本記事は「図書館を電子書籍で利用する」というテーマで解説した記事です。
本格的なデジタル時代に入り、紙の本から電子書籍への移行が進んでいますよね。
そんな中で、紙の本にはない多くの利点を持つ「電子書籍図書館」に興味を持っている人も多いかもしれません。
そこで本記事を読んでいただく事で
・電子書籍図書館の特徴
・登録手続きや利用方法
・サービスのメリットやデメリット
・利用する際の注意点
など、この記事を読むことで、電子書籍図書館の活用方法や利点について理解を深めることができます。
上手く電子書籍図書館を活用し、新たな読者体験を見つけるお手伝いができれば幸いです。
電子書籍図書館の魅力とは?メリットを徹底解説!
1.電子書籍図書館とは
電子書籍図書館は、オンライン上で電子書籍を提供するデジタルな図書館のことを指します。
各市町村では、ここ最近電子書籍として貸し出す図書館も増えてきています。
従来の紙の書籍とは異なり、電子書籍は電子フォーマットで提供され、スマートフォン、タブレット、電子リーダーなどのデバイスで読むことができます。
電子書籍図書館は、膨大な数の書籍をオンラインで利用できるため、読書愛好家や学生などにとって便利な情報源となっています。
1-1. 電子書籍図書館の基本概要
電子書籍図書館は、インターネットを介してアクセスできるオンライン上の図書館です。
利用者は登録をすることで、数多くの電子書籍を借りたり閲覧したりすることができます。
電子書籍ストアは数多くあって利用者も多いですが、公共の図書館を電子書籍として利用している人は少ないかもしれません。
1-2. 電子書籍図書館の利点
アクセスの便利さ
電子書籍図書館はインターネット経由で利用できるため、24時間いつでもどこからでもアクセスすることができます。
図書館へ行かずとも、自宅や外出先から簡単に書籍を借りることができます。
もちろん返却するときも図書館に出向く必要はなく、返却期日が来れば自動で返却されます。
膨大なコンテンツ
各地域で差はありますが、電子書籍図書館は数多くの書籍を提供しており、さまざまなジャンルやテーマの本を閲覧することができます。
新刊やベストセラー、古典的な文学作品から専門書まで、幅広いコンテンツを利用できます。
ストレージの節約
基本的な事ですが、電子書籍はデジタル形式で提供されるため、本を保存するための物理的なスペースを必要としません。
従来の紙の書籍と比較して、大量の本を収納できるデバイスやクラウドストレージの容量さえあれば、場所を取らずに多くの書籍を保存することができます。
検索とナビゲーションの便利さ
電子書籍図書館では、キーワード検索や目次のリンク、しおりの作成など、効率的な検索とナビゲーション機能が提供されています。
特定の情報を素早く見つけたり、読書の進行状況を管理したりするのに役立ちます。
読書体験のカスタマイズ
電子書籍は通常、フォントサイズや背景色、文字の色などを自由に調整できます。
個々の読者の好みや視覚的なニーズに合わせて、読書体験をカスタマイズすることができます。
環境への配慮
電子書籍は紙の書籍と比較して、製造・配布・廃棄においてより環境に優しい選択肢です。
結果的に、紙の使用や物流に伴う二酸化炭素の排出を削減できます。
これだけ見ても電子書籍のメリットはすごいですね★
2.電子書籍図書館の利用方法
2-1. 登録方法
登録方法はおおよそ以下のような手順で行われます。
・各市町村の図書館のウェブサイトにアクセス
・サイト上で新規アカウントの作成
・必要な情報(ユーザー名、パスワード、メールアドレスなど)を入力し、利用規約に同意
アカウントを作成するために必要な追加情報を提供する場合もあり(例:図書館カード番号)
登録情報を確認し送信
登録完了後、電子書籍図書館のサービスにアクセスするためのログイン情報が提供される
2-2. 利用手順
利用手順はおおよそ次のようになります。
登録したアカウントで図書館のウェブサイトにログイン
ウェブサイト上で書籍を探すための検索機能を利用
キーワード、タイトル、著者名、ジャンルなどで検索
検索結果から読みたい書籍を選ぶ
書籍の詳細ページでは、あらすじや著者情報などを確認できる
試し読みを行っている地域もありますが、書籍を全て読むためには「借りる」必要があります。
2-3. 電子書籍の借り方と返し方
電子書籍の借り方と返し方は以下の手順で行われます。
借り方
図書館のウェブサイトにログイン
書籍を探して詳細ページに進む
書籍の利用方法に応じて、「借りる」などのボタンをクリック
貸出期間や利用条件を確認し、必要に応じて選択肢を選ぶ(一部の図書館では同時に借りられる冊数に制限がある場合もある)
オンライン閲覧の場合、ウェブブラウザ上で読書が可能
返し方
借りた書籍の返却期限を確認する(期限を過ぎると自動的に返却される場合がほとんど)
電子書籍図書館のウェブサイトにログイン
ユーザーアカウントの管理セクションや書籍の一覧ページを参照し、返却する書籍を選ぶ
返却ボタンやオプションを選択し、書籍を返却
電子書籍図書館の利用方法は図書館やプラットフォームによって異なる場合がありますので、各図書館のウェブサイトや利用規約を参照して正確な手順を確認することが重要です。
電子書籍図書館を利用することで、簡単に書籍を借りたり返したりすることができ、読書体験をより便利に楽しむことができます。
3.図書館向けの電子書籍サービス「OverDrive」
3-1. 「OverDrive」とは
「OverDrive」は、もともとアメリカの企業であり、電子図書館のプラットフォームを提供していました。
1986年に創業し、現在ではアメリカを中心に展開しており、世界中の図書館で利用されています。
このプラットフォームでは、5000を超える出版社から提供される約250万冊の電子書籍を取り揃えており、アメリカには18000以上の図書館が存在し、その多くが「OverDrive」を導入しています。
これにより、利用者は図書館のサービスを利用して電子書籍を借りることができます。
OverDriveは、多くの国々で図書館と提携しており、利用者にとって便利な読書体験を提供しています。
3-2. 「OverDrive JAPAN」とは
「OverDrive JAPAN」は、「OverDrive」と「メディアドゥ」が共同で展開している事業で、日本国内で活動しています。
実質的には、「楽天」と「メディアドゥ」の共同事業とも言えますね。
「OverDrive」の親会社が楽天であり、楽天のバックアップを受けながら「OverDrive JAPAN」が運営されています。
この事業により、「OverDrive JAPAN」は日本の図書館や利用者に対して、豊富な電子書籍のコレクションと便利な図書館サービスを提供しています。
3-3.「メディアドゥ」とは
株式会社メディアドゥは、日本の企業であり、著作物のデジタル流通を主に手掛けています。
特に、電子書籍取次業界では大手の存在です。
1994年、徳島県木頭村出身の藤田恭嗣氏によって、名城大学在学中に携帯電話の販売事業として設立されました。
2000年にはインターネット事業に進出し、その後、2004年に音楽配信事業、2006年には電子書籍事業にも参入しました。
さらに、2014年からは米国のOverDrive社と提携し、日本国内向けの電子図書館事業「OverDrive Japan」を展開しています。
4.電子書籍図書館の利用上の注意点
4-1. 利用規約と注意事項
電子書籍図書館を利用する際には、以下の利用規約や注意事項に留意する必要があります。
利用規約
各電子書籍図書館の利用規約をよく読み、利用条件や制約事項に従いましょう。
登録時に提供する個人情報の取り扱いについても注意しましょう。
利用制約
書籍の貸出期間や同時に借りられる冊数など、利用に制約が設けられている場合もあります。
また、利用できるデバイスや閲覧方法に制限があるかなど、利用するデバイスやプラットフォームの互換性を確認しておきましょう。
4-2. 著作権と利用範囲について
電子書籍図書館を利用する際には、以下の著作権と利用範囲に留意する必要があります。
著作権
電子書籍には著作権がありますので、書籍を無断で複製・配布することは違法です。
著作権法に則って、個人的な利用や教育目的での利用など、許可された範囲内で利用しましょう。
利用範囲
電子書籍図書館では、借りることで一定期間利用することができますが、それ以外の利用(例:商業目的の利用)はもちろん行ってはいけません。
電子書籍図書館を利用する際には、利用規約や著作権に関する注意事項を理解し、合法的かつ倫理的な利用を心掛けましょう。
著作権の尊重と適切な利用範囲の意識は、電子書籍図書館の利用者にとって非常に重要です。
複製や配布の禁止
電子書籍は著作権の対象であり、著作権者の許可なく複製や配布することは違法です。
個人的な利用や教育目的であっても、著作権を侵害しないように注意しましょう。
データのプライバシーと保護
電子書籍図書館は、利用者の情報を保護するためのセキュリティ対策を講じていますが、個人情報や支払い情報の取り扱いについても注意が必要です。
信頼性の高い図書館やプラットフォームを選び、個人情報の漏洩に注意しましょう。
利用規約や著作権の遵守、個人情報の保護に留意することで、安全かつ合法的な読書体験を享受することができます。
5.電子書籍図書館を利用した個人的感想
ここで筆者が電子書籍図書館を利用してみた感想をご紹介します。
筆者は普段からかなりの電子書籍ヘビーユーザーであり、多くの電子書籍サイトを利用してその特徴の違いを調べています。
そして、今回利用したのは住んでいる地区の公立図書館の電子書籍サービスです。
公共の図書館ですので利用はもちろん無料です!
