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今回の作品は
嫌われ者の少女が求めた契約とは…!背徳的純愛ストーリー
「惡の華」
(アル/ 惡の華/ 作者・押見修造/講談社 )
作者 : 押見修造
出版社 講談社
ジャンル 少年マンガ
掲載誌 別冊少年マガジン
悪の華 あらすじを解説!
「惡の華 とは」
2009年10月号〜2014年6月号まで「別冊少年マガジン」にて連載された。
2011年「このマンガがすごい!」男編 第10位
2019年10月時点でコミックス累計発行部数は300万部を突破
テレビアニメ
2013年4月〜2013年6月の間に放送される。
実写映画
2019年9月に「伊藤健太郎」「玉城ティナ」主演で公開された。
絶望をテーマに思春期特有の青春的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画。
「あらすじ」
平凡な男子中学生「春日高男」は成績も容姿も普通だが、詩人ボードレールの著書「惡の華」に密かに心酔している。
彼は同じクラスのマドンナ「佐伯奈々子」に片思いをしていた。
ある日の放課後、教室に1人で残っていた高男は偶然にも奈々子が忘れて帰った着衣済の体操服を目にしてしまう。
高男は欲をおさえられず奈々子の体操服に手を伸ばそうとした時、誰かが教室に入ってくる気配を感じて、焦ってそのまま体操服を隠しそのまま自宅へと持ち帰ってしまう。
翌日、奈々子の体操服が失くなった事でクラスはざわめいており、高男は自分が持ち帰った事を言い出せなくなってしまう。
その日の放課後、クラスから孤立している「仲村佐和」が高男に近づいてきて、奈々子の体操服を盗んだところを見たと告げてくる。
佐和は高男に対して、誰にも言わない代わりにある契約をしろと迫る。
断る事ができない高男はそれ以降、佐和の言いなりになる毎日が始まってしまう。
「登場人物」
春日 高男(かすが たかお)
本作の主人公。
ひかり市立南中学校2年1組。
いたって平凡な生徒で見た目は地味かつ少し中性的でもある。1年生の頃から同級生の佐伯奈々子に片想いをしている。
趣味は読書で、中でもボードレールの「惡の華」がお気に入りである。
成績はあまり良くなく、自身の内面と現実社会との隔たりに鬱屈を感じている。
自意識過剰な性格に加え、内向的かつ潔癖症で対人関係もうまくいっていないので、クラスからの評判はあまり良くない。
出来心から佐伯奈々子の体操服を盗んでしまったところを同じクラスの「仲村佐和」に目撃されてしまい、以降彼女の下僕と化す日々が始まった。
仲村 佐和(なかむら さわ)
高男と同じクラスの女子生徒。
席は高男の真後ろ。
茶髪のボブカットで眼鏡をかけている。
普段は無表情かつ冷淡に振る舞っているが、高男と話すと時は、感情が豊かになり眼鏡を外す事も多い。
目上の者に対しても非常に毒舌で非社交的。
自分の弱い面を全く見せず、教師すらも怯ませる威圧感を放つ。
誰に対しても暴言を吐くなど周囲との軋轢は絶えない。
反抗期を超えた理解不能の問題児として疎まれている。
そして偶然にも春日の秘密を知った後は、一方的に脅して服従を強いていく。
佐伯 奈々子(さえき ななこ)
高男と同じクラスの女子生徒。
黒髪のロングヘアーの美少女。
お嬢様のようなおしとやかな雰囲気で、スタイルも良いので男子からの人気は非常に高い。
成績も優秀で周囲からはしっかり者の優等生として見られているが、それ故に多くの苦悩を抱えている。
内面では周囲の期待に合わせている自分の在り方に漠然とした虚しを感じており、自己不一致の悩みを抱えている。
常磐 文(ときわ あや)
高校に入学してからの高男の同級生。
高男とは別のクラス。
(高校編のヒロイン的ポジション)
茶髪のボブカットでどことなく佐和に似ており、高男が関心を抱くきっかけになる。
身長が高くスタイルの良い美人なので男子からの人気は高い。
学校ではいつも友人に囲まれており快活さが目立つが、実は文学好きで小説家を目指している。
山田 (やまだ )
高男の友人の1人。
少しポッチャリ体型。
女子に対していつもいかがわしい事を考えている。
普段は明るく振る舞っているが、高男がクラスから避けられるようになった時は手のひらを返すように素っ気なく振る舞う。
クラスで給食費が紛失した事件があった時、佐和が盗んだのではと最初に言い出した。
小島 (こじま)
高男の友人の1人。
太めな山田とは対照的に痩せている。
しばしば佐和に関する性的な話題を振ってくるが高男は嫌がっている。
佐和と高男がデート(一緒にいるところ)しているところを目撃し、その話をクラスに広めた。
木下 亜衣(きのした あい)
奈々子の親友。
気が強い性格をしており、佐和を毛嫌いし高男の事も軽蔑している。
女子の中でもリーダー的存在で、率先した場を取り仕切ろうとするが、感情が表に出やすく取り乱しやすい面もある。
藤原 晃司(ふじわら こうじ)
「常盤 文」の彼氏で学年はひとつ上の高校3年生。
当初、文と親しくする高男の事を浮気相手ではないかと疑っていたが、誤解であったと理解する。
高男の挙動が変であったことから、自分達の溜まり場に彼を連れて行った。
それに対し文は、自分は一度も入った事がない溜まり場にあっさり高男を入れた事に不満を抱く。
下山
高男がいる2年1組の担任を務める数学教師。
学業に全く無関心な上に、教師に対しても暴言を吐いてくる佐和には手を焼いており、気圧され気味である。
奈々子の体操服が盗まれた日の放課後に、学校の周りを不審な人物がうろついていたことをクラスに話した。
「感想」
ドス黒く禍々しい性癖のヒューマンドラマ
タイトルからしてヤバめですが内容もヤバめの本作品。
思春期をこじらせすぎてもはや中二病どころじゃないぐらいヤバいですw
主人公の春日君はまだわからなくもないですが、(一応)ヒロインポジションの仲村さんはもうぶっ飛んでて理解不能w
中学生特有の性癖とか趣味趣向とか、まだ達観されてない不安定な価値観など惜しみなく描いている作品だと思います。
ギャグなど皆無でエンタメ要素を排除したかのような作品の世界観。
ドロドロした行き場の無い感情の描写など、とにかく読んで衝撃を受けました。
内容が内容なだけに読み手を選ぶかもしれませんが、漫画としてはめちゃくちゃおもしろいです!
ドロドロした重ためのストーリーほど、人って気になってしまいますよね!?
一巻を読むとすぐ続きが見たくなります!
先生相手にも「クソムシが」とか言い放つ仲村さん、願わくば彼女の将来に幸あれ。
今回は「このマンガがすごい!」受賞作品
「惡の華」
を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました★