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今回の作品は
WEB上に公開されるやいなや瞬く間に1000万ビューを突破!岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描く次世代「ちびまる子ちゃん」
「岡崎に捧ぐ」
(アル/ 岡崎に捧ぐ/ 作者・山本さほ/ 小学館)
作者: 山本さほ
出版社 小学館
ジャンル 青年マンガ
掲載誌 ビッグコミックスペリオール
岡崎に捧ぐ あらすじと感想
「岡崎に捧ぐ とは」
2015年3号から2018年18号の間に「ビッグコミックスペリオール」にて連載された。
2016年「マンガ大賞」第10位
2016年「このマンガがスゴイ!」男編 第8位
作者の幼少時代から親友の「岡崎さん」との友情や思い出を描いた自伝的作品。
元々は作者がデビューする前、2014年の2月に岡崎さんが結婚する事を聞き、結婚式のサプライズ用として描き上げた作品である。
しかし結婚式当日までに描き終えることが出来ず、岡崎さんにそのサプライズがバレてしまったという経緯がある。
「あらすじ」
時は1990年代。
岩手県から横浜へと引っ越してきた小学四年生になる女子児童「山本さん」
新しい学校に馴染めるか心配だった山本さんであったが、新しい生活が始まると共にすぐに新しい友達ができる。
同じクラスに「岡崎さん」という少し変わった女の子がいた。
彼女はとても無口で何を考えているかわからなくクラスメイトからも敬遠されていた。
ある日、山本さんはふとした事から岡崎さん宅に招かれる事に。
岡崎さんの家は物が散らかっており、父はパンツ一丁で家をウロウロ、母はワインを片手に飲んだくれている。
妹はなぜか常に怒りっぽく凶暴。
そんな中、岡崎さんの家にはスーパーファミコンがあり、山本さんはたくさんゲームで遊ぶことができた。
岡崎さんと妹は両親から育児放棄されていたようだが、詳しい事はわからなかった。
ちょっと変わった岡崎家ではあったが、山本さんは次第に居心地が良くなり、岡崎さんとももっと仲良くなっていった。
岡崎さんもよく笑うようになって、たくさんゲームしたり、クラスの男子とも遊ぶようになったりりと、山本さんと岡崎さんは楽しい毎日を送るようになっていく。
「登場人物」
山本さん
女性漫画家。
小学四年生の時に岩手県から横浜へ引っ越してきた。
同じクラスの岡崎さんと知り合い、その後ずっと親友の関係であり続けている。
小さい頃からマンガやゲームが大好きで、マンガやイラストを描くのが得意。
クラスでも人気者。
大人になった今でも岡崎さんからは「山本さん」と呼ばれており、一緒に遊んだり旅行に行ったりしている。
作者である「山本さほ」本人がモデルとなっている。
岡崎さん
山本さんの親友。
小学生の時に転校してきた山本さんと仲良くなり、それ以降ずっと付き合いがある。
山本さんの事が大好きで、自分の意見はあまり言わないが山本さんの意見は聞く。
性格はとても優しく思いやりのある人。
小学生の時はとても無口で何を考えているかわからないところが多かった為、当時クラスでも少し浮いていが、山本さんと知り合ってからはよく笑うようになる。
両親は悪い人ではないが、少し変わった人達で子供の頃は育児放棄状態だった。
岡崎母
岡崎さんのお母さん。
ワイン片手に常にご機嫌な自由人。
相当の変わり者で子供たちのことも育児放棄気味。
極度の面倒くさがり屋で夕食もまともに用意したことはない。
急にフラっとどこかへ出かけたりするので、山本さん曰くかなりのレアキャラらしい。
岡崎父
岡崎さんのお父さん。
休職中で基本は家にいる。
優しい人だがいつもパンツ一丁で床に寝ている。
最終的にゲームで遊ぶ山本さんの「ひじ置き」として使われている。
岡崎妹
岡崎さんの2個下の妹。
登校拒否気味で家にいることが多い。
常にヒステリック状態でずっと何かに怒っている。
口も悪く、姉へ暴言を吐いたり、壁に落書きしたり、ドアや窓も叩きまくる。
遊びに来た山本さんにも「帰れ!」と罵る。
しかし山本さんと岡崎さんが作った生クリームを美味しそうに食べる。
杉ちゃん
山本さん、岡崎さんと小学生からの仲良しクラスメイトでお調子者の男の子。
悪ふざけばかりする山本さんのツッコミ担当。
山本さんからはよく天然パーマをいじられていた。
大人になった今でも山本さん、岡崎さんとの仲は良く、3人で旅行に行ったりしている。
当時の夢はお笑い芸人になる事で、実際に夢を叶えピン芸人「しげる」という名で活動し、美少女アニメのキャラクターの抱き枕を相方にするという芸風で頑張っているが、状況は芳しくない。
宮部さん
中学進学後、山本さんに出来た新しい友達。
ダンス部所属。
面白くて山本さんをよく笑わせたり、おしゃれでもあり男子からもモテる。
中学になってから山本さんが宮部さんと原口さんとつるみだした事で、岡崎さんとの友情が崩壊しかけたことがある。
原口さん
中学進学後、山本さんに出来た新しい友達。
陸上部所属。
常に明るくてクラスのムードメーカー的存在。
男子にも自然にボディタッチができるタイプでよくモテる。
小田原くん
山本さんが中学一年生の時に好きになった男の子。
他の女子からの評価はイマイチだったが、林間学校で同じグループになったことがきっかけで、山本さんの恋が始まった。
卒業を間近に控えた頃、電話で山本さんから告白される。
ムラタク
山本さんの高校時代の同級生の男子。
当時はメガネ姿の地味な印象だったが、バイクをきっかけに山本さんと話をするようになり、当時不登校気味であった山本さんを気にかけていた。
社会人になってからも一緒にバーベキューに参加するなど付き合いがある。
「感想」
友情の大切さを再認識
作者「山本さほ」さんの自伝的エッセイ。
時代が1990年代という事もあり、30代〜特にアラフォー世代あたりの人達にはドンピシャの作品になっていると思います。
当時世間で流行っていた娯楽や漫画•ゲームなどの描写が細かく出てきて「その世代のあるある」に
超共感して懐かしさが込み上げてきます!
小学生の時に夢中になったことってなぜあんなにも色褪せないのか!?
作者の個人的体験談に基づいて物語は創られていますが、普遍的な要素もあって誰しもが共感できる部分があるのではと思いました。
ストーリーでは山本さんと岡崎さんを中心に動いていきます。最初は岡崎さんが少し変わったキャラクターだなって思っていたら、実は山本さんの方がぶっとんでたり意表を突かれますw
ゲームの話がよく出てきますが作者(山本さん)がゲーマーなところが大好きです、男子目線で見ても共感することばかりです!
インパクトのあるお笑いシーンがあるわけではないですが、山本さんと岡崎さんの積み上げていった友情秘話を見させていただいているような気分でとても微笑ましくなりました。
読んでいて懐かしくもありどこか少し切なくもある。小学生だった時の自分を思い起こしてくれるような作品です★
今回は「このマンガがスゴイ!」受賞作品
「岡崎に捧ぐ」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★