アクセスありがとうございます。
本記事は同人誌の「値段」や「発行部数」はだいたいどれくらいなのか?
という疑問に対して解説した記事となっています。
「同人誌を出版したいけど、値段はどれくらいがいいのかな?」
「同人誌の値段の相場は?」
「同人誌の発行部数はどの程度が目安?」
などと思った方も多いと思います。
本記事を読んでいただくと、市場で販売されている同人誌の値段の相場や「発行部数の目安」などがおわかりいただけるかと思います。
同人誌の値段の相場や発行部数の目安とは?
同人誌の値段について
同人誌作品の市場は、一般的に作家と顧客の間に密接な関係があることが特徴です。
基本的に同人誌の値段はサークル側(販売者)が自由に決められます。
ですが利益を出したいがために高額な値段設定をしてしまうと、イベントの参加者の方々には敬遠されてしまう事も多分にあります。
初めてコミケなどのイベントで出版する方にとって大事なのは、なるべく多くの人に自分の作品を知ってもらうことです。
自分の作品を知らない人の目に留まるようにするためにも、お手軽に購入していただけそうな値段設定にするのがポイントです。
同人誌の値段はどうやって決まる?
価格は一冊一冊の内容や大きさ、制作費によって異なり、だいたい数百円から数千円程度で、カラーページの量でも大きく変動します。
同人誌の値段のつけ方
一般的な例
・B5(またはA5)サイズ
・表紙はフルカラー、本文はモノクロ
・加工は表紙PP加工のみ
よく見られる上記の仕様の場合
(ページ数※×10円)+100~200円
※表紙4P分を含む
という計算式がよく使われます。
24Pなら相場は200~500円程度になります。
本文もフルカラーにした例
(ページ数×20~30円)+100~200円
24Pなら相場は500~800円程度になります。
文庫本(A6)・新書サイズの例
印刷所によっては文庫本や新書のサイズも取り扱っているところもあります。
B5やA5よりも比較的に原価が高くなる場合が多いです。
(ページ数×5円)+100~500円
200Pなら1000~1500円程度。
ページ数が多くなればなるほど値下げする場合もあります。
コピー本の例
表紙にラミネート加工を施したり、無線綴じや和綴じをしたりするなど、こだわりを持って作る方もいます。
自宅のプリンターやコンビニのコピー機などで手軽に作成できます。
(ページ数×10円)-100~200円
24Pなら100~200円程度で、無料配布になっていることもあります。
※ジャンルのメイン層や熟成度、あるいはサークル数によって相場は変わってきます。
実際にイベントに出向いたり、ネットやSNSなどでリサーチして、他の参加サークルの値付け状況もチェックするといいでしょう。
電子書籍で発行した場合は?
紙と電子書籍の価格の違いについては、制作費の削減により電子書籍の方が制作コスト面で優れていますが、価格面で大きな差はありません。
しかし購入者側にとっては利用する電子書籍ストアによって様々な「割引クーポン」などが備えられているので、紙媒体と比べより安価で作品を購入することも可能です。
以下の記事では同人誌に特化したおすすめの電子書籍ストア「DLsite」の紹介をしています。
同人誌の発行部数について
イベントの特徴や規模によっても、発行部数は変わってきます。
下記はイベントごとのおおよその発行部数決め方の例です。
オンリーイベント
ジャンルが限定されているオンリーイベントの場合は、人気のジャンルであれば販売者の予想よりも多く売れる場合が多いです。
発行部数の目安
「80〜100部)
オールジャンルイベント
オールジャンルでさらに大規模イベントの場合は、ジャンルを掛け持ちしている人も多い為、オンリーイベントよりも販売部数は少なくなる事が予想されます。
発行部数の目安
「30部〜50部」
ジャンル総合イベント
テーマを絞り開催されるジャンル総合イベントでは、どれだけその属性が好みでもコンテンツそのものを知らない人が多ければ売れる数は必然的に少なくなります。
発行部数の目安
「10〜50部」
コミックマーケット
コミックマーケットは国内最大の同人誌即売会(イベント)という事もあり、たくさん売れるという印象が強いかもしれません。
ですが規模が大きい分、参加サークル数も他のイベントに比べて非常に多く、他のサークルに埋もれてしまう可能性も考えられます。
発行部数の目安
「10〜30部」
※発行部数のポイント・刷りすぎに注意
少しでも売上を稼ぐ為に多めに発行しようとする方も少なくないと思います。
ですが開催時間が限られたイベントの中で、作品の完売は難しいことも多く在庫を抱えるリスクも考えられます。
(実際に100冊ほど印刷して1冊も販売できないという失敗談もあります)
最初は少ない部数から発行し、経験を積んで少しずつ発行部数を伸ばしたいくことが重要です。
下記のリンクは同人誌即売会(イベント)について解説した記事になります。
ご興味ある方は合わせてご覧ください。
同人誌の販売部数や販売方法
販売部数については、同人誌サークルの人気度や作品の題材に大きく左右されます。
一般的に、人気のあるサークルほど数百部から数万部売れる傾向にあります。
販売方法は主にコミケなどの同人誌即売会(イベント)などに参加し販売・頒布していくことと、また近年ではスマホやタブレットの普及により同人誌も電子書籍で販売されていることも多く見られます。
制作者サイドとして電子書籍のメリットは紙媒体と比べ制作コストが大きく抑えられるということです。
また即売会というイベントに参加するわけではないので、自分の作品をいち早く見てもらえる利点があります。
一方で、紙媒体と違いあくまで「データ」として管理しているものなので、「コレクション」としての価値は下がってしまうかもしれません。
(どんな書籍にしろ実体物を集めることにこだわりがある方は多くいらっしゃいます)
紙媒体も電子書籍もどちらもメリット・デメリットは存在します。
どちらかに偏るのではなく二つの販売形態で、作品の流通が続いてほしいと思います。
また下記のリンクは電子書籍ストア「DLsite」で人気作・おすすめ作品の記事を集めたものになります。たくさんの作品を紹介しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください★
まとめ
・作成した同人誌の値段は基本的には自分で設定できる(ページ数やカラーページの量、本の形態によりだいたいの相場は決まっている)
・電子書籍で販売する場合は、紙媒体よりも制作費のコストパフォーマンスが良い(販売価格は紙媒体とそれほど差はないが、購入するサイトによってクーポンが使用出来る場合が多く、購入者にとってはありがたい)
・発行部数の目安は参加するイベント(即売会)によって特徴があり、それら各イベント毎に参考にしていくのが望ましい。
・売上重視で印刷し過ぎないように注意が必要(自分の作品の有名度合いに従って、発行部数は少しずつ伸ばしていくことで在庫を抱えるリスクを減らせる)
紙媒体と電子書籍はどちらもメリット・デメリットが存在し、どちらが良いというのは個人の主観に問われる部分が大きい。
本記事が少しでもお役立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました★