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ハチミツとクローバー 内容とあらすじ

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今回の作品は

美術大学を舞台に贈られる「全員片思い」の青春群像劇

「ハチミツとクローバー

(アル/ハチミツとクローバー / 作者・羽海野チカ/ 白泉社 )

 

作者 : 羽海野チカ

出版社 白泉社

ジャンル 女性マンガ

掲載誌 『CUTiE Comic』→『ヤングユー』→『コーラス』

ハチミツとクローバー 内容とあらすじ

「ハチミツとクローバー とは」

「CUTiE Comic」(宝島社)

2000年6月号〜2001年7月号の間で連載。

「ヤングユー」(集英社)

2001年11月号〜2005年7月号の間で連載。

「コーラス」(集英社)

2006年2月号〜2006年9月号の間で連載され、Chapter.64をもって最終回を迎える。

 

スピンオフとして、次作の「3月のライオン」コミック14巻で本作品の「藤原デザイン事務所」の面々が登場し彼らのその後に触れ、主人公の桐山零が部長を務める駒橋高校将棋部と職域団体対抗将棋大会で対局する。

 

2003年「講談社漫画賞」少女部門受賞

2006年「このマンガがすごい!」女編第1位

2007年「このマンガがすごい!」女編第1位

 

テレビアニメ

2005年4月〜2005年9月(第1期)

2006年6月〜2006年9月(第2期)

フジテレビ系列の「ノイタミナ枠」で放送される。

 

実写映画

2006年7月22日より主演「櫻井翔」で劇場公開される。

 

テレビドラマ

2008年1月〜2008年3月の期間、フジテレビ系列で放送される。

 

美術大学を舞台に、恋愛に不器用な学生達の報われない恋模様や、自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いた作品。

 

 

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「あらすじ」

美大生の「竹本祐太」は同じアパートに暮らす先輩の「森田忍」「真山巧」らに囲まれ大学生活を送っていた。

 

美大一の変人かつ問題児として知られる森田に振り回される毎日を過ごす竹本と真山。

森田は竹本や真山の食事や寝床を奪うなど傍若無人に振る舞い、お金のことには一切触れようとせず、竹本らと貧乏な暮らしを送っていた。

 

周りの誰もが認めるクリエイターとして高い才能を持ちながら、自分の才能に真摯に向き合おうとはしない森田に周囲はやきもきさせられている。

 

竹本は病弱だった父親を幼くして亡くし、看護師の母親と二人で暮らしていた。

やがて母親が別の男性と再婚することになったので、故郷から逃げ出すための口実として東京の美大へと進学したのだった。

 

特別な才能も個性も持ち合わせていないと感じている竹本は、並外れた才能と底抜けの明るさを持つ森田に対し劣等感を抱いていた。

一方で森田は真面目で誠実な竹本を弟のように可愛がる。

 

真山は恩師である「花本修司」の紹介で働くことになった建築デザイン事務所の経営者の「原田理花」の事を心から慕っていた。

理花は交通事故で夫を失い、自らも後遺症で足に障害を抱えながら夫の遺した事務所を独りで切り盛りしていた。

 

か弱く倒れてしまいそうな理花を支えたいと真山は心から願う。

理花はそんな真山の気持ちを知りつつも気づかないフリをして遠ざけようとしながらも、真山に依存してしまい結果的に翻弄させてしまう。

 

理花に対する想いを捨てきれない真山は彼女の一挙手一投足に振り回される。

 

そんな姿に最も傷ついていたのが真山に恋をする「山田あゆみ」だった。

 

彼女は酒屋の娘で、在籍する陶芸科では美貌と才能の両方で周り魅了するような少女だった。

周囲の男たちからもてはやされ引く手あまたのあゆみだったが、真山への報われぬ恋に傷つき身を焦がしながら、その想いを捨てきれずに苦しんでいた。

 

一方、真山も自分に向けられたあゆみの想いを知り、その想いに応えることが出来ないものの、「傷つけたくない守りたい存在」として側に置いておきたいという自分自身の矛盾した気持ちに悩み苦しんでいた。

 

ある日、竹本は桜の木の下で見知らぬ少女に出会い一目惚れをする。

彼女は花本修司の従兄弟「花本はぐみ」だった。

 

人見知りが激しく口数も少ないはぐみだが、彼女の作り出す作品は見る者を惹き付ける圧倒的な才能に溢れていた。

やがて感性が合う者同士で、はぐみとあゆみは親友になる。

森田もまたはぐみに興味を抱き、その才能とそれを持つ彼女を愛するようになる。

 

一方、はぐみもまた森田の変人ぶりや強引さに戸惑いながらも、彼の溢れる才能を認め、次第に心惹かれていく。

しかしデリカシーに欠け、なにかとはぐみを泣かせて困らせる森田。

そんな森田の前では緊張から普段通りに振る舞えないはぐみ。

 

どこかちぐはぐでありながら、お互いを認め合う天才同士の結びつきであるせいで、他の者を寄せ付けない恋愛と呼ぶには少し不思議な関係の二人だった。

 

二人を間近にしている竹本は自分の恋が決して叶わないものだと悟りながら、森田やはぐみ達と交流を深めていく。

 

「登場人物」

 

竹本 祐太(たけもと ゆうた)

本作の主人公。

建築科。19歳。群馬県安中市出身。

 

父親を早くに病気で亡くしており、母子家庭で育つ。

母を支えることに生き甲斐を見出していたが、母の再婚により生きる目標を失い、手先が器用だったことから何となく美大に入学する。

 

素直で不器用な性格、且つ真面目な性格のため年上には可愛がられるが、世渡りは下手で就職試験に何度も失敗をした。

 

はぐみに一目惚れするが、当初は自分でもその感情に気付かないでいた。

大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み続ける。

その後、手ぶら同然で突如自転車で旅に出て、松島で修復士たちとの出会いを経て、日本最北端の宗谷岬まで到達。

 

心身ともに成長した姿で東京に帰還し、はぐみに想いを告げる。

 

 

花本 はぐみ(はなもと はぐみ)

本作のヒロイン。

油絵科。18歳。長野県安曇野市出身。

通称「はぐ」

 

父親は長野県警察刑事部捜査第一課課長で、修司の従兄弟である。

母親は幼少期に亡くしたらしいが、詳細は不明。


芸術に関しては天性の才能を持ち、新進芸術家として注目を浴びている。

外見・言動ともに子供っぽく大学生には見えず、作中でも子供扱いされる事が多い。

 

臆病で非常に人付き合いが苦手な性格。

また天才故に周囲に敬遠されることも多かったため、竹本達と出会うまで友達が出来なかった。

同じく天才肌の森田に惹かれてゆく。

 

 

山田 あゆみ(やまだ あゆみ)

陶芸科。21歳。

真山の同級生で彼を一途に思い続けている。

 

実家は浜田山商店街の酒屋で家族構成は父・母・兄。

大食いかつ相当の酒乱。

修司が「骨学のモデルにしたい」と言うほど理想的なプロポーションで美脚美乳の持ち主。

(それゆえか見掛けより体重が重いらしい)

 

幼い時から器量良しとして知られ、浜田山商店街の若者や大学の後輩に数多くのファンがいる。

数合わせで合コンに呼ばれるが、その美貌で自覚の無いまま男性陣を独り占めにしては酔った勢いで会をぶち壊しにする事から「合コンの破壊神」などの異名がある。

 

空手の経験があり、怒ったりパニックになった際に周りにいる人に踵落としや連続蹴りを見舞う。一番多く餌食になったのは森田。

 

当初は料理に興味がなかったようだが、イチゴ入りおにぎりやチョコレート味のカレー等、次第にはぐみ以上に高い料理センスを発揮するようになっていく。

 

 

真山 巧(まやま たくみ)

建築科。22歳。石川県金沢市出身。

竹本の先輩。

浪人して大学に入学したらしく、同学年の山田よりも1つ年上。

 

長身、眼鏡、そして癖の有る天然赤毛がトレードマーク。

優秀な生徒で仕事もそつ無くこなし、面倒見の良い性格で女子にモテる。

(ただし、これは山田に合コンを台無しにされた彼女の友人達の訴えを聞いてあげていたことによる)

 

