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俺はまだ本気出してないだけ あらすじ・感想

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今回の作品は

「俺は漫画家になる!」40歳で会社を辞め、突然夢を追いかけ始めたどうしようもない男の哀愁漂う物語

「俺はまだ本気出してないだけ

作者 : 青野春秋

出版社 小学館

ジャンル 青年マンガ

掲載誌 IKKIコミックス

俺はまだ本気出してないだけ あらすじ・感想

(アル/ 俺はまだ本気出してないだけ/ 作者・青野春秋/ 小学館 )

「俺はまだ本気出してないだけ とは」

作者の短編作品「走馬灯」が第17回「イキマン」(月刊IKKI新人賞)を受賞した後、その主人公である「大黒シズオ」をそのまま主人公とした数本の短編を経て連載に至る。

2009年「このマンガがすごい!」男編 第9位

ある人突然会社を辞め、漫画家を目指し始めた中年の男と、その家族や友人、編集者など、周囲の人々との関わりを描いたヒューマンドラマ。

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「あらすじ」

サラリーマンの「大黒シズオ」は、15年勤めた会社を40歳にして突然辞めた。

そして一か月の自分探しの末、漫画家になることを決意する。

 

しかし父「大黒志郎」や他の友人には反対される。

しかし自分の本気を信じる大黒シズオは諦めずに何度も出版社へ原稿を持ち込んでいった。

 

その行動は周りの人々に影響を与えて、少しずつこれまでの日常が変わっていく。

 

「登場人物」

大黒 シズオ

本作の主人公。40歳。

突然会社員を辞め、マンガ家を目指し始める。

持ち込む作品は没になり続けるもマンガを描き続ける。

 

会社を辞めてからはハンバーガー屋でアルバイトをして生計を立てており、バイト先で店長というあだ名で呼ばれてバカにされている。

 

ペンネームも本名と同じ大黒シズオ名義で執筆している。

執筆作品は

「緑の隣人」(SF)

「それぞ大黒流」(時代劇)

「悪魔博士の失敗」(ホラー)

「いつだってホームラン」(野球)

「それ俺にいってるの」(ヤンキー)

などジャンルはバラバラである。

 

その後、ひとりよがりの内面世界を描くようになるもすべて没になっている。

 

「月刊EKKE」編集部の2代目担当編集「宇波綾」の助けもあり、ペンネーム「中村パーソン」で幼馴染の「宮田修」を題材にした「パンを焼く」でエケマン(新人賞)最終候補に残る。

 

大黒 志郎

シズオの父。

45歳の時に勤めていた会社がつぶれ脱サラする。

その後、「やきとり志郎」という焼き鳥屋を開店し、20年間営業する。

現在は店を閉店し隠居生活中である。

 

大黒 咲子

シズオの母。

シズオが15歳の時に病気で亡くなる。

部屋にある遺影はシズオが撮影したもの。

 

大黒 鈴子

シズオの娘。高校生。

年齢を偽って風俗で働いていたが、店の廊下で父シズオと偶然会ってしまう。

働いていた理由は、建築の勉強をしにフィンランドへ留学する費用を稼ぐためであった。

 

宮田 修

大黒シズオの幼馴染。

別れた奥さんとひとり息子がいる。

シズオの影響を受けながら、パン屋として独立する。

店名のミ・ヤータはシズオが名付けた。

嫌気が差し、自殺しようとするが思いとどまりなんとかパン屋を続ける。

市野沢 修一

シズオとバイト先で知り合う。

バイトが長続きせずに転々としていたが、志郎に気に入られ、宮田修のパン屋で働くことになる。

シズオが家出した時には、自分のアパートに住まわせていた。

 

 田中

シズオのアルバイト先であるハンバーガー屋のバイトリーダー。

大黒シズオのことをバカにして意地悪もするが、実は嫌いというではない。

 

村上 政樹

「月刊EKKE」の編集者。

シズオの初代担当。

物腰柔らかい性格で、いつも前向きな感想を言う。

後にシズオの影響で会社を辞める。

 

宇波 綾

「月刊EKKE」編集部の編集者。

シズオの2代目担当。

(売れてはいないが)小説を書き続ける父がおり、シズオに反発していた。

しかし、父の死をきっかけにシズオをデビューさせるパートナーになる決意をする。

18歳以上限定のコミック・劇画

 

「感想」

どうしようもなく非常に残念な男…、でも気になってしまう…。

 

40歳で会社を退職し、漫画家を目指していくと言うどうしようもないおっさんの人生を描いた物語。

 

漫画家を目指す事がどうしようもないのではなく、どうしようもないのはこの主人公のおっさん「大黒シズオ」なのです。

 

シズオが夢を追いかける姿は、他の漫画の若き主人公と変わらないはずなのにこの人はお世辞抜きして格好悪いw

でもなぜだか心打たれるものがあります。

 

ダメな部分ばっかりで本当にどうしようもなくて、泥にまみれているのにも関わらずこの哀愁はなんだろう…と思いました。

 

読めば読むほどシズオが味わい深く感じ、不思議と物語に引き込まれていきました。

そう思うと本当は彼は人として大事な物を持っていたんだなと思います。

 

いつまで経ってもどうしようもないままのシズオにいい加減本気出せって思うかもしれませんが、本気を出せる人って特に口外したりせず、黙々とやれますよね。

 

それに該当しないシズオはもはや一周回って愛すべきキャラクターと言えるかもしれません★

どこか中毒性があり、ついつい読んでしまうような作品です★

電子書籍の本屋さん

 

今回は「このマンガがすごい!」受賞作品

「俺はまだ本気出してないだけ」

を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました★

  

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