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今回の作品は
Pixivから誕生したオタク社会人の教科書的マンガ!
「ヲタクに恋は難しい」
(アル/ ヲタクに恋は難しい/ 作者・ふじた / 一迅社)
作者:ふじた
出版社 一迅社
ジャンル 女性マンガ
掲載誌 comic POOL
ヲタクに恋は難しい 登場人物を紹介
「ヲタクに恋は難しい とは」
本作はpixiv(イラストや漫画などが投稿、閲覧できるSNSサービス)から誕生した作品である。
2014年にpixivに投稿が開始され、同サイトで発表されているオリジナル漫画の中でも歴代1位のブックマーク数を記録した。
2015年11月にpixivと一迅社が共同でwebコミック配信サイト「comic POOL」を立ち上げてからはそちらに移籍し、2021年まで連載された。
2014年「次に来るマンガ大賞」第1位
2015年「このマンガがスゴイ!」女編 第1位
2015年「これ読んでマンガRanking Best50」第11位
2016年「全国書店員が選んだおすすめコミック」第8位
2016年「nextブレイク漫画Ranking Best50」第6位
2017年「全国書店員が選んだおすすめコミック」第9位
2017年「講談社漫画賞」一般部門ノミネート
2017年「web漫画総選挙」一般部門第1位
2021年6月時点でコミック累計発行部数1200万部を突破
隠れ腐女子と重度のゲームオタクの男性というオタク同士の不器用な恋愛模様を描いた作品。
「あらすじ」
隠れ腐女子のOL「桃瀬 成海」は勤め先の会社の同僚と交際していたのだが、腐女子であることをカミングアウトし振られてしまう。
その事がきっかけで顔を合わせづらくなりその会社を退職してしまう。
そして転職先で成海は幼馴染の「二藤 宏嵩」と再会する。
成海にとって宏嵩は自分の趣味などを隠さずとも付き合えるオタク友達である。
久しぶりになんでも話せる旧友に会えて、毎晩のように居酒屋で話に花を咲かす成海。
そんなある日、宏嵩は自分と交際した際のメリットを成海に語り出す。
コミケの売り子も手伝うという宏嵩に、成海は二つ返事で付き合う事に。
しかし交際をはじめた当初、成海は気まずさから宏嵩を避けてしまう。また宏嵩も成海とどう距離を取っていいかわからず悩んで、2人はなんとなくギクシャクしてしまう。
先輩社員である「小柳花子」と「樺倉太郎」はそんな2人を気遣い行動を起こす。
すれ違いで花子と太郎は口論になったりもするのだが、成海と宏嵩はなんとかお互いの気持ちを伝え合う事ができてわだかまりは解消した。
この件で成海は、実は花子と太郎は交際している事に気づく。
花子と太郎もまたオタク趣味を持っており、似たものカップルだった。
それ以来4人は何かと行動を共にする事が多くなる。
「登場人物」
桃瀬 成海(ももせ なるみ)
本作の主人公。26歳のOL
コミックマーケットにサークルで参加し同人活動など行っているいわゆる腐女子であり、さらには乙女ゲームや、コスプレ、三次元アイドルなど様々なジャンルを愛好する。
以前勤務していた職場の同僚と交際していたが、自分の趣味をカミングアウトしたところ「腐女子は生理的に無理」と言われ振られてしまう。
その同僚と顔を合わせるのが辛くなり会社を退職。
転職活動を経て、現在の会社に入社しそこで幼馴染だった「二藤 宏嵩」と出会う。
それから宏嵩に告白され彼と付き合うことになる。
仕事の方はお茶出しもうまくできないなど会社員(OL)としてドジなところはあるが、一方で女子力は高い。
また貧乳で、しばしばそのことをネタにされている。
オタクバレを何より恐れており(一部の人間以外)趣味のことは必死で隠している。
二藤 宏嵩(にふじ ひろたか)
成海の幼馴染。26歳、サラリーマン。
仕事は優秀でイケメンというハイスペックな男だが、重度のゲームオタク。
感情をあまり表に出さないが、メールの文面では何かとテンションが高く、LINEでは顔文字を多用するといった意外な一面もある。
喫煙者で居酒屋ではタバコを吸っている。かなりの近視。
成海に対して、実は勤務先で再会する前から好意を抱いており、交際をスタートさせてからも大胆にアプローチをかけたりする。
小柳 花子(こやなぎ はなこ)
成海・宏高と同じ会社に勤務する先輩。27歳
巨乳でスタイルはいいが性格はかなりガサツ。
男性キャラ専門のコスプレイヤーで、その界隈ではけっこう有名。
他、アニメや演劇、BLなども愛好している。
同じオタク仲間である成海とは「花ちゃん」「なる」と呼び合う関係。
酒は好きだがいつも悪酔いする。
樺倉とは高校のときの先輩後輩で、樺倉が高校を卒業してから交際を始めている。
樺倉 太郎(かばくら たろう)
成海・宏嵩・花子の上司にあたる。28歳
見た目は強面だが部下の面倒見は良い。
しかしその反面デリカシーに少し欠ける。
成海たちほどではないが、そこそこのオタクの趣味を持っている「ライトオタ」
基本的にそのことは周りには秘密にしている。
花子とは同じ高校で(太郎が1年先輩)部活動の関係からよく言い争いを繰り広げていたが、太郎が高校を卒業すると同時に交際を始めて、今に至る。
二藤 尚哉(にふじ なおや)
宏嵩の弟。19歳の大学生。
オタクの兄とは反対にとても社交的で表情豊かな青年。
ネットスラングなどは何もわからない。
ゲームも下手で宏嵩も匙を投げるほど。
成海の職場のカフェでアルバイトをしている。
桜城 光(さくらぎ こう)
尚哉と同じ大学に通っている女子。19歳
背が高く男物の服をよく着ていることから男性と間違われやすい。
地味なゲームオタクで非常に内向的な性格。
ネットゲームですら知らない人に話しかけられるとフリーズしてしまうほどコミュニケーションが大の苦手。
人付き合いも苦手だったが尚哉と出会い交流を深めていくうちに、内向的な性格が少しずつ明るくなっていく。
「感想」
オタク要素と恋愛要素の絶妙のマッチ具合
メインとなる登場キャラクター4人の際立つ個性とストーリーのテンポが上手い具合に合わさっていておもしろいです。
成海や宏嵩は美人でイケメンで、正直もう勝ち組じゃないですか?
みたいなとこは正直ありますけど(笑)
容姿とかは関係なくオタクの生態がいかに人付き合いにおいていろんな悩みがあるのかを描いた作品です。
けっこう陽キャの人が多いイメージですが、もう少しキャラクター達は陰キャ要素を強めにしても良かったんじゃないかと思いましたが、総じてオタク方の特徴をよく捉えていておもしろいです。
ゲームやBL漫画の専門用語やネットスラングなど知識がないとわからないこともしばしばありますが、ストーリーがおもしろいので特に気にはなりません!
趣味を共有できる仲間が近くにいるだけで、人生ってとても豊かになるなって思いました★
今回は「このマンガがスゴイ!」受賞作品
「ヲタクに恋は難しい」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★