原田デザインの社長である理花を一途に想い続けるが、自分に好意を寄せるあゆみに対してもはっきりできず、煮え切らない態度を取ってしまう。

理花に対してややストーカー気味な行動を取る事もしばしばあり、周囲には「変態」扱いされることもある。

 

 

森田 忍(もりた しのぶ)

彫刻科。24歳。

竹本や真山の先輩。

 

有り余る才能(美術、CG、映画、歌唱力等多岐に渡る)を持っているが、度々長期に亘って行方不明になるために単位数が足りなかったり、卒業制作の期日に間に合わなかったりして留年を続けていた。

 

常人には理解し難い、正に天才肌と呼ぶべき人物で、平気で他人の所有物を売却して収益を自分のものにしたり、他人の食べ物を食い荒らしたりするなど自分の欲望に忠実に行動することから大学内では変人として通っており、よく周囲の注目を浴びている。

 

他人の言葉に惑わされない故に女子にはそこそこモテる方だが、それは同時に他人の話を全く聞いていないということでもあり、特定の彼女はなかなか出来ない。

 

はぐみに興味(好意)を持っているが、竹本の気持ちにも気付いている描写が垣間見られ、道化を演じる事によって自分の気持ちをごまかしている。

 

 

花本 修司(はなもと しゅうじ)

美術史の教師。30歳。

竹本達が通う大学のOB。

 

日頃から教師として学生達を暖かく見守る。

森田達から災難に遭わされる事もあるが、はぐみが楽しむことならあっさりと受け入れたり、悩んでいる生徒達の相談に乗るなどの寛大さも持っている。

 

はぐみは修司のいとこの娘だが、父親代わりとも言うべき存在で、はぐみを溺愛しており、はぐみが作った奇妙な料理もおいしそうに食べる。

 

理花の夫とは親友で、学生時代は一緒に暮らしていた。

そこへ理花が転がり込み、3人で暮らしていたこともある。

理花の夫が亡くなった後、理花を立ち直らせようとしたが果たせず、その役目を真山に託す。

 

 

原田 理花(はらだ りか)

原田デザインの経営者。旧姓は江上(えがみ)北海道小樽市出身。

 

かなりの犬好きで自身も幼少期に実家で犬を飼っていた。

大学進学時に親に勘当されているために身寄りはいない。


建築デザイナーとしては、若い頃からその才能が認められており、ファンも多い。

大学に入った当初は「雪の女王」と呼ばれるほどクールで取っつきにくい性格だったが、原田(のちの夫)や修司と共に過ごすうちに少しずつ明るくなっていった。

 

やがて原田と結婚し、共に原田デザインを構える。

しかし、仕事に疲れた夫を気遣って車の運転を引き受けた直後、他車のスリップ事故に巻き込まれて夫を失い、自身も後遺症が残るほどの重傷を負う。

このため自身を責め続け、再び他人と距離を置くようになってしまった。

 

 

18歳以上限定のコミック・劇画

 

「感想」

心情描写の繊細さの極み!

まさに羽海野チカワールド★

 

「3月のライオン」でも有名な人気作家・羽海野チカ先生の作品。

大学生の男女の恋愛模様を切なく、儚く描いた青春群像劇です。

 

3月のライオンのような厳しい勝負の世界の話しではなく、ゆったりとした時間が流れる中で、登場人物達が己の人生を選択していくような物語ですね。

 

個性的なキャラクター達が出会って、お互いに干渉していく中で、相手の人生に影響を与えていくような、とても濃い人間関係が描かれています。

 

冒頭でも書きましたが、羽海野先生が描く作品はキャラクターの心情描写が本当に丁寧で、全てのキャラクターに感情移入してしまいます。

 

一人一人にスポットライトが細かく当てられています。

 

才能を持つ者の悩み、持たない者の葛藤。

報われない片想い。

己の過去との決別。

 

など比較的重たいテーマを扱っている本作品ですが、全体的に暗くなり過ぎていないところも良かったと思います。

 

それはやはり羽海野先生が描く柔らかい作風が、ストーリー全体を優しくしてくれているのだなと感じました。

 

「このマンガがすごい!」2年連続1位に輝いた作品、間違いなく名作のひとつです★

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今回は「このマンガがすごい!」受賞作品

「ハチミツとクローバー」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

 

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