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今回の作品は
号令と共に教室を満たす銃声!教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる…!
「暗殺教室」
(アル/暗殺教室 / 作者・松井優征/集英社 )
作者: 松井 優征
出版社 集英社
ジャンル 少年マンガ
掲載誌 週刊少年ジャンプ
暗殺教室キャラクター紹介
目次
「暗殺教室 とは」
2012年31号から2016年16号まで「週刊少年ジャンプ」で連載された。
2013年「マンガ大賞」第6位
2013年「全国書店員が選んだおすすめコミック」第1位
2014年「このマンガがすごい!」男編 第1位
2016年7月時点でコミック累計発行部数は2500万部を突破している。
テレビアニメ
第1期(2015年1月〜2015年6月)
第2期(2016年1月〜2016年7月)
フジテレビ他にて放送される。
2015年「Yahoo!検索対象」アニメ部門賞受賞
実写映画
劇場版第1作(2015年3月)
劇場版第2作(2016年3月)
に公開された。
主演・「山田涼介」
殺せんせー声優は「二宮和也」が演じる。
この作品のテーマが「主人公達の担任教師を暗殺すること」であり、サスペンス要素のある学園漫画である(コメディ要素もあり)
「あらすじ」
進学校「椚ヶ丘中学校」には成績不良や素行不良者などを集めたクラス、通称「エンドのE組」と呼ばれるクラス3年E組があった。
ある日、突然そのE組の元に防衛省の人間と「異形の形をした謎の生物」がやってきた。
その生物はマッハ20で空を飛び、月の7割の部分を破壊してしまうほどの超生物。
その生物は
「来年3月までに私を殺さなければ地球を破壊します」
と宣言し、さらには椚ヶ丘中学3年E組の担任になる事を希望した。
目的がわからない要望に政府は困惑しつつも、3年E組の生徒にこの超生物の暗殺を依頼する事に。
最初は戸惑いを隠せなかった生徒達だが、成功報酬「100億円」という条件を出され皆「殺る気」を出す。
以降その超生物はE組のクラスの生徒に「殺せんせー」というあだ名をつけられる。
殺せんせーの存在とその目的を把握しているのは各国の首脳陣とほんの一部の者だけだという。
そして殺せんせーの暗殺という極秘ミッションには以下のような決まりがある。
「殺せんせーの存在や殺せんせーの暗殺に関係している事を、家族を含めた第三者に絶対に口外してはならない。口外した場合は記憶消失措置を施される」
「殺せんせーはE組の生徒に絶対に危害を加えてはいけない。ただしその家族友人は対象外である」
生徒達は殺せんせーを様々な手段や方法での暗殺を試みるが、殺せんせーの超生物としての能力を前にことごとく失敗に終わっていく。
さらに生徒達は殺せんせーによる教育的手入れを受けていく事になる。
しかし、いざ殺せんせーの授業が始まってみるとターゲットと暗殺者という異常な状況ながら、多くの生徒達は殺せんせーの熱心な指導と手入れによってこの「暗殺教室」を楽しんでいく。
今までは底辺学級として周りから差別的な扱いを受けてきたE組生徒達だったが少しずつ前向きな学校生活を送るようになっていくのである。
「登場人物」
殺せんせー(ころせんせー)
本作の主人公。
「殺せんせー」というのはE組の女子生徒「茅野」が「殺すことが出来ない先生」という意味でつけたニックネームである。
月の7割を破壊し、常に「三日月状態」にしたと語った上で「1年後に地球を破壊します」と宣言。
報酬100億円の暗殺対象となる。
ある目的で椚ヶ丘中学3年E組の担任を受け持ち、体育と英語以外の全ての科目を担当する。
丸顔で何本もの触手を持つその見た目はタコに近い。
普段は黄色の顔をしているが、その時の感情によって様々な顔色に変わり、時には模様が出たりする。
皮膚は粘液で出来ており、衝撃から身を守る他、臨機応変に様々な使い方がある。
少々無礼な発言はあるものの、基本的には物腰は柔らかくE組の生徒達に対しても丁寧に接し気遣いも忘れない。
生徒達には各教科を教えるだけでなく、自分を殺させる為に暗殺者としての教育も度々行う。
3年E組
潮田 渚(しおた なぎさ)
出席番号11番。本作の語り部も担い実質的な主人公は彼である。
女子生徒からも女子扱いされるほど少女然とした容姿の持ち主で女装をすると女の子と見分けがつかないくらいの美少女になる。
しかし当人の精神面はしっかりとした男子であり、女子のように扱われる事を嫌がっている。
自他共に認める超草食タイプで身長が低い事がコンプレックス。
「運動能力」や「戦闘力」は決して高くはないが、「殺気を隠す」「対象に気づかれずに近づく」「殺気で相手を怯ませる」「本番に物怖じしない」といったいわゆる「暗殺の才能」が彼には備わっていた。
赤羽 業(あかばね カルマ)
出席番号1番。飄々とした態度の少年で赤髪がトレードマーク。
根は優しい性格ではあるが、己の正義を貫く為他人とぶつかり合うことも多い。
Sっ気がありかなりのイタズラ好き。
渚とは親友で3年間同じクラスである。
また喧嘩の腕っ節も強く頭も切れる。
成績も優秀で学年でもトップクラスの学力だが、サボり癖があり、元々素行不良な生徒でもある。
過去に暴力事件を起こしE組に落とされた経緯がある。
以前から渚の暗殺の才能(厳密には暗殺と認識はしていなかったが)を見抜いており、停学明けにお互い再会し良好な関係を維持しつつも、渚への警戒は解いていない。
茅野 カエデ (かやの カエデ)
出席番号7番。
明るい性格の女子生徒。
「殺せんせー」というニックネームをつけたのは彼女である。
渚とは席が隣同士ということもあって良好な関係を築いている。
渚からはクラスの女子の中で唯一呼び捨てで呼ばれている。
貧乳である事に強いコンプレックスを抱いており、賞金を手に入れたら「筋肉でもいいので胸囲を買いたい」と述べるほど。
勉強や運動ではそれほど目立っているわけではなく暗殺面ではサポートに徹している。
3年生時に他校から転入しており、ある理由でE組に落とされている。
クラスで彼女の過去を知る者はいない。
寺坂 竜馬(てらさか りょうま)
出席番号16番。
粗暴な性格をした大柄な男子生徒。
授業も暗殺にも不真面目で成績もE組で1番悪く、殺せんせーに対し反抗的な態度を示す数少ない生徒。
小学生の頃から典型的なガキ大将で、弱者を虐げることで自分のステータスを保っていたが、椚ヶ丘中学に入学式してからは今まではのやり方が一切通用しなくなり、学校中から孤立しそのままE組に落とされてしまう。
体格の良さもあって烏丸からは本気になれば暗殺の戦力になると見られており、カルマからも体力と実行力を買われている。
磯貝 悠馬(いそがい ゆうま)
出席番号2番。
E組の学級委員長を務めている。
個性派揃いのE組をまとめる万能な優等生。
動体視力もクラスでトップレベルでナイフ術男子1位、射撃術男子2位の成績を誇る。
男子生徒ではバランスが良い器量の持ち主で度胸もある。
性格も嫌味なところなどなくクラスからの信頼も厚い。
小学校からの親友である前原とは公私共に行動する事が多い。
家が貧乏で家計を助ける為に内緒でアルバイトをしていたところ学校に見つかりE組に落とされてしまった。
神崎 有希子(かんざき ゆきこ)
出席番号8番。
清楚な雰囲気を纏った黒髪ロングヘアーの女子生徒。
おしとやかな笑顔が特徴的な美少女でE組きってのマドンナ。
男子だけなく女子からの人気も高い。
成績も比較的優秀だが、男性からの災難に遭う事が多い為、男運がないと周囲からは言われている。
虚栄心が強い弁護士の父からのプレッシャーなど家庭の問題に耐えかねて、2年生の夏休みの時に姿を変えてゲームセンターで遊びに没頭していた事がバレてE組に落とされてしまう。
倉橋 陽菜乃(くらはし ひなの)
出席番号10番。
天真爛漫な性格をした女子生徒。
可愛らしい顔立ちに分け隔てなく接する柔らかい物腰に男子からの人気は高い。
イリーナのテクニックを伝授されている女子生徒の1人。
高い美術センスを持っている他、生物好きなことからそれらに対して豊富な知識も持っている。
烏丸に好意を持っており、同じ烏丸に好意を抱いているイリーナに対して基本的には2人を応援する姿勢ではいるが、隙あらば略奪すると発言をしたりと完全には諦めていない模様。
速水 凛香(はやみ りんか)
出席番号19番。
ウェーブがかったセミロングが特徴的な女子生徒。
手先の器用さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留める事に優れており、クラスの女子の中で射撃術1位である。
普段は口数が少なく感情もあまり表に出さない。
言い換えれば言い訳をしない芯の強さを持っている。
しかしそうした性格が災いして当時の同級生から雑用係を強要され、それが原因で成績が低下しE組に落とされた経緯がある。
また成績の事で母親と確執をもっている。
杉野 友人(すぎの ともひと)
出席番号13番。
元野球部で投手を務めていた。
フレンドリーな性格で渚の親友の1人でもある。
渚からはクラス内でも呼び捨てで呼ばれる数少ない人物の1人であり、一緒に行動する事も多い。
