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今回紹介する作品は
若者が見た戦争の真実を描く衝撃作…!
「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」
作者: 武田 一義
原案協力:平塚 柾緒(太平洋戦争研究会)
出版社 白泉社
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ヤングアニマル
ペリリュー 楽園のゲルニカ あらすじや登場人物を解説!
(アル/ ペリリュー -楽園のゲルニカ- / 作者・武田 一義/ 白泉社)
「 ペリリュー -楽園のゲルニカ- とは」
2016年4号〜2021年8号の間、「ヤングアニマル」で連載された。
2017年「日本漫画家協会賞」優秀賞
2022年「このマンガがすごい!」男編 第9位
「ペリリューの戦い」の史実を参考にしつつフィクションで構成されている。
南洋のペリリュー島を舞台にした日本対アメリカの戦争を描いた作品。
主人公である「田丸一等兵」を中心に日米の地上戦を描いている。
優しいタッチの絵柄で親しみやすい三頭身のキャラクターが和ませてくれる一方で、しっかりと戦争の悲惨な描写もある。
発行部数は2年で30万部を売り上げ、戦争漫画としては異例の数字だと言われている。
ペリリューの戦い
1944年9月15日〜11月27日の間にペリリュー島(現パラオ共和国)で行われた太平洋戦争中の日本守備隊とアメリカ軍の地上戦。
「あらすじ」
本作品は史実を元にしたフィクションであり、実在の人物、団体、事件等とは一切無関係である。
昭和19年の夏、主人公「田丸一等兵」はペリリュー島にいた。
その島は美しいサンゴ礁に囲まれ、青々とした森に覆われた「楽園」だった。
9月4日、ペリリュー島の飛行場を奪いフィリピン攻略のきっかけにする為に、米軍は第3艦隊艦艇、約800隻、兵士約4万人を出動させた。
日本軍はそれを守備隊約1万人が迎え撃つ。
各所に築かれた洞窟の陣地は守備隊全員を収容できるほどであり、日本隊の作戦方針は持久戦に徹することだった。
米軍は上陸前、空襲を何度も仕掛け近隣のジャングルを焼き払う。
そして9月15日早朝、米軍の第1海兵師団がペリリュー島に上陸し、日米の陸上戦闘が開始される。
米軍上陸の3日後、なんとか西浜の戦いを生き延びた田丸一等兵は仲間と一緒に洞窟陣地に身を隠していた。
昼夜問わず米軍の掃討部隊に脅かされながら、酷暑の中、命懸けで水を探す。
開戦して約ひと月が経った頃、楽園と言われたペリリュー島は地獄と化していた。
田丸達は厳しい暑さの中、食糧と寝床を確保しながらなんとか米軍の攻撃を逃れていた。
一方で未だ抗戦を続ける守備隊の本部にも米軍の砲火が迫る、武器、弾薬、食糧も尽きた極限状態の中で、ついに守備隊本部は「玉砕の許可」の電報を請けるのだった…。
「登場人物」
田丸均一等兵
本作品の主人公、21歳。
歩兵第2聯隊第2大隊第5中隊、第2小隊所属の初年兵。
将来は漫画家になる事を目指している。
生きて日本に帰れたら、ペリリュー島で経験した事を元に冒険をテーマとした漫画を描きたいと思っている。
吉敷佳助上等兵
田丸と同期だが訓練が非常に優秀だった為、飛び級で上等兵になり、同期の中で1人だけ抜擢された存在。21歳。
勇気のある青年で銃や剣の扱いにも長けており、判断力も高い。
しかし本当はとても繊細で優しく、戦いには到底向いていない性格をしている。
島田洋平少尉
歩兵第2聯隊第2大隊第5中隊第2小隊。22歳。
田丸達の小隊長を務める。
家族は軍人一家。
隊長として「持久に徹すべし」という命令を遂行する為に必死で動くが、自分が仲間の犠牲の上で生かされている事を悔いている。
根本茂夫軍曹
職業軍人。25歳。
洞窟掘りの役に立たない田丸を炊事係の荷物運びに移した。
西浜の戦いにおいて田丸の属する隊の分隊長。
分隊は全滅するものと考えており、戦死者が出てもずっと落ち着いている。
田丸の功績係の仕事は必要なことだと認めている。
小杉伍長
西浜の戦いでは田丸と同じ隊で副分隊長を務める。戦闘が始まるまでは炊事係をしていた。
貧乏な農家の生まれで、軍に残ったのは稼ぎがいいからだった。
2年前、自分の子供を破傷風で亡くしている。
泉康市一等兵
初年兵で田丸と同期。
まだ実家にいた頃に、女性のように化粧をしていたら父親に殴られた事がある。
戦場で奪取した物資の中にあった口紅を隠し持っていて、隠れて塗って喜んでいたことからも「心は女性」だと思われる。
両親を悲しませない為に、お国の為に立派に戦死を遂げようとしている。
小山一等兵
初年兵で田丸とは同期。
子供の頃に大陸の戦争で父を亡くしている。
当時の隊長からの手紙によると、父は勇猛果敢に突撃していき敵兵と差し違えて壮絶な最期を遂げた(らしい)
本人も父の様に国の為に立派に戦い死ぬ事を望んでいる。
「感想」
戦争史実に残った悲劇の島
戦争をテーマに描いた作品です。
ソフトなタッチの絵柄ですが、やはり内容は重たく読むのに多少の力は必要かもしれません。
戦争について考えながら読んでいるといろんな感情が湧き上がってきて、泣くのを堪えながら読んでいる時もありました。
テーマがテーマだけに感想の言葉選びが難しいところはありますが、どんな媒体であれど戦争の史実を伝える事は大事だと思います。
また、主人公の田丸が担っている「戦死広報」(お国の為に散っていった兵士達の記録を残す)の仕事の詳細も知れて良かったです。
純粋に漫画としても面白かったですし、素晴らしい作品だと思いました★
作品は全11巻で完結済みとなっています。
今回は「このマンガがすごい!」受賞作品
「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★