今回の作品は
pixivで話題沸騰!映画を愛する者たちの社会派シネマストーリー!
「映画大好きポンポさん」
作者: 杉谷 庄吾(人間プラモ)
出版社 KADOKAWA
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 MFC ジーンピクシブシリーズ
映画大好きポンポさん 漫画を解説!
(アル/ 映画大好きポンポさん/ 作者・杉谷 庄吾(人間プラモ)/ KADOKAWA)
「映画大好きポンポさん とは」
2017年にイラスト投稿サイト「pixiv」に投稿される。
元々は5分の深夜用アニメとして制作されていたが途中で計画が頓挫していたものを、漫画として作者が制作し直したという背景がある。
2018年「マンガ大賞」第10位
2018年「このマンガがスゴイ!」男編 第17位
pixivでは60万ビューを突破
2021年6月に本作の劇場版アニメが公開される。
映画プロデューサーの「ポンポ」を軸として、新人映画監督の「ジーン」や新人女優の「ナタリー」の苦悩と成長を描いた作品。
「あらすじ」
映画の都「ニャリウッド」にある映画会社「ペーターゼンフィルム社」で映画プロデューサーを務める女性がいた。
名前を「ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット」
通称「ポンポ」
ポンポは映画のオーディションを受けに来た「ナタリー・ウッドワード」を地味という理由で落とす。
しかし彼女に何か惹かれるものがあった為、若手女優である「ミスティア」の付き人にナタリーを付き人として起用した。
一方、ポンポの下で制作アシスタントとして働く「ジーン・フィニ」はそこで映画制作のノウハウを学んでいた
ある日、ジーンはポンポから彼女が制作する映画「MARINE」のトレーラー映像(予告映像)を任されることになる。
トレーラー映像の完成度や、ポンポ自身が執筆した映画脚本「MEISTER」に対する反応からジーンのセンスを見出し、「MEISTER」の監督をジーンに任せ、また主演女優にナタリーを抜擢する。
当初は不安だらけのジーンとナタリーであったが、周りからのアドバイスにより自信をつけていき、映画界の最高峰である「ニャカデミー賞」を狙いに映画制作に臨んでいく。
「登場人物」
ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット
映画会社ペーターゼンフィルム社で社長を務める天才映画プロデューサーの少女。
長い金髪をツインテールでまとめている。
伝説の映画プロデューサー「ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ペーターゼン」を祖父にもつ。
周囲からはポンポさんと呼ばれている。
両親ともに外交職員であり、映画職人の祖父に育てられたおかげで映画作りに必要な才能を全て持ち合わせている。
普段はB級映画ばかり制作しているが、何を作っても一級品の作品に仕上げてしまう。
「幸福は創造の敵」という持論を持っている。
ジーン・フィニ
映画会社ペーターゼンフィルム社でポンポの制作アシスタントを務めている。
いつもオドオドしている陰気な少年。
学生時代、学校には馴染めず授業が終わってからすぐ家に帰り映画ばかり観ていた。
映画に対しては非常に勉強熱心で、映画を観ながらメモとる癖がある。
どんなに大衆受けする作品であっても、自分が納得していなければ駄作とみなしたりと、映画に対して強いこだわりを持っている。
ポンポさん執筆の脚本「MEISTER」の監督を任されることになる。
ナタリー・ウッドワード
映画女優を志して上京してきた少女。
生活の為にアルバイトに明け暮れて、思うように演技のレッスンに励むことができずことごとくオーディションに落ちていた。
そんな中、ポンポに見い出され女優の「ミスティア」の付き人になり、同じレッスン、トレーニングを受けられるようになった。
演技に対する理解度は低いが、映画の裏側に隠れている本質的なテーマを理解したり、登場人物の感情表現を完璧に表現する力を秘めている。
ポンポさん執筆の脚本「MEISTER」の主演女優に抜擢される。
ミスティア
人気の若手女優。
変に気取ったりしないきさくな女性。
ジーンにも優しく接する。
ポンポの祖父が所有するマンションの高層階に住んでおり、ポンポから無料で提供されている。
他人と食事するのが苦手だが料理も作れない。
ナタリーが付き人として同居するまで、ゼリーやサプリメントで食生活を送っていた。
将来、自分で自分の主演映画をプロデュースするという夢を持っている。
ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ペーターゼン
伝説と言われる元映画プロデューサー。ポンポの祖父。
今まで数々のヒット作を世に打ち出してきたが、孫のポンポの大きな才能を目にし、全てのコネクションや財をポンポに引き継がせ、自身は引退の道を選ぶ。
自宅の地下には大量の映画の資料が保管されている。
人の顔を覚えるのが苦手だが、自分が興味を持った人間はしっかり覚えている。
コルベット監督
映画会社ペーターゼンフィルム社で映画監督を務める男性。
ぽっちゃりした体型をしている。
ポンポとは何かと気が合う仲。
ジーンが「MEISTER」で初監督を務めることになった時は
「誰か一人に、その映画をいちばん見てもらいたい人の為に作ればいい」
とアドバイスする。
マーティン・ブラドック
大御所の映画俳優の男性。
世界一の俳優と言われているが、演じることが面倒になってしまい、ここ10年ほど全てのオファーを断っていた。
しかしペーターゼンには頭が上がらず、(ポンポの暗躍もあって)彼に口説き落とされ「MEISTER」で久しぶりに主演を演じることになる。
「感想」
王道ストーリーに加えられた創作の狂気
映画オタクの少年ジーンがポンポさんという良き理解者と出会って、自分の映画の才能を開花させていくストーリーです。
設定からもわかるように「少年が成長していく」というのはやはり漫画として王道のおもしろさがあります!
それだけではなくアシスタントの少年ジーンが持っている映画に対する愛と狂気がうまく物語の中に落とし込まれていて、厚みのある作品に仕上がっています!
またコマ割りや流れが巧妙で、映画制作のおはなしなんですが、この漫画が映画なんじゃないかって思わせてくれるほど。
ストーリーはテンポ良く愉快に進みますが、そこにキャラクターの確かな熱量があって読み手のこっちも胸が熱くなります!
モノづくり系の作品は総じてなぜこうも胸を熱くさせてくれるのか!?
映画好きの方はもちろん、普段あまり映画を見ない人にもおすすめできます★
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「映画大好きポンポさん」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★