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メタモルフォーゼの縁側 あらすじや感想

「おもしろい漫画が読みたい!」

「おもしろい漫画ってどこにあるの?」

なんて思った人にお伝えします。

その答えはタイトルを受賞した作品をチェックすれば間違いありません!

「このマンガがすごい」タイトルを受賞した作品を紹介するシリーズ

この記事を読めば必ずおもしろい漫画に辿り着けます★

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今回紹介する作品は

75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生が織りなす優しい物語

「メタモルフォーゼの縁側」

作者: 鶴谷 香央理

出版社 KADOKAWA

ジャンル 女性マンガ

掲載誌 カドカワデジタルコミックス

メタモルフォーゼの縁側 あらすじや感想

(アル/ メタモルフォーゼの縁側/ 作者・鶴谷香央理/  KADOKAWA)

「このマンガがすごい! メタモルフォーゼの縁側 とは」

2017年11月〜2020年10月の期間に「KADOKAWA」のwebコミック配信サイト「コミックnew type」で連載された。

 

2018年東京ニュース通信主催

「ブロスコミックアワード」大賞

 

2019年「文化庁メディア芸術祭」漫画部門 新人賞受賞

2019年 宝島社「このマンガがすごい!」女編 第1位

 

連載がスタートするとSNSで瞬く間に話題になった。

BL(ボーイズラブ)漫画を通して女子高生と老婦人の交流を描いた作品。

芦田愛菜、宮本信子の2人の主演で実写映画化された。(2022年6月17日公開)

「あらすじ」

人付き合いが苦手な女子高生「佐山うらら」

彼女の趣味は人知れずBL漫画を読む事だった。

 

一方、夫を亡くし75歳で未亡人となった「市野井 雪」

自宅で書道教室を営みながら余生を過ごしている。

 

ある日、「うらら」がバイトする本屋に訪れた「雪」

何気なく手に取ったBL漫画の表紙が気になり思わず購入する。

そこでレジに立っていたのはうららだった。

初めて知るBLの世界に驚きながらも、キレイな男子達の恋模様にどんどん魅了されていく。

気づくと雪は老いた身体にときめきを蘇らせていた。

 

早く続きが読みたいと思い本屋へ足を運ぶ。

そしてBLコーナーで再び出会った雪とうららはBLの話題で意気投合し2人は友人となる。

それから雪の家の縁側でBL漫画を読んでは意見を交わしたりと、歳の差58歳の友情を育んでいった。

 

ある日、雪はうららに

「自分で漫画を描きたいとは思わないの?」

と問う。

2人はある事を決意する。

それは創作漫画の即売会「コミティア」への出展だった。

 

そこから2人の挑戦が始まる。

そしてこの事がメタモルフォーゼ(変身)をもたらしていくことになるのだった。

「登場人物」

市野井 雪 (いちのい ゆき)

75歳。2年前に夫を亡くし未亡人となってからは1人で静かに暮らしている。

 

自宅で書道教室を営んでおり、教室がある日は子供たちの賑やかな声に囲まれて過ごしていた。

離れて暮らす娘「花江」が、時々実家に戻ってきては雪の世話をしているが、そんな娘の世話に対しても疲れを感じたりしていた。

 

ある日、書店で1冊のBL漫画を衝動買いした事をきっかけに、書店でバイトをしている女子高生の「佐山うらら」と知り合いになる。

それから彼女とBL漫画を通して交流を深め、次第に友達の様な関係になっていく。

その出会いをきっかけに、雪の終わりかけていた人生が再び色づき、「最後の青春」が始まろうとしていた。

 

佐山 うらら (さやま うらら)

17歳。女子高生。

駅前にある書店でアルバイトをしている。

自分の外見に気を使う事もなく、オシャレにはあまり興味がない。

 

母親と2人暮らしで、たまに父親のところに面会に行っている。

唯一の趣味はBL漫画を読む事。

しかし周りに同じ話を共有出来る相手はおらず、(話す勇気も無い)人知れず自分の中だけの趣味として置いていた。

 

ある日、自分が働く書店にBL漫画を買いに来た「市野井 雪」と知り合う事となり、そこから彼女とはBL漫画を語り合える友人となっていく。

初めて自分の趣味を語り合える仲間が出来た事で彼女の日常は潤いに満ち、やがてうららの「最初の青春」が訪れる。

 

 紡 (つむぐ)

うららと同じ高校に通う男子生徒。

明るい性格をしている。

うららとはご近所さんの幼馴染で、今でも漫画を貸し借りできるぐらいの付き合いは続いている。

 

同じ高校に通う「橋本英莉」という彼女がいる。

ある日、うららの家に遊びに行った時、偶然にBL漫画を見つけてしまい、うららがBL好きであると知ってしまう。

 

橋本 英莉 (はしもと えり)

うららや紡と同じ高校に通う女子生徒。

紡と付き合っている。

ショートヘアーでクールな印象があり美人、その上オシャレで、学校指定の服装は着用せずオリジナルで制服を着こなしている。

 

漫画といったカルチャーなどにはあまり興味は無い。

紡とうららの幼馴染の関係を気にしており、影でうららに嫉妬心を抱いている。

 

コメダ 優 (こめだ ゆう)

商業誌で執筆活動をしているプロの漫画家。

BL漫画「君だけを見ていたい」の作者である。

うららはこの作者の作品が大好きで、コメダ優が参加する同人誌即売会に雪を誘った。

「感想」

作品の映画公開と共に全巻を一気に読みました。

全5巻なので手軽に読めるところもおすすめです。

 

雪さんとうららの歳の離れた友情にとても心が温かくなりました。

歳の差に上下関係など無く、BL漫画を通して対等な友達関係を築いた2人が羨ましくもあったり。

自分も歳を取った時、もしもその時歳の離れた友人などがいてくれたら、きっとその人生は充実してるんだろうなと思ったりしました。

 

友達とかと同じ趣味や好きなもので語り合う時ってめちゃくちゃ楽しいですよね!

けど好きなものに対して年齢や性別も関係ないと、この漫画は教えてくれました。

読み終わった後、少し切なさも残りましたが、またふとした時に読み返したいと思うほど最後まで優しい作品でしたね。

 

好きなことを語り合える仲間がいるって本当に良いですね★

 

今回は「このマンガがすごい!」受賞作品

「メタモルフォーゼの縁側」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

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