家にいながら手軽に多くの書籍にアクセス可能で、わざわざ図書館に出向かなくても、いつでもどこでも借りられますから、忙しい日常を送っている人でも読書の時間を作ることができると思いました!
また、返却の手続きも不要で、読み終わった書籍は期日が来ると自動的に返却されるので、忘れずに返す必要がありません!
これが電子書籍の素晴らしいところ!
本は借りた後、返しに行くのがいちばん面倒ですからね。
電子書籍ならば「返却しに行く時間」そのものがありません。
しかも自動返却という便利さ!
さらに、電子書籍なら自分が住んでいる市町村以外の図書館も簡単に利用できます★
これは地理的な制約を超えて、幅広い書籍にアクセスできるという点で大変便利ですね!
(自分が住んでいる自治体以外の図書館を調べるたりは、あまりしないと思いますが)
筆者は電子書籍図書館を利用することで、自分の読書の幅を広げることができました!
勉強や調べ物をしたい時など、「買うまでもないかな」という書籍ってけっこうあると思うのですが、公共の電子書籍図書館を上手く利用すれば、読書ライフのコスパをかなり上げられると思います!
反対にこれはデメリットかなと思う事もあります。
・書店と比べると扱っている書籍の数が少ない
これは仕方ないかもしれません、図書館はお店ではありませんからね。
ただ、新刊書籍は随時入荷されていったりもしますので、扱っているラインナップがずっと古いままというわけではありません。
ですが
「公共の電子書籍図書館の品数では満足できない!」
「レンタルサービスでもっとたくさんの書籍を借りて読みたい!」
という方には電子書籍サイト「Renta!」がおすすめです!
「Renta!」 は株式会社パピレスが2007年4月から運営している日本最大級の電子書籍レンタルストアです!
電子書籍のレンタルを日本で最初に始めたストアで、会員数は700万人以上!
以下で「Renta!」について詳しく解説しています。
・図書館に行く事が好きな人はおすすめできない
これはそれぞれの価値観が影響してくると思いますが、そもそも図書館が好きな人ってたくさんいると思います。
図書館に行くのが好きな人、図書館で読書をするのが好きな人、こういった方にはデジタルでやり取りする電子書籍には興味を持たれないかもしれませんね。
総じて、筆者的には電子書籍図書館はかなり便利だと思っています!
もしもあなたも本好きで、図書館に出向く手間を省きたいと思っているなら、電子書籍図書館の利用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか!?
無料で利用でき、いつでもどこでもアクセスできる利便性はやはり大変魅力的です★
以上、ご参考にしていただければ幸いです。
6.まとめ
・電子書籍図書館は、オンライン上で電子書籍を提供するデジタルな図書館
・電子書籍図書館は24時間いつでもどこからでもアクセス可能
・無料で利用できる
・返却するときも図書館に出向く必要はなく、返却期日が来れば自動で返却される
・電子書籍を取り揃えているプラットフォーム「OverDrive」が普及してきている
・「OverDrive JAPAN」を導入している公共図書館も増えてきている
・電子書籍図書館を利用する際には、利用規約や注意事項に留意する必要がある
7.Q&A
Q1.電子書籍図書館ってどんなサービスですか?
A1.電子書籍図書館は、オンライン上で様々なジャンルの電子書籍を提供するサービスです。
利用者は登録や貸出手続きを行い、インターネット経由で電子書籍を読むことができます。
Q2.電子書籍図書館はどのようにして利用できますか?
A2.まず会員登録を行い、登録後、指定されたウェブサイトにアクセスし、ログインします。
そこから、気になる書籍を検索して借りることができます。
Q3.電子書籍図書館は無料で利用できますか?
A3.無料で利用できます。
Q4.電子書籍図書館ではどのくらいの種類の書籍が読めますか?
A4.電子書籍図書館では、数多くの書籍が提供されています。
小説、ビジネス書、専門書、漫画など、様々なジャンルの書籍が揃っています。
また、新刊やベストセラーだけでなく、クラシックな作品やマイナーな書籍も多く取り揃えられています。
利用者は自分の興味や好みに合わせて、幅広い選択肢から読みたい書籍を選ぶことができます。
今回は「図書館を電子書籍で利用する方法とメリット」というテーマで解説してきました。
これから図書館を電子書籍で利用しようとお考えの方に、本記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。