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今回の作品は
カイジでお馴染みの適役を描いた悪魔的スピンオフ!
「中間管理録トネガワ」
(アル/中間管理録トネガワ / 原作・荻原天晴/ 漫画・橋本智広・三好智樹/講談社 )
協力:福本伸行
原作:荻原 天晴
漫画:橋本 智広 三好 智樹
出版社 講談社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 コミックDAYS
中間管理録トネガワ 漫画•感想
「中間管理録トネガワ とは」
2015年7号〜2018年2号の間「月刊ヤングマガジン」にて連載され、2018年3月〜2020年「コミックDAYS」で連載された。
2017年「このマンガがすごい!」男編 第1位
2020年8月時点でコミック累計発行部数は300万部を突破。
テレビアニメ
2018年7月〜2018年12月の間、日本テレビの深夜アニメ枠「AnichU」で放送される。
「賭博黙示録カイジ」に登場する「利根川幸雄」を主人公にしたスピンオフ作品。
大勢の黒服達を束ねる帝愛グループの幹部でありながら、暴君「兵藤会長」の機嫌も伺い続けなければならない、いわば中間管理職である利根川の苦悩と葛藤がコミカルに描かれている。
「あらすじ」
日本最大級のコンツェルン「帝愛グループ」の「兵藤会長」が「生身の人間が命懸けで競うゲーム」が見たいと言い出した。
そんな会長の退屈を紛らわす余興を企画する為に、グループ最高幹部である「利根川幸雄」は部下である11人の黒服を集め「チーム利根川」を結成する。
会長の横ヤリ、部下からの信用の失墜、部下の失態、病気、様々なアクシデントに見舞われながらも、プロジェクトの遂行へ向け奮闘していく。
「登場人物」
利根川 幸雄(とねがわ ゆきお)
本作の主人公。
帝愛グループ最高幹部の1人。
作中でも屈指の有能な人材で部下からの信頼も厚い。勤勉家で人身掌握術にも長けているが、兵藤会長の心情を読み取る事は中々できない。
それどころか度々逆鱗に触れ叱責を受ける。
ほぼ年中無休で仕えているが、あまり報われていない。
山崎 健二(やまざき けんじ)
チーム利根川初期メンバーの1人。30歳。
兵藤会長直属の部下として働いた経験があり、メンバーの中ではリーダー的存在。
当初は利根川の横柄な仕事ぶりに不満を抱いていたが、彼の努力と実直な人柄に触れてから認識を改める。
後に利根川の腹心とも言うべき部下へと成長する。
佐衛門三郎 二朗(さえもんさぶろう じろう)
チーム利根川初期メンバーの1人。23歳。
初期メンバーの中では最年少。
若者らしく自由奔放でマイペースな性格をしている。
メンバーの中で珍しい苗字を持ち、周りからは「佐衛門」と呼ばれている。
あの「限定ジャンケン」のアイデアを考案するなど柔軟性が高く、グループへの貢献度も高い。
麻雀の実力もチーム随一。
川崎 敏政(かわさき としまさ)
チーム利根川初期メンバーの1人。30歳。
元は大手銀行の社員。
チーム利根川で唯一まともなエピソードが無い為、利根川が記憶喪失になった際、他の黒服に関しては皆んな正しい名前を思い出せたが、川崎の名前だけは思い出せなかった。
荻野 圭一(おぎの けいいち)
チーム利根川初期メンバーの1人。35歳。
出身地がアフリカ南部にあるザンビアで、過去にお笑い芸人を目指していたという異色の経歴の持ち主。
後に元相方とお笑いコンビを再結成しM-1に臨む。
中田 英寿(なかた ひでとし)
チーム利根川初期メンバーの1人。32歳。
己の欲望に忠実に動くが間が抜けている。
少し天然気味の性格をしており、空気の読めない発言が多い。
帝愛公式Twitterを担当していたが、アンチ帝愛のアカウントにフォロワー数で負けていたことから、利根川が自ら引き継ぐ形で担当から外される。
権田 平八(ごんだ へいはち)
チーム利根川初期メンバーの1人。49歳。
チーム内の最年長者である。
帝愛グループの備品の場所及び、全社員の厄年を覚えている。
出世の道はすでに断たれており、本人も気にしている模様。利根川の事は「利根川さん」と呼ぶ。
堂下 浩次(どうした こうじ)
チーム利根川初期メンバーの1人。32歳。
T京大学のラグビー部出身であり主将も務めていた。
帝愛の元宣伝部。
体育会系の熱血漢であり、利根川の代役を務めた励ましたりしていた。
一方で、健康診断に引っかかった利根川に対して徹底的な食事管理をしたりとかなり極端な行動を取る事もある。
海老谷 卓(えびたに すぐる)
チーム利根川初期メンバーの1人。25歳。
作中屈指のトラブルメーカー。
仕事に対する熱意や行動力は並はずれているが、その方向性がことごとく間違っている。
年下で同期の佐衛門三郎の活躍に焦り、仕事に情熱を注ぐが中々結果が出せないでいる。
「兵藤 和尊」(ひょうどう かずたか)
帝愛グループの総帥。
社員からは会長と呼ばれている。
一般的な大衆娯楽をつまらないと否定し、人間の死に際や破滅する際に見せる本性こそが真の娯楽や愉悦であると考えている。
自身の欲求を満たす為に、「死のゲーム」を企画するよう利根川に指示しており、利根川をはじめ部下達がその要求に必死で応える為に奮闘する。
「黒崎義裕」(くろさき よしひろ)
帝愛グループ最高幹部の1人。
帝愛グループNo.2を争う利根川のライバル。
利根川とは対照的に兵藤会長の機嫌を取る事に長けており、鋭く的を得た発言も多い。
普段は穏やかで兵藤会長がたじろぐほど飄々としている。一方で冷酷な一面もあり計算高く立ち回って利根川の一歩先をいく。
「感想」
利根川を通して見る中間管理職の苦悩
「カイジ」のスピンオフ作品
カイジの宿敵である利根川幸雄を主人公にし、彼がカイジと出会う前を描いた作品です。
カイジ本編に登場した利根川はかなり優秀な人物で存在感も圧倒的だったのですが、この作品はかなりコミカル寄りになっているので、利根川のスケールが小さくなっているように感じました(笑)
ですが実はそこがこの作品の魅力で、カイジの前に立ちはだかった利根川の「裏の苦労」を垣間見ることができてめちゃくちゃおもしろいです!
中間管理職が抱える苦悩を描いています。
上からの理不尽な命令と、まとまりがない部下達を統率する仕事の板挟み…。
帝愛グループは完全なブラック企業ですw
また利根川だけに限らず、チーム利根川の黒服1人1人に名前と個性が与えられており、より帝愛グループ側の日常が覗き見できて、カイジ本編を読んだことがあるならおもしろさは倍以上!
あの「限定ジャンケン」の裏であんなことが繰り広げられていたとは…。
心身共に疲弊しながら兵藤会長の無茶な要求を聞き続ける利根川は圧倒的気の毒ですが(笑)
哀愁が漂い過ぎてて、申し訳ないが笑わせてもらえますw
今回は「このマンガがすごい!」受賞作品
「中間管理録トネガワ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★