神崎に好意を寄せているが全く気づいてもらえてない。
元々は野球部のエースだったが、球速の遅さが原因で相手チームに頻繁に打たれるようになりレギュラーから落とされたという過去がある。
前原 陽斗(まえはら ひろと)
出席番号22番。
明るい髪色に整った顔立ちにの男子生徒。
行動力もありスポーツ万能なため、女子からもよくモテるが女癖は悪く複数の女子と交際している事もある。
E組に落とされた事も甘んじて受け入れたりと歳の割に何かとませている。
磯貝とは家が近所で小学校からの親友であり、公私共に行動する事が多い。
E組教師
烏間 惟臣(からすま ただおみ)
防衛省臨時特務所属。男性自衛官。28歳。
E組に殺せんせーを連れてきた人物。
殺せんせーの監視及びE組と暗殺者のバックアップと調整を行っている。
担当科目は体育。
授業では運動のように見せかけて暗殺の基礎を教える。
常に自分にも周りにも厳しく振る舞っているが整った容姿をしているので女子生徒からは人気があり良好な関係を築いている。
殺せんせーのふざけた立ち回りに対してツッコミ役に回る事が多い。
また戦闘においてもプロ級で殺せんせーを除けば作中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
殺せんせーの暗殺任務が最優先ではあるが、受験生である生徒達には、将来の為になるべく普通の学生生活を送ってもらいたいと思っている。
イリーナ・イェラビッチ
殺せんせーを暗殺する為に教師という名目で派遣されてきた腕利きの暗殺者。20歳。
スラブ系の金髪女性で日本語や英語の他に計10ヶ国の言語を話せる。
妖艶な美貌を利用し色仕掛けと巧妙なトークを駆使したハニートラップを得意とする。
格闘能力はさほど高くはない。
最初は生徒達に対しても暗殺の駒としてしか考えてなく冷たく接していたが、見かねた烏丸に諭されてからは素直に態度を改め、生徒達と親しく接していくようになる。
担当科目は英語。テキストの内容ではなくより実践的な英会話を教えている。
生徒達からは苗字を省略する形で「ビッチ先生」と呼ばれる。
本校舎
浅野 学秀(あさの がくしゅう)
椚ヶ丘中学生徒会長。
理事長の「浅野學峯」の1人息子。
父親とは互いに「理事長」「浅野君」と呼び合い、親子を逸脱した険悪な関係にある。
全国模試一位の秀才で、武道の心得もあり暗殺訓練を受けたE組生徒を軽く蹴散らすほど身体能力も極めて高い。
表向きは爽やかな優等生を演じており周囲からの信頼も厚いが、その本性は腹黒い戦略と強い支配欲を持っており、実の父である學峯さえも自分が支配しようと企んでいる。
浅野 學峯(あさの がくほう)
椚ヶ丘学園理事長を務める男性教諭。学秀の父親。41歳。
徹底的な合理主義者で創立わずか10年で同校を全国指折りの進学優秀校にした敏腕経営者。
息子に支配者としての英才教育を施し、さらには父でさえも蹴落とせる強者であるようにと教える。
学校全体で意図的にE組を差別し貶めることで、残りの優秀な生徒のやる気と才能を引き出すように仕組んでいく。
生徒達には分け隔てなく接しているように振る舞うが、同時に人を畏怖させる冷徹な威圧感を放っている。
「感想」
人生で大切なことは殺せんせーが教えてくれる
地球を破壊しようとする超生物から人類を守る為に、中学3年生の少年少女たちが暗殺者となって超生物の暗殺に挑戦していくというストーリー。
斬新な設定に奇抜でインパクトのある導入で読者を惹きつけるのが抜群に巧く、変わったお話かと思いきや実は王道のジャンプ漫画です!
自分を殺すように生徒達に暗殺を仕向ける殺せんせーですが、暗殺を通して生徒達に大切な事をたくさん教えていきます。
生徒達が社会に出てもたくましく生きていけるように勉強だけでなく、人間関係の難しさ、世の中の不条理さ、それらを踏まえた上で自分という人間はどう考え、どう行動していくのか。
生徒一人一人親身になって接するその姿はまさに教師より教師。
ターゲットと暗殺者という関係だった彼らはいつの間にか教師と生徒の関係さえも超えた絆が出来ていきます。
そして卒業の時期を迎えた3年E組はもう涙なしでは見られない…。
作中で殺せんせーはたくさんの名言を残します。
筆者が心に残った名言をひとつここに載せておきます。
「学校や肩書きなど関係ない、清流に住もうがドブ川に住もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです」
今回は「マンガ大賞ノミネート」作品
「暗殺教室